そろそろイースターでPropellerheadがセールをやってくれることを期待してたんだけど、まだ、動きがない。
さて、今回は、地味なんだけど、必須アイテム。
SPIDER AUDIO MERGER & SPLITTER
SPIDER CV MERGER & SPLITTER
これらは、オーディオ信号またはCV信号を分割または統合するためのデバイスです。
原理は簡単。まず、SPIDER AUDIO。
画像の左側。
4系統のステレオ入力を1系統のステレオ入力に統合する。
画像の右側。
1系統のステレオ入力を4系統のステレオ入力に分割する。
SPIDER CVも考え方は同じ。
左。4系統のCV/Gate信号を1系統のCV/Gate信号にマージ。
右。1系統のCV/Gate信号を4系統のCV/Gate信号にスプリット×2セット。
左の4つのつまみはCV/Gate信号を調整します。
右のinvというのは、逆相。そこは極性が逆になって出力される。
SPIDER AUDIOの方は、初心者の方でも利用法がなんとなく想像できると思う。
例えば、ストリングスのステレオ出力を4分割して、
それぞれをMixer 14:2に通して、それぞれのリバーブ設定を変えてミックスするとか。
異なるエフェクトを掛けてミックスするとか。
L、Rで設定を変えてディレイを掛けて、それをマージするとか。
耳に聴こえる音だけにイメージしやすいでしょう。
あと、疑似ステレオを作る。
これSUBTRACTORの背面なんだけど、
ご覧のようにAudio Outputはモノラルなんだよね。
これを疑似ステレオ化する。
例えば、
これは説明のためのルーティングなんだけど、
SUBTRACTORのオーディオ信号を、スプリットします。
このとき、モノラルってのはL側だってことを忘れずに。
これを別々のエフェクターに通す。それぞれLにね。
それぞれのOUTPUTのLをLine Mixerに通す。
そして、Line MixerでPanをL/Rに振ってあげればいい。
Line Mixerにくるまで、オーディオ信号はL側を通ってるってことだけ忘れなければ、これで疑似ステレオ。
オーディオをスプリットする場合ってのは、異なる処理をしたいってことが基本だね。
マージする場合は、一度に同じ処理をしたいってこと。
SPIDER CVの方も原理は同じなので、難しく考えなくていい。
RPG-8のCV/Gateをスプリットして、異なるデバイスに送るとか、
異なるモジュレーションをCV/Gateでマージしちゃって、より複雑なモジュレーションを作るとかだね。
今後も、SPIDER AUDIO、SPIDER CVは、登場するはずなんで、その時に個別具体的に説明しましょう。