私が見たときは93歳で、主訴は、噛めるようにして食べられるような、入歯を造ってください。との事でした。
普通なら顎が正常な位置か、頭部X線規格写真(特殊なレントゲン撮影法)で撮影し、先生が計測するんです
この撮影は歯科特有で、両方の耳を機械に在る固定器で固定して撮影します
先生にお聞きしたら
「20年になるかなあぁ 初診時から腰の変形があったネ」・・・でした
長年からくる腰の変形で、レントゲン撮影が出来なくて・・・真っ直ぐ立てないから
歯型の模型で確認しながら(昔ながらの歯医者のカンって、先生笑ってたけど)
保険適用外の上下の入歯を造りました。
まったく素人の私は一度先生に
「どうして保険の入れ歯じゃあダメなんですか?」と聞いたことがあるんです
そしたら、こんなたとえ話をしてくれました
「キラキラ光る、ガラス玉、人工ダイヤ、天然ダイヤ・・・パッと見た目は変わらなくても
肌着以上に密接な、口の中に入れ、長い期間になればなるほど、口の粘膜から吸収される・・・
たとえば、それこそ保険の入れ歯のピンクの素材は・・・長年アル物質が溶け出て、顎の骨を溶かす
1,2年で歯茎が痩せてきたとか、入れ歯がゆるんできたとか
君も患者サンから聞くようになるよ・・・・
安いのはそれ以上でもそれ以下でもないけど、身体に入れるのに、害あるのでは
イヤでしょう」って
一年後、
「真っ白な髪がどんどん黒い髪が生えだしたの。」
と娘さんがビックリして来られました。
真っ白な髪の患者さん(保険適用外)は、まだ、私がここに勤めだしてから2、3年で
二人目ですが二人の患者さん共々黒髪が生えました。
血流って凄いです。
あっ、入れ歯はピッタリ安定してるそうです