桑 (桑いちご)


桑の実と云うか、桑いちごと言うか、幼少時代に唇まで紫にして食べた記憶がある。

赤い実はまだ酸っぱく、黒く見えるようになると熟して甘くおいしい。

つぶれると濃い紫色の果汁をだす。この頃になると自然に落果し、わずかに触っただけで落ちてしまう。枝をゆすると熟したものから落果してしまうので静かに息を潜めて友達と食べたような記憶がある。

指でつまむ時、優しく摘ままないと潰れてしまう。

落とさないように指で触って掌に落とすようにして収穫するとつぶれずに取れる。


むかし、一関(東磐井地方)は絹糸の産地で蚕の餌である桑の木が沢山あった。

絹糸の生産がなくなって、最近は特産物として桑の葉を加工し、健康に良い桑茶が造られるようになっている。
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