メリークリスマス | 現役翻訳者が教える、世界に羽ばたく翻訳者になるレッスン

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在米英日翻訳者。英語・日本語教師。著書『写真で見る 看板・標識・ラベル・パッケージの英語表現』(クロスメディア・ランゲージ社)が発売中。翻訳者志望者・世界で輝きたい方・海外市場に進出したい翻訳者を応援します。

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皆様、こんにちは!

クリスマスおめでとうございます!

 

皆様はどんなクリスマスをお過ごしですか?

 

うちは、昨年と同様、夫の実家に行くのかな~と思っていたら、夫が風邪でダウン。

自宅で過ごすことになり、何も準備していなかったので慌てましたが・・・。

 

はっと思いつき、「チャンス!日本式にケンタッキーでクリスマスを祝おう!」と言うことになりました。

 

以前にも書いたことがありますが、日本ではクリスマスにケンタッキーっていうと定番ですけど、

アメリカではクリスマスにケンタッキーなんて食べない。

 

日本に住んでいた頃、「うちはクリスマスにケンタッキーのパーティバーレルを買う」と言って、アメリカの取引先に大笑いされたことがありました・・・

感覚的によくわからんが、日本で高級なお寿司を取って祝うような状況で、「アメリカではカップラーメンでパーティをするそうだ」と聞いたときのような反応とでも言えばいいんでしょうかね?

とにかく安っぽいというか、失笑って感じで。

まあそれは文化的違いだから、いいんですが。

 

アメリカに戻ってからも、一度、クリスマスの日にケンタッキーを買いに行ったことがあったんですけど、行ってみたらケンタッキーがものの見事に閉まってて、玉砕。

 

電気が消えた駐車場に立ち尽くして、「日本のケンタッキーは一年で一番のかき入れ時を迎えているというのに、アメリカでは買うことすらできないなんて・・・」って、ショックを受けたことがありました。

 

まあその一件で、クリスマス当日にはアメリカのケンタッキーが閉まっているのは承知していたので、今回はクリスマスイブに電話してみたら「夜7時までなら開いてる」って言うじゃないですか。

 

そこで昼間に行ってみました。

 

全然クリスマスらしさもなく、パーティバーレルもないけど、一応チキンは買えました。

普通のチキンに付け合わせ2品とビスケット付きのそっけないバーレル。

 

 

食べていたら、富良野市で、毎年毎年、雪の中をクリスマスにケンタッキーにチキンを取りに行っていた頃のことが走馬灯のようによみがえってきました。

 

防寒コートにもこもこに身を包み、しんしんと底冷えがする中、滑って転ばないように雪道をペンギン歩きをしながらチキンを取りに行った日。

ドクターペッパーなどのソフトドリンクも当時はなかったので、お取り寄せでした。

お寿司も取って、私たちなりのささやかなクリスマスでした。

 

あの頃は、数年後にアメリカに戻ることになるなんて、夢にも思わなかった。

一生、足を踏み入れることもないだろうと思っていました。

人生、ほんとにわからないものです。

 

あの頃毎年のように通った富良野のケンタッキー。

閉店して、今はありません。

 

私たちの富良野の家も、もうありません。

 

そして今年は地球の反対側のテキサスで、二人でケンタッキーを囲むクリスマス。

何度この人とケンタッキーでクリスマスを祝ってきたことでしょう。

 

「ずいぶん遠くまで来たね、私たち」と私が言うと

「うん」と夫が言いました。

 

アメリカの親戚が見たら単なる大笑いかもだけど、クリスマスにケンタッキーを囲むことの意味を知っている人は、この国に何人いるのでしょう。

 

それを思うと、そんな文化的価値観を共有できる自分はとても恵まれているなと思いました。

 

こちらのケンタッキーは、ほとんど日本と同じ味だけど、日本の方がおいしいと思いました。

コールスローはこっちの方が甘くておいしかったけど・・・

 

チープなクリスマスだったけど、歴史を感じてしみじみしてしまいました。

 

・・・ということで、皆様もよいクリスマスをお過ごしください。