漏斗胸の原因
「漏斗胸を自力で治すには?(その1)」 で書きましたように、私自身、すさまじく深い窪みがあって、左右の胸が向かい合っているかのような重度の漏斗胸だったのですが、手術もせず、何の器具も使わずに、姿勢による矯正と修正体操だけで完治させました。
自分の漏斗胸が改善されていくのを鏡で観察していて確信したことは、私の場合の漏斗胸の原因は、姿勢の悪さによる左右の肋骨の非対称と、前屈姿勢だということです(このどちらか片方でも胸に凹みを生み出す原因になりうると考えています)。
私の場合3歳の頃から、右ひざを立てて座り、その右ひざの上にあごをのせた状態で、室内ゲームに興じる癖があったのですが、これが間違いなく重度の漏斗胸を患った原因です。
これはヨガ道場で学んだことですが、人間は、内臓に病的疾患、また病的疾患とは言わないまでも、ある種の‘弱さ’を持つ時、それをかばうような姿勢をとる、というのです。
これの一番わかりやすい例が、腹痛の時です。腹痛の時には、誰もが極端に前屈姿勢になりますが、これが胃腸をかばう姿勢だというのです。
こういう姿勢は、一時的にはその臓器をかばうことになるのですが、長期的にその姿勢が固定化してしまう場合、その臓器に悪影響を及ぼすようになり、さらにそれがその姿勢の悪さを助長させる、ということです。一種の‘悪循環’ですね。
漏斗胸が引き起こされる過程も、このような悪循環ではないかと考えています。
しかし、マルファン症候群が原因で起こる漏斗胸については、私にはよくわかりません。