八幡の武将 〜義を重んじる〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



世は群雄割拠の戦国時代

わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。



1551年、我が北条軍は山内上杉憲政(やまのうちうえすぎのりまさ)の居城、平井城(ひらいじょう)に進軍していました。

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憲政「北条の軍がくる。我らも備えねばならぬ!」

憲政の家臣「殿!!上野国の安中氏(あんなかし)が北条に付きました!」

憲政「なっ、何ぃ〜!!わしの馬をひけ〜!こうなったら逃げねばならぬわ〜!」

憲政の家臣「それが……」

憲政「いかがしたぁ〜⁈ 」

憲政の家臣「殿の馬廻衆は既に脱走しています!」

憲政「なっ、なっ、なんだって〜⁉︎」

コアラ馬廻衆って大将の側にいて護衛や伝令などをする屈強な武士の衆なんだよ。



憲政は平井城を退去し、平井城は落ちたのです。



この時、平井城には1人の男子がいました。

その男子を連れ上杉方の武士が綱成(つなしげ)の元に投降してきたのです。


上杉方の武士は妻鹿田新助(めかだしんすけ)と言いました。

新助「これは上杉憲政の嫡男、龍若丸(たつわかまる)。我は北条様に味方をします。龍若丸はその手土産でございます。」

綱成「龍若丸…逃げ遅れたのか?」

新助「憲政は兵を集めるため、平井城を出ました。平井城は我らが守ることになりましたが…我は北条様に味方すべく…参上した次第。」

綱成「では憲政を裏切るために