1945年8月15日 天皇裕仁氏が敗戦を国民に知らせた日
大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)時、軍の統帥権者(最高指揮権者)だった天皇裕仁(ひろひと)氏
69年前のきょう(8月15日)、大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)での日本国軍隊の無条件降伏を主軸とするポツダム宣言を受諾したことを、当時の天皇裕仁氏が自身の声で国民に知らせました(徹底抗戦を主張する一部将兵による妨害があったものの、予定通り前日に録音した録音盤を再生してラジオで放送)。
■ ポツダム宣言の受諾を知らせるラジオ放送(終戦の詔勅 いわゆる「玉音放送」)
→ http://www.youtube.com/watch?v=LSD9sOMkfOo (現代語訳付き)
この時期、年中行事のように、テレビ等のマスメディアは「戦争」を、お涙頂戴式に感傷的にだけ取り上げる傾向があります。
そして、いつも肝心なことを回避します。 天皇をはじめ戦争指導者の責任追及や戦争の原因究明などです。 特に「天皇」の問題に斬り込むことをしようとしません。
ほとんど形式的ではあったものの、旧憲法の定めで天皇は、日本の立憲君主であり、日本陸海軍の統帥権者(=最高指揮権者)でした。 これを利用し戦時中、政府・軍部首脳は戦争を鼓舞、「天皇」への忠誠政策を強化します。 そこにさらに戦意高揚を目的に「靖国神社」が加担します。 国民はそれらに逆らうことは不可能でした。
結果、多くの兵士や市民が、天皇の命令で犠牲となりました(上官や官吏の命令は天皇の命令とされた)。 その数は日本人だけで三百万人を超えます。(戦争末期には「一億総玉砕・総特攻」の計画すらありました。)
現在も一部に、『大東亜戦争は、欧米列強による世界支配を日本が阻止した戦いであり、全世界の有色人種の未来を担った戦いだったのだ。侵略戦争なんかでは全くなく、アジアを白人支配から救う聖戦だった。』 と主張する愚劣な勢力があります。 「靖国神社」とそれに付属する戦史博物館「遊就館」も、『軍事的には負けたが、あの戦争は正しかった。』 と今なお強弁しています。
しかし、あの戦争はそんな高尚な目的を持っていたわけではありません。 当時のスローガン「大東亜共栄圏」や「八紘一宇」は、とってつけたような欺瞞的な理屈でした。
もうウソくさい無理な言い方をせず素直に、『日本も西欧列強を真似て領土拡大と資源獲得を図り、世界支配の仲間入り(特にアジアの盟主として君臨)をしたかった』 と言うべきではないでしょうか。 少なくとも中国への軍事侵攻は侵略という他ありません。
要は、大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)とは、日本が遅れて植民地獲得戦に割り込もうとして欧米にたたき出され、ボロ負けした戦争です。
敗戦当初、天皇制は廃止され裕仁氏は戦争犯罪人として極東国際軍事裁判※で裁かれる予定でした。 ところが、米国の占領政策上、天皇崇拝に洗脳された状態を利用した方が得策との米国の判断で、天皇制が維持され裕仁氏も不起訴になってしまいます。 (その後、裕仁氏は1989年1月7日87歳で死ぬまで、自らの戦争責任について説明せずうやむやにしたまま、のうのうと過ごしました。)
もし裕仁氏が、東條英機氏らと一緒に戦争犯罪人として裁かれ絞首刑になっていたら、今頃日本は、国家指導層の責任回避体質が改善され、もっと信頼される立派な国になっていたことでしょう。
※注: なお、極東国際軍事裁判(東京裁判)は、敗戦国の犯罪のみを一方的に裁く不当な裁判という性格を有します(そもそも裁判とは言えない)。 例えば、米国の原爆投下や東京大空襲による民間人無差別大量虐殺は明らかに戦争犯罪であるのに、問題とされませんでした。 また欧米列強によるアジア侵略も取り上げられませんでした
(つづく)
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