世は群雄割拠の戦国時代。
わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。
1561年、10万を超える長尾景虎(ながおかげとら)の軍は我が北条の小田原城(おだわらじょう)を囲みました。
わしは氏政(うじまさ)と共に前もって籠城の準備を終えていたのです。
氏康「かかってこい!景虎!」
長尾軍の先陣・太田資正(おおたすけまさ)が小田原城の蓮池門に突入してきましたが我が北条軍も抵抗し城内への侵入を防ぎました。
太田資正さんは氏康さんが滅ぼした扇谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)に仕えていて、その後、北条方に付いていたんだよ。景虎さんが来て北条を裏切ったんだね。
氏康「城の門をしっかり固めよ!!敵の侵入を許してはならん!」
わしは兵たちに城門を固め、城外での戦闘を極力避けるように命じました。
一向に城から討って出ない北条軍にしびれを切らした長尾軍は小田原城下に火を放ち挑発してきたのです。
氏政「父上、敵は城下の民の家に火を放ってます。」
氏康「心配致すな。城下の民は既に避難しておる。兵糧も城内に運ばせてたわ。しかし民の家に手を掛けたことは許せん!」
膠着状態が続く中…北条軍の兵たちが騒ついていました。
「蓮池門の前で酒を飲んでるものがおるぞ!」
1人の武士が門の前に座り、悠々と酒を飲んでいたのです。
氏康「あいつは何者だ?」
「あれが長尾景虎です。」
そう言ったのは綱成(つなしげ)でした。
氏康「おぉ、綱成。小田原に戻ってきたか。」
綱成「遅くなりました。景虎は我らを城外に出すために挑発しております。」
氏政「くっ!なめた真似をしおって!鉄砲隊、撃て!!」
鉄砲隊は2度撃ちましたが景虎の鎧の袖を撃ち抜きましたが景虎には当たりませんでした。
景虎「ふふっ、」
景虎は悠々と酒を飲み続けていました。
綱成「大殿、ここは私にお任せを…。」
そういうと綱成は門から出ていったのです。
景虎「やっと来たか…綱成!!」
景虎と綱成が対峙したのです…。
つづく…
次回をお楽しみに〜
にほんブログ村
宜しければバナーをクリックしてね。