SUBTRACTOR POLYPHONIC SYNTHSIZER

SUBTRACTOR ポリフォニック シンセサーザー。

 

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 さて、今回はLFOです。

 Low Frequency Oscillatorの略で、低周波発振器とでもいうんでしょうか。

 非常に低い周波数の波形を発振するものですが、この音は聴こえません。

 可聴範囲にない低周波の波形ということです。

 

 何のためにこれがあるのかといえば、モジュレーションをさせるためなんですが、一般には、トレモロ、ビブラート、ワウ等の効果に使います。

 

パネルを見てみましょう。

 

ご覧のようにSUBTRACTORには2基のLFOが搭載されています。

 

原理は簡単で、Amount ノブを上げていけば、LFOがかかります。

LFO 1から見ていきましょう。

 

  1. Waveform でLFOの波形を選び、
  2. Dest で適用先を決め
  3. Rate でモジュレーションの速さを決め
  4. Amount で適用量を決める
基本操作は、以上です。
 
Waveform 波形は、
 
  • Triangle 三角波
  • Inverted Sawtooth 鋸歯状波(反転)
  • Sawtooth 鋸歯状波
  • Square 矩形波
  • Random ランダム
  • Soft Random ソフト ランダム
 
Syncボタンを有効にした場合、LFO 1のRateの設定は、音符の分解能(1/16や1/8)で設定できるようになり、ソングのテンポで同期します。
 
 では、実験をします。
 
  1. デバイスをリセット
  2. 鍵盤を弾きながら、LFO 1のAmountを上げる
 ピッチが揺れるのがわかりましたね。
 この揺れの適用先をDestで選び、揺れの動きをWaveformで選ぶということです。
 試しにをRandomにして、Amountを90程度に上げてみてください。
 
 他、Waveform、Dest、Rate、Amountを適当にいじって遊んでみましょう。
 肌で理解できると思います。
 
 LFO 2も基本原理は同じなのですが、決定的な違いがあります。
 LFO 1は弾かれるノートごとに、同じサイクルで、LFOを作用させるのに対して、
 LFO 2はポリフォニックで、ノートのオン/オフとは関係なくLFO自身のサイクルで、作用させるという違いです。
 
 異なるサイクルでLFO 1とLFO 2を作用させることができるので、お互いに影響し合うクロスモジュレーション効果を得ることができます。
 
 LFO 2のKbdノブは、キーボード トラッキングで、このノブを上げるとキーが上がれば上げるほど、Rateで設定した速度よりも速い周期でLFOがかかります。
 
 Delayは、LFO 2の作用の開始する時間を遅らせます。
 
では、実験です。
 
  1. デバイスをリセットします
  2. OSC 1で、Modeを-にして、Phaseを100程度、Octを3に設定します
  3. 同様にOSC 2をオンにして、Modeを-にしてPhaseを100程度、Octを3に設定し、さらにCentを4に変更し、音を長めのノートで確認します。
  4. LFO 2でKbdを127、Amountを60程度にして、再度、音を長めのノートで確認します。
  5. LFO 2のDelayを30程度に設定して、音を長めのノートで確認します。
  6. LFO 1のDestをOsc 2に変更し、Amountを好みの位置まで上げ、音を長めのノートで確認します。
LFOの効果はわかったでしょうか。
 
 次回は、FILTERを解説します。