心を書けば、千の詩

心を書けば、千の詩

自作の詩を載せてます。日本語は母国語じゃないから多少ミスあるがドンマイ。



昔々、

何も知らない僕が

愛が存在しない この街へと来た。


傷だらけな顔をした 魔女に出逢い

「大切なものをくれれば、君に愛を教えよう」と。


ココロを売って あなたの愛を買った。


なんせ僕の詩は価値なんかないから。


時間を忘れるほど 二人で遊んだ。

楽しい事、秘密事、一つ増える度

魔女の傷が 一つずつ消えていった。


とても美しくて凛とした顔に 戻った日に

「君は愛を知ったから、今度は痛みを教えよう」と

そう言ってあなたは

僕が売ったココロを差し出し

二度と人を愛せないようにと 解けない呪文をかけた。


嫌いにさせてごめん

醜い自分でごめん



存在しない愛を買おうとして

あなたという傷跡が出来た。

それしか残らなくても

せめてあなたがつけた傷だ。


そして僕はこの街を出て、あなたが居ないところへ行く。


二度と人を愛せないけど

二度とあなたの詩も書かない。


おしまい。

 

 

 

恋をして 滅びる命なら

 

短い生命線

 

悪く思わないのに。

 

誰にも知られない 手品で

 

君を繋ぎ止めたら

 

運命のあやとり

 

墨に彩られた指先に

 

君の名を赤く切り刻めば

 

派手に泣いた僕の上には

 

目覚めればいつもの

 

広い 広い 空。

 

 


今も 愛が 苦しい。

 

今も 君が 愛しい。


枯れ葉が舞う季節に

積み木を燃やして 此処に僕らが居たって

花を残そう。

大切な全てを乗せて

新たなる地へと向かう

方舟は 灯台の明かり見えないまま、

離さないと言った手が離れてゆく

恋を閉じ込めて 眺めた ジオラマ

君の分だけ ごちゃごちゃのは何故?

皆に見せないと約束したのに

ね、皆に触られて 壊されて 遊ばれては

元に戻せない ジオラマ。

離れないと言った君は何処へ?

幼稚な遊びで一緒に作った ジオラマ

君の分だけ全部

ごちゃごちゃだから

誰も 知っちゃいけない

二人だけの秘密の

恋が壊れてゆく 見世物のジオラマ。