はい、SUBTRACTOR。
 
前回、書き忘れた。FILTER 1のところにある
Kbdってノブ。
これキーボード・トラッキング。
 
音は高さによって周波数が違いますが、FILTERは、周波数に対して設定するものなので、ある帯域にFreqを設定していても、高音域では設定した帯域からはずれてくるわけですよ。FILTERが効かなくなる状態。
 
このノブは、Freqの設定をキーの高さに追従させて、FILTERが効くようにするためのものです。
 
では、今回はLFOですね。
耳には聞こえない低周波のオシレータで、用途は音色に揺らぎを与えることでしたね。
 
Rateノブは、LFOの周波数、Amountはかけ具合。量です。
WaveformはLFOの波形で、Destボタンで、LFOの適用先を決めます。
 
まずは、LFO 1のみを使って、Waveformは、Triangel(三角波)で、Destは、Osc 1, 2かF. Freqで実験してみましょう。
ビブラート、トレモロ、ワウワウなどの効果を作ってみてください。
F. Freqの方がやりやすいかもね。
 
Syncボタンは、楽曲のテンポにシンクさせるって意味で、
オンにした場合は、Rateノブが分解能単位になります。
分解能ってのは1/8とか1/16とかってこと。まあこれはシーケンサーを使うときに検討すればいいでしょう。
 
で、ここまでで第一段階は終わり。
 
ここまでで、ある程度、音色のプロトタイプ的なものを完成させる。
この後は、パラメータの見直しの繰り返しです。
エンベロープ、オシレータ、フィルター、LFO、それぞれ。
エンベロープを見直し、オシレータ部で、Phase、FM、Ring Modなどのモジュレーションを加えてもいいだろうし……。とりあえず、SUBTRACTORの機能は大雑把にわかっているはずなので、試行錯誤あるのみなんですが。
 
SUBTRACTOR上のパッチの設定が決まったら最後にエフェクターで完成形を作るってのが、まあ、普通のシンセのサウンドデザインからみたら、予想しうる手順ですが、
 
やっぱりReason的に考えると、ちょっと違うんだよなぁ。
ReasonはRecord統合後、DAW化しているので、SUBTRACTORもLogicやPro Tools的に各チャンネルストリップにアサインされた一つの音源で、ミックス、マスタリングの時に最終的なサンドメイクをする。って、確かにそうなんだけど、Reason的な手法から考えると、もう1枚カードが足らない。
 
Reasonは、ラックマウントの音楽制作ソフトウェアなんですよね、本来は。
そこから考えると、ラックの作り込みをするって作業を1枚噛ませたい。
 
そこで使うのは、ミキサーですね。
ミキサーって云ってもDAWのミキサーとは違う。
Reasonにもメインミキサーという名称で、DAWのミキサーに相当するものはありますけど、これは、Propellerhead Record由来のミキサーで、Reasonには、そんなものはなかった。
Reasonにあったのは、メインミキサーではなく、Mixer 14:2とLine Mixer 6:2。 これを使わないとReason気分がでない。
また、前に紹介したCombinatorも使いたいしね。
 
そこで、次回はその辺を絡めたSUBTARCTORの活用という感じで。