2011年10月15日(土)国立にあるホーリーショップ月船にて、
「ホメオパシーの視点から見た原発事故」と題した、茶話会を開催しました。
参加くださった方々は22名。参加くださった皆様、改めてありがとうございました。
今回の講師はミハエラ・シェルブレアが担当しました。
放射能汚染に対する懸念について情報が錯綜する中で、私たちは何を選んで
いくべきか考えなければならないという話からはじめました。
当たり前のことのようですが、なるべく安全なものを食べて、十分な休息を取る
生活をすることが、健康被害のリスクを減らす基本であり、そして、メンタルな面
では様々な不安について考えるよりも、よりベストだと思えることを選んで、
なおかつ幸せな気持ちで過ごせる時間を多く持つことの方が大切ではないか、
というお話と、ホメオパシーでできることについて説明がありました。
ホメオパシーは、コンサルテーションを通して、必要なレメディーを選びます。
レメディーを取るとバイタルフォースの活性化とともに自然治癒力が向上する
ので、健康被害の影響を受けにくい状態へ導くことができます。
またこの先、もし被災地域で多くの人に共通する症状が現れたときには、多くの
人に共通のレメディーが選択される可能性があります。
エピデミックに対して、ホメオパシーにできることがあるからです。
歴史的なペストの流行があった時代、個人の病ではなく、地域全体が同じ病が
蔓延しているような、広く同じ病のエネルギーに支配されている場合は、多くの
人に共通のレメディーが必要になります。
それは、多くの人に共通の症状が起きた後に、初めて判断ができます。
(ペストが流行した時代において、現代医療よりもホメオパシーによる治療は
患者の死亡率がはるかに低かったことが記録されています)
しかし、放射能による健康被害がどのように出るのか分からない段階で、共通の
レメディーを多量に配布することはできません。症状として現れるまでには、
その多くは何年もかかることだからです。
ですから、今の時点で放射性汚染対策にはコレ!というようなレメディーは存在
しないということです。
ホメオパシーは、病気や病名に対してではなく、その人の症状も含めた全体像に
対してレメディーを選びます。
放射能汚染からの健康被害を予防する目的で作られたレメディーは存在しません
し、そのようなものを出すこと自体、本来のホメオパシーではありません。
ホメオパシーは、シングルレメディー・ミニマムドーズ(1粒最小の投与)が基本
であり、高いポーテンシーを多量に取ることは、ホメオパシーではありえないという
ことにも言及しました。
後半は、活発な質疑応答がなされ、参加者の方々の原発問題による健康被害へ
の関心の高さが伺えました。
また、アンケートには、講師の話に加えて、参加された方々とのディスカッションも
有意義だったとコメントをいただきました。
(記録:せいけ)