張益羽著『中国人OLは見た! 猛毒中国ビジネス』(講談社、2014年1月)は、日本企業に住む中国人OL(後に日本に帰化)が、自社の中国部門に入り、実際に中国に進出して七転八倒する体験談です。
著者は大学院を卒業して日本企業に入社しており、だから中国でのビジネス経験はありませんでした。
自社の中国部門に入って初めて、中国ビジネスを体験します。
日本のビジネス慣習に慣れた著者にとって、中国でのビジネスは、まるでジャングル。
日本人がそこで苦しんでいるのと同様に、中国人の著者もまた苦しみます。
しかし、冷静に周りを見ると、苦しんでいるのは日本企業の社員だけでなく、韓国企業も欧米企業も同様なのでした。
さらに、著者の同級生で海外留学して中国に戻ったプチブル(海亀)たちもまた、中国ビジネスや中国の悪しき慣習にうんざりしていました。
とはいえ、だからといって中国ビジネスを放棄するわけにはいきません。
上海万博を前に、本社では中国市場への期待が高まるばかりだったからです。
著者の行く手には様々なトラップが仕掛けられています。
しかし著者は、中国の友人のアドバイスや同業者、パートナー企業などからの情報(まさにインテリジェンス)を駆使しながら、時にはスパイのように、時には役者のように立ち振る舞いながら、潜り抜けていきます。
体験談とはいえ、著者のサービス精神なのか、エンタテインメント要素があるので、一気に読ませる本になっており、おすすめです。
猛毒中国ビジネス 中国人OLは見た!/講談社

¥1,470
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著者は大学院を卒業して日本企業に入社しており、だから中国でのビジネス経験はありませんでした。
自社の中国部門に入って初めて、中国ビジネスを体験します。
日本のビジネス慣習に慣れた著者にとって、中国でのビジネスは、まるでジャングル。
日本人がそこで苦しんでいるのと同様に、中国人の著者もまた苦しみます。
しかし、冷静に周りを見ると、苦しんでいるのは日本企業の社員だけでなく、韓国企業も欧米企業も同様なのでした。
さらに、著者の同級生で海外留学して中国に戻ったプチブル(海亀)たちもまた、中国ビジネスや中国の悪しき慣習にうんざりしていました。
とはいえ、だからといって中国ビジネスを放棄するわけにはいきません。
上海万博を前に、本社では中国市場への期待が高まるばかりだったからです。
著者の行く手には様々なトラップが仕掛けられています。
しかし著者は、中国の友人のアドバイスや同業者、パートナー企業などからの情報(まさにインテリジェンス)を駆使しながら、時にはスパイのように、時には役者のように立ち振る舞いながら、潜り抜けていきます。
体験談とはいえ、著者のサービス精神なのか、エンタテインメント要素があるので、一気に読ませる本になっており、おすすめです。
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