SUBTRACTORの3回目。
 
前回は、減衰する音を作るか、持続する音を作るかを決めて、
まず、AMP ENVELOPEをいじる。
そして、イメージに合う(合いそうな)波形を選ぶってことをやって、
第1回で概観しているオシレータブロックをいじってディチューンされたりなんだりお好みでってところまででした。
 
その段階が終わったら、FILTER 1をいじって音のキャラを決めましょう。
 
音というか、音程のある音のことだけど、これは周波数ってやつで表現できます。
Aの音叉なら、440Hz。ギターをチューニングするときの周波数ですね。
まあ、一般的にはレコーディングの場合、442Hzとか443Hzを使いますけど。
 
この周波数を基準に、音を通したり、音を遮断したりするのが、シンセのフィルターです。
これはDAWにあるイコライザーもそういうこと。
ある周波数帯域の音を持ち上げたり下げたりカットしてあげたりなんだりと。
だから、楽器のシミュレートをする場合は、楽器自体の音域を調べて、EQにしても、シンセのフィルターにしても考える必要がある。
でも、シンセリードとかパッドとか、シンセ特有の音を表現するなら、気に入ったものを選べばいい。
 
で、アナログシンセの場合、フィルターにも色々あって、それが機種のキャラにも繋がっている。
SUBTRACTORの場合は、FILTER 1の右側に、LEDがありますよね。そこで、フィルターの種類を選べるようになっています。
左のスライダーは、Freqはフリケンシー(周波数)、Resは効き具合で、レゾナンスまたはリゾナンスと呼びます。
フィルターの種類は、
LPは、Low Passの略で、Freq設定より低い部分を通す。
HPは、その逆で、High Pass。
BPは、Band Passと言って、HighもLowもカットして設定帯域を通す。
NotchはBand Passの逆です。
で、12とか24とか数字がついていますが、これはFilterの切れ味だと思ってください。
12dB/Octave、24dB/Octaveって意味なんですが、単に切れ味の鋭さと思っていればいいでしょう。
 
Fileterは、HighでもLowでもカットする場合、きっちりカットするのではなく、図に書くと、設定帯域から曲線を描くようにというか、山のスロープを描くようにカットされます。
要するに、曲線を描くようにカット漏れがあるんですよ。
24db/Octaveの方が鋭くカットされます。
Notchは、SUBTRACTORのモデルはARPだろうって予想からすると、12でしょうね。
 
minimoogは24ですよ。
 
あと、Notchの場合、BPの反対なので、設定帯域以外はHighもLowもパスなんですよ。だから、ほとんどパスしちゃうので、音の変化があまりない。
だから、これは、FILTER 2との組み合わせで使うのが正しいでしょうね。
 
この辺も、試行錯誤。
で、このFreqの設定に時間的な変化を加えたいときに、FILTER ENVELOPEを使います。
おそらく、このFILTERの操作全般が、シンセの一番面白いというか派手なシンセっぽい部分だと思うので、楽しんで試行錯誤してみてください。
 
で、ここまで来ると、MIDIコントロールサーフェイスが欲しくなる。
ノブにアサインしてグリグリ動かしたくなるんですよ。
お安く済ませるなら、KORGのnanoKontrol 2は、一つの選択肢。4,000円程度か。
それでReason Limitedと音源がバンドルされてる。ダウンロードだけど。
 
結局買ってしまったnanoPad 2。X-Yパッドがなかなかいい。これを使うと、nanoシリーズ全部欲しいと思う。
nanoKEY 2とnanoKONTROL 2も。
でも、3つも買うなら、やっぱりnanoKEY Studioもいいなと思ったり。
デスクスペースがあるなら、いっそもっと立派なものをとか。
あと音楽のジャンルによっては、もっと違う方面のコントローラが欲しいだろうし、
音源とコントローラが一体になってる製品も多々ある。
あ、これReasonの話だった。
Reasonの場合は、お好みのサーフェイスでいい。
 
俺が必須だと思うのは、Pad、X-Yパッド、ノブ、ホイール、キーボード、フェーダー。
ああ、ほとんど全部か。
俺の場合、デスクスペースを空ける元気があるときは、YAMAHA KX61中心。
これのノブにアサインしておく。
あと、nanoPAD 2も使うようになった。それからZOOMのR16も持ってるので、フェーダー使いたいときはこれ。
それからiPadのAC-7ってApp。Logic Remoteもいいけどね。

 

M-AUDIOのOxygen 25辺りも狙い目か。

あと、Novation、AKAI。安めなところで、ALESIS。

 
とにかくシンセっぽい音を使って格好いい曲をレコーディングしたい場合は、キーボーディストでなくても、ホイールとノブは使いたいよ。
 
ああ、また横道に。
 
次回はLFOを。