Propellerhead Reasonの信号について。

 

 ケーブルを使ってルーティングを変更できるPropellerhead Reasonで扱える信号には、いくつかの種類があります。

 DAWでは、InstrumentやFX等のスロットがあり、そこにプラグインをインサートするので、あまり意識しません。FXのスロットには、FXのプラグインしか表示されないので、そもそも意識する必要がありませんよね。

 

 ところがReasonでは、ラックに自由にデバイスをマウントすることができます。通常はReasonが判断して自動でルーティングされますが、自動ルーティングが邪魔なこともあります。その場合、SHITFを押しながらデバイスをマウントすることで、ルーティングされない状態でデバイスを追加することができますが、自由にマウントして、自由にルーティングができるところが、また、Reasonの面白さでもあります。

 

 このルーティングをするときに意識するのが、信号の種類です。

 

まず、オーディオ信号。

 

オーディオ信号は、音の流れですね。

ほとんどのデバイスには、オーディオ信号の端子がついています。

Players デバイス、Spider CV、MATRIX、RPG-8以外のデバイスということになります。

 

次に、CV/Gate信号。

 

これは、MIDI登場前のアナログシンセやキーボードについていたもので、

電圧で様々な要素を制御するものです。Reasonはこれをエミュレートしています。

何を制御するかは、そのデバイスが何のCV/Gate信号を受け付けるかに依存します。

 

CVは通常、段階的に変わる数値を電圧で制御します。

Reason的には、128段階の値の変化をCV信号にします。

 

Gateは、ノートのオン/オフとベロシティを扱います。

 

P-LAN信号。

 

P-LAN信号は、ケーブルでのルーティングはしません。

内部接続で、P-LAN信号の流れを制御できますが、

これはMIXチャンネルとAUDIO TRACKでのみ使います。

画像の右側。

AUDIO OUTPUTのディスプレイで接続先を選択して内部接続します。

これは前面からも操作可能です。

 

その左側にあるDIRECT OUT端子を使用した場合、P-LAN信号の内部接続は解除されます。

 

MIDIデータ

 

これについては、通常はシーケンサートラックから対応デバイスに送られるのでケーブルは使用しません。

この操作をしたいって場面は主にReWireと外部MIDI機器の場合です。

 

Players デバイス

 

これもMIDIデータですが、内部接続です。

Players デバイスの場合は、ルーティングと呼ばず、レコーディングモードと呼びます。

モードは2つ。

 

デフォルトレコーディングモード。

 

 MIDI In→シーケンサートラック→Players デバイス→ デバイス

 

以上の順序。

 

ダイレクトレコーディングモード

 

 MIDI In→Players デバイス→ デバイス→シーケンサートラック

 

以上がReasonで扱う信号の種類ですが、

CV/Gate信号とオーディオ信号のそれぞれのルーティングは、Reasonの面白さの源泉の一つでしょう。

 

以前、AUTO PANについてやりましたが、あれもCVを使っています。

 

 次回は、何かCVを使うことをやってみましょう。