中村修二教授創業の企業
ノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授らが創業した発光ダイオード(LED)照明ベンチャー、SORAA(カリフォルニア州)の日本法人は東京都板橋区に営業拠点を設ける。中村氏は12日、坂本健区長と開いた記者会見で地域の中小企業との連携に意欲を示し「共同研究で製品を出せたら中小の活性化に貢献できる」と抱負を語った。
SORAAの照明は日本でもホテルや高級ブランド店などが導入している。日本法人を昨年6月に設立し、今月18日から区立生活産業融合型工場ビルで営業活動を始める。区は今年度、同ビルへ入所するベンチャーに3年間家賃を減免する制度を始めた。同社の家賃も月約18万円免除する。
区内では戦前からカメラなどの製造が盛んで、戦後の一時期は日本の双眼鏡・単眼鏡などの光学機器の輸出額のうち、約70%を同区の企業が占めた。現在でも測量機器会社トプコンなど光学関連約60社が本拠を置く。