「最近、全然つぶやいてないので、どうされていたかと、、、」
と、久しぶりに再開した某コンサートホールの同僚の第一声。

それはTwitter(ツイッター)の「つぶやき」のことですが、
このブログも、Twitterも、昨年の秋以降は更新もしておらず、
それを心配をして気遣って下さった気持ちに感謝しつつも、
再開するべきか、実は、色々と事情があったりとしておりました。

昨年の震災直後に休止して、一度再開したものの、
(関連記事:ブログ再開
 (ブログ再開)♪全音楽界による音楽会♪ )
私の震災直後の環境を考慮すると、
簡単には説明をしきれない状況や、色々と考えることがり、
お伝えしきれない諸事情があったのですが、
あえて一言で言うならば、「自粛」をしていました。。。

でものこの「自粛」は、私を取り巻く環境からであって、
ブログを更新し続ける仲間や、みなさんのことを、
どうこうということでは決してありませんので、
その点はどうか誤解ないよう補足しておきますネ

この夏、ロンドンオリンピックを観て、もしくは、
そのニュースだけでも聞いて、
オリンピックを早くから楽しみにしていた人は勿論、
開会するまではそれほど関心がなかった人も、
選手のメダルの有無に関わらず、多くの勇気と感動を
私達、誰もが少なからずもらったのではないでしょうか。

そして、ロンドンオリンピックの表彰式に流れていたBGM、
私はそのBGMの選曲の良さに、密かに感動していました。。。

何事もそうではありますが、結果についてくるものは、
それまでの過程であり、その過程には幾多ものドラマがあります。
そのドラマを知ってこそ、その感動は大きなものがあり、
その過程を讃えるものこそが、表彰式のBGMの選曲に、
大きく影響していなのではないかと思ったのです。

。。。。。

この夏、そのような感動を感じるコンサートがありました。。。

4oth01

  「 音の方舟 Vol. 4 」


公演名にサブタイトル的なものは付いてませんが、
私なりに感じたものは、Vol.4の「4」の数字です。

「4」人のクラッシックプレイヤーによるスペシャルLIVE

「4」(four)、、、「For」Everyone、、、

今、悩みを抱えている人のために、
今、悲しみを抱えている人のために、
今、迷いを感じている人のために、
今、希望を抱いている人のために、
今、幸せを感じている人のために、、、、

そのような、みんな(Everyone)のために贈る、
4人のスペシャルなメンバーからの、
音楽の贈り物、「音の方舟」は、入港しました。。。

4oth11


当日のプログラムは次のとおりです

ラプソディ・イン・ブルー
リベルタンゴ
タイスの瞑想曲
リバーダンス
THE SKY, THE DAWN AND THE SUN
シャコンヌ

OKONKOLE Y TROMPA
スペイン
AVE MARIA
スペイン交響曲
ツィゴイネルワイゼン
カルメン

情熱大陸(EC)

4oth02


音の方舟のメンバーは、
ヴァイオリン♪白澤美佳さん
サキソフォン♪作田聖美さん
ピアノ♪金山千春さん
パーカッション♪上原なな江さん
の4人のクラシックプレイヤーに、
ベースの渡邉紘さんがサポートに入り、
これまでの恒例であった演奏中MC(トーク)は
今回は一切入れずに、コンサートホールでの
アコースティックな響きを満喫する
新たな試みを感じる「音の方舟」の演奏でした

(関連記事:音の方舟 

 音の方舟

 音の方舟 特別編 )


4oth09


ブログの復帰に力を貸してくれてたのは、
ピアニストの金山千春さん

ブログの再開のためにと、写真を提供してくれました。
本記事の演奏風景の写真は、金山千春さんから許可を得て、
その写真をお借りしております。

4oth03


千春さんのソロイスティックなピアノ演奏からは
厚みのある味わいの深いピアノの音色を感じます。
コンサートホールの、共演者の、そして、ピアノの個性を
瞬時に感じ取る天性の素晴らしさを感じるピアニストです。

今回のようなアンサンブルでは、特にその本領は発揮され、
アンサンブルピアニストとしても、伴奏力としても、
素晴らしいスキルとポテンシャルをお持ちの千春さん!

その実力と魅力には、多くのアーティストから賛辞され、
今や多忙のピアニストにて全国を飛び回ってのご活躍ですが、
そんな多忙な中、私(ほりー)のようなファンの末端にも、
思い出す度に携帯メールやポストカードを送って下さり、
近況報告や、エールを頂き、いつも感謝の気持ちに耐えません。

4oth10


そして、パーカッションの上原なな江さん
私が密かに尊敬するパーカッショニストです。

4oth14


愛らしい笑顔と、正確無比で、安定しながらも
ノリのあるリズム感のある素晴らしいパーカッションを
今回も抜群のセンスの良さで披露して下さいました。

なな江さんの心地よいリズム感からは、
曲想は勿論のこと、歴史的な背景や、
民族のパッションを感じ取れる、しかも、
それは、音の方舟のメンバーの特長を、
瞬時に捉える絶妙なものへと変化し、
その音とリズムの変化が面白くも心地よい
素晴らしきバーカッションプレイヤーです!

