今回のデモソングは、これ。

 

 

Lina Hanssonだね。

これ、元々、ボーカルなしのバージョンが、初代Reason Essentialsに付属してます。

で、こっちはReason 6に付属してる方のFeaturing Lina Hanssonってことなんでしょう。

 

しかし、Reason 6のデモソングは、本当に粒ぞろいだね。

これも、結構、リミックス対象になってることが多い。

Essentialsの方もボーカルがないから、手を抜かなきゃ当然、そうなんだけど、多少、ミックスに違いがある。

 

あと、Essentials上の制約というかな、Essentialsには無いデバイスがたくさんあるからね。

 

で、今回は、これを素材に、広くいえばリミックス。

前にこの曲をやった時は、LINE 6アンプとSoftubeアンプの違いをやったんだった。

 

今回は、ちょっとボーカルのハーモニーを考えてみようと思う。

この曲、ナチュラルマイナースケールだし。ナチュラルマイナースケールのハーモニーはやってないもんね。

 

一応、技術的な部分は、やってるんで、今回はアレンジとして、ボーカルトラックをどうするかってことでね。

 

まず、それには、曲の構造がわかってないとね。

まず、ミキサーから見てみましょう。

 

シンプルですな。

色分けされてるから、さらにわかりやすい。

Drumsパートが2トラック。

Bassが1トラック。

Guitarパートが3トラック。

Synthパートが1トラック。

ボーカルがリードとバックとHook的なHey!の部分で3トラック。

 

こういう風に色分けしておくとトラックシートとかなくても、見れば想像つくよね。

 

で、よりシンプルにわかり易くしておくには、この曲のDrumsやGuitarのように、機能的に

トラックを分けておくのもポイントだね。

 

これ1トラックでやっちゃうと、もう時間が経つとメモでも残しておかないと、何やったか忘れる。

このDrumsの2トラック目は、具体的には、トラック名に書いてある通り、KickとCrashを重ねてるんだけど、Linaバージョンでは、2回目のヴァースで重ねてるんだよね。あと、エンディングなんだけど。これはおそらくボーカルとの関係で重ねたんでしょう。

ボーカルなしバージョンの方は、同じ部分で、重ねてない。

 

こういうことがトラックやレーンを分割しておくことで、時間が経っても明確にわかる。

これ、結構、重要だと思うよ、楽曲管理上。

 

ピアノなんかもそうね。L.H.とR.H.で最低限、レーンは分割しておいた方がいい。

レーンの機能がないDAWソフトウェアならトラックを分ける。

 

ミキサーを見てトラック数が少なくてわかり易く見えても、実際のシーケンサートラックが複雑だとリミックスするときに困るからね。

 

ラックも見ておきましょう。

今回、重要なのはボーカルの3トラックだけど、Guitarパートいじる場合は、よく見ておかないとね。3トラック、それぞれ微妙にサウンドが違うからね。

 

これSynthパートにthorが使われてるけど、Essentialsにはthorがないので、NN-XTでサンプリングして鳴らしてるようだね。音自体は、ほぼ同じ。ミックスは、Linaバージョンの方が引っ込んでるけどね。Linaバージョンは、1回目のコーラス(サビ)では入らないしね。

 

次に、シーケンサー。

STRUCTUREってトラックは音的には無意味ですよ。

これ、俺もよくやるけど、クリップをメモとして使ってる。

でも、これもやっておくと、わかりやすいよね。

うん、でもわかりやすいのは、こういう曲の構造とかコードとかね。

もっと細かいメモとかにも、使ったりするんだけど、そういうのは時間が経つとさっぱりわかりません。

 

ここで、もちろんプレイバックしながら、どこで、どうハモらせたりするか考えるわけですよ。

 

一応、トラックリストも見ておこう。

これね、ほとんどオーディオトラックなんだよね。

だから、こういうデモソングで見るべきところって、ミックス部分だよね。

どういう風に、処理してるのかってことね。

あと、これなんかは、今は配布終了しちゃってるけど、Essentialsバージョンと、Linaバージョンがあって、ミックスの違いとか比べ易いよね。同じ曲なんだから。

ボーカルの有無なんで、なおさら。

 

では、ボーカルアレンジ考えましょうか。

いつも云うけど、謙抑性ね。

 

シーケンサー画面で、STRUCTUREってメモトラック見ながら、プレイバックしてるとイメージ浮かび易いよ。俺も聴いてみる。

 

う〜ん、イメージ変えたくないけど、強いてやるとしたら、俺は2回目のヴァースからブリッジの部分かな。

この曲、結構、バッキングボーカルが、ずっと入ってるんだよね。

2回目のヴァースからブリッジの部分のBg Voxをミュートしちゃって、PYG的にやってみるかな。

PYGって言ってもわからないか。

え〜、ナベプロ主導で無理やり作られたジュリーとショーケンのスーパーグループです。GS後の。ジュリーは沢田研二ね。ショーケンは萩原健一。

あと、井上堯之、大野克夫、岸部修三、大口広司。大口さんはすぐやめたけどね。

亡くなってしまったけど、大口さんとは親交があった。今は、大口さんの相棒のアラン・メリルとたまに懐かしんでる。時々、日本に来るの。

その絡みでいうとムッシュも死んでしまったなぁ。

というか、俺は、そこまで年寄りじゃないよ。

 

岸部修三は、今の岸部一徳ね。

 

で、ここのヴァースの出だしはPYGでいって、あとは行き当たりばったりでやってみよう。

 

この曲はBのナチュラルマイナースケールかな。

 

処理をするときは、複製ね。

非破壊保存だから、いいじゃないかってことじゃなくて、複製。

ボーカルトラックの場合は、元のところをスタートラインにして、色々やりたい場面も多いので、スタートラインは別に残しておいた方がやり易いってことです。だから複製してやる。

 

ナチュラルマイナースケールは、普通のドレミファソラシドをラから始めてラシドレミファソラにしたのがAのナチュラルマイナースケールだからね。

この曲はBのナチュラルマイナースケールなんで、全音(半音2つ)上げればいいんだよ。

 

で、ハモりは、どうしようかなって思ったけど、4度下と3度上を作っておいて、ハモる部分を後から考えるってことでやった。

で、そのヴァースとブリッジの後は、ダブリングでやり過ごす感じ。

エンドのところにHeyを入れようかなとも思ったけど、やめておきました。

 

こんな感じ。

まあ、ちょっと無理やりかな。

 

 

まあ、いいよね。学習だから。