ReWireは、Propellerheadが開発したソフトウェア同士でオーディオやMIDIデータをやり取りするための規格です。

 今回は、Logic Pro Xを使ってReWireの基本的な設定を。
 
 Logic Pro Xを使いますけど、基本的な考え方は別のDAWでも同じだと思います。多分。
 注意点としては、32bitのソフトウェアならReWireも32bit。64bitなら、ReWireも64bit。ここは押さえておいてください。
 
 Logic Pro Xが起動していたら終了してください。
 まず、下準備で、Reason側にReWireさせたいソングを設定します。
 
 
このようにReWireさせたいインストゥルメンツを並べます。
例では、ただ単にマウントしてるだけですが、通常通りRackの作り込みはできます。
作り込みの段階では、Logicは起動せずに、普段通りReason内で作業すればOKです。
 
作り込みが終わったら、tabキーで裏側を表示させて、ReWire用の接続に改めます。
一番下のNN-19の上のMIXチャンネルを見てください。
MIXチャンネルのDIRECT OUTのL/RがHARDWARE INTERFACEのAUDIO OUTPUTの17/18に接続されているのがわかりますか。
接続方法は基本的にこの方法でやればOKです。
 
わかりやすいようにMIXチャンネルの名称を数字にしておきましたが、
それぞれ、その数字のAUDIO OUTPUTに接続されているということです。
 
この方法は、MIXチャンネルを個別のチャンネルで操作したいときに使います。
Logic側からReason全体を一つの音源とみなす場合は、1/2チャンネルが使われるので、このような接続は必要ありません。
各MIXチャンネル毎に操作したい場合は、AUDIO OUTPUTを振り分ける必要があるってことです。
振り分ける場合は、3〜64チャンネルまで使用できるので、ステレオで31MIXチャンネル分使えます。
 
ReWire設定が終了したら、保存してReasonを終了します。
このとき、Reasonの環境設定>一般設定で、起動時に最後に開いたソングを開くにチェックを入れておくと良いでしょう。
 
次にLogic側の設定です。
Logic Pro Xを起動し、起動後にReasonを起動しましょう。
 
まずミキサーを表示し、オプションから、「新規オグジュアリー・チャンネルストリップを作成」を選んで、AUXチャンネルを、Reasonで個別に操作する前提で用意したMIXチャンネルの分だけ作成します。
作成したら、AUXチャンネルストリップのINPUTをReasonのAUDIO OUTPUTの番号に合わせて変更します。
例の場合、Reason 3/4〜Reason 17/18になります。
次に、外部MIDIトラックを、作成したAUXチャンネルの分だけ作成します。
作成したら、ライブラリからReasonを選び、該当するデバイスを選んでください。
最終的に、トラックは以下のようになりました。
 
さて、Logic Pro XもReasonもReWire用のプロジェクト/ソングができましたので、
音楽制作を開始できます。
 
起動の順序は、マスター、スレーブ。終了の順序はスレーブ、マスターの順番です。
この場合、マスターはLogic Pro X、スレーブはReasonです。