上原なな江さんは、私の打楽器の先生でもある
パーカッション奏者の神田佳子さんのこともご存知で、
同じ芸大出身なので、繋がりもあるのは当然ですが、
ご縁を感じ、上原なな江さんのCDを前回購入しましたが、
とてもいいCDなので、みなさんも機会があれば是非!
(関連記事:ほりーとパーカッション

 マリンバ・アンサンブル♪スタジオ録音 ( 神田佳子 )


4oth08


そして、「音の方舟」の初演にご案内をいただいたのは、
情緒溢れるクラシックサキソフォンの作田聖美さん
(関連記事:作田聖美

 Flute 大塚茜 ♪ Sax 作田聖美 @ 旧奏楽堂 )


4oth16


聖美さんからのSaxからは、心地よい上品さを感じ、
Jazzyな曲想やケルトの舞踏曲の中であっても、
Saxから引き出すクラシカルな響きを大切にしながらも、
聖美さんご自身とSaxの可能性を引き出しつつ、
自分らしさをも大切にしていることが感じられます。

それは、Saxの音色だけでなく、
女性としての美しさの中にも、芯のある、でも、
柔らかさをも感じる、凛(りん)としたものが、
聖美さんのSaxの音色にも溶け込んでいるような気がしてなりません。

音楽には、人をやさしくするエッセンスがあることを、
いつも聖美さんのSaxから感じている私です。。。

4oth12


そして、今回、心に残ったプログラムの一つ、
ヴィターリのシャコンヌを披露して下さった白澤美佳さん

4oth04


(いい意味で)アグレッシブな気質を感じる女性で、
ヴァイオリンもバリバリに弾きこなす実力派です。
早いパッセージから繰り広げられる高音域の音程が
心地よい程に上手で、アグレッシブといっても、
キツい印象ではなく、清々しさを感じ、
いつも思うのは高音域の音程が心地よい程に上手なところ。
本当に、きれいな高音を出せるヴァイオリニストで、
演奏するスタイルは、いつも自信に溢れ、
とても清々しいというか、気質の強さの中に感じる
原石からダイヤモンドに輝きを放つ宝石師のようです。

今回、第一部の最後のプログラムであった、
ヴィターリのシャコンヌからは、いつもとは違う、
美佳さんの何というか、執念のようなもの感じました。

技巧力を問われる、シャコンヌ、、、
美佳さんのヴァイオリンから感じられるもの、
それは、

技術とは、知識と経験の積み重ね、であろうこと。

言葉を選ばず、失礼な表現もあるかもしれませんが、
誰しもが家族や周囲に少なからず面倒や迷惑をかけ、
また犠牲にしてきたことも多々ありながらも、
目標に向かって走り続けなければならない時がある、
信じて努力すれば、必ず達成できるものがある、
どんなに苦しくても、あきらめてはいけない、、、!

そのようなものを、美佳さんのシャコンヌから感じた私です。。。

4oth07


演奏を終えた美佳さんに、終演後、時間の都合もあって
声を掛けることはできませんでしたが、ホワイエにて、
遠くから美佳さんの姿を見て感じたものは、
達成感を感じるからこその、周囲への感謝の気持ち、
そして、一人の人間としての優しさをも感じる、
さらに一歩、大人になった美佳さんという存在でした。

私は現在、Vnのレッスンは都合によりお休み中ですが、
美佳さんの演奏を聞いて、Vnを弾きたくなる衝動を感じました。

4oth06


音の方舟の演奏を聞き終えた後、いつも感じることは、
「音の方舟」のメンバーは、その個性も魅力も、
それぞれではありますが、誰一人として、
欠けては成り立たないであろうサウンドと、
苦労して作り上げたオリジナルの編曲からも感じられる
素晴らしい音楽とそのスピリット、
そしてパワーバランスを感じるアンサンブルです。。。。

努力をすれば、必ず報われる時がある、
それには、努力をしなくてはならない、
努力するには辛いことにも耐えなければならない、
必ず達成できることを信じて、、、。

4oth17


今回の「音の方舟」の入港から、
感動ととともに、勇気をいただいた私(ほりー)は、
ブログの入稿(入港)をせずにはいられない気持ちになり、
ブログ再開のテーマに、この「音の方舟」を選びました。

「音の方舟」 次の寄港地は、どこの港(ホール)なのでしょうか。

4oth13


みなさんも機会を得て、
 Saxの作田聖美さん、
  Vnの白澤美佳さん、
 Pianoの金山千春さん、
  Percの上原なな江さん、
そして、「音の方舟」の演奏をぜひ聴いてみて下さいネ!

(↑参加してます↓よろしくお願いします♪)

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