SUBTRACTOR POLYPHONIC SYNTHSIZER
SUBTRACTOR ポリフォニック シンセサーザー。
さて、今回はLFOです。
Low Frequency Oscillatorの略で、低周波発振器とでもいうんでしょうか。
非常に低い周波数の波形を発振するものですが、この音は聴こえません。
可聴範囲にない低周波の波形ということです。
何のためにこれがあるのかといえば、モジュレーションをさせるためなんですが、一般には、トレモロ、ビブラート、ワウ等の効果に使います。
パネルを見てみましょう。
ご覧のようにSUBTRACTORには2基のLFOが搭載されています。
原理は簡単で、Amount ノブを上げていけば、LFOがかかります。
LFO 1から見ていきましょう。
- Waveform でLFOの波形を選び、
- Dest で適用先を決め
- Rate でモジュレーションの速さを決め
- Amount で適用量を決める
基本操作は、以上です。
Waveform 波形は、
- Triangle 三角波
- Inverted Sawtooth 鋸歯状波(反転)
- Sawtooth 鋸歯状波
- Square 矩形波
- Random ランダム
- Soft Random ソフト ランダム
Syncボタンを有効にした場合、LFO 1のRateの設定は、音符の分解能(1/16や1/8)で設定できるようになり、ソングのテンポで同期します。
では、実験をします。
- デバイスをリセット
- 鍵盤を弾きながら、LFO 1のAmountを上げる
ピッチが揺れるのがわかりましたね。
この揺れの適用先をDestで選び、揺れの動きをWaveformで選ぶということです。
試しにをRandomにして、Amountを90程度に上げてみてください。
他、Waveform、Dest、Rate、Amountを適当にいじって遊んでみましょう。
肌で理解できると思います。
LFO 2も基本原理は同じなのですが、決定的な違いがあります。
LFO 1は弾かれるノートごとに、同じサイクルで、LFOを作用させるのに対して、
LFO 2はポリフォニックで、ノートのオン/オフとは関係なくLFO自身のサイクルで、作用させるという違いです。
異なるサイクルでLFO 1とLFO 2を作用させることができるので、お互いに影響し合うクロスモジュレーション効果を得ることができます。
LFO 2のKbdノブは、キーボード トラッキングで、このノブを上げるとキーが上がれば上げるほど、Rateで設定した速度よりも速い周期でLFOがかかります。
Delayは、LFO 2の作用の開始する時間を遅らせます。
では、実験です。
- デバイスをリセットします
- OSC 1で、Modeを-にして、Phaseを100程度、Octを3に設定します
- 同様にOSC 2をオンにして、Modeを-にしてPhaseを100程度、Octを3に設定し、さらにCentを4に変更し、音を長めのノートで確認します。
- LFO 2でKbdを127、Amountを60程度にして、再度、音を長めのノートで確認します。
- LFO 2のDelayを30程度に設定して、音を長めのノートで確認します。
- LFO 1のDestをOsc 2に変更し、Amountを好みの位置まで上げ、音を長めのノートで確認します。
LFOの効果はわかったでしょうか。
次回は、FILTERを解説します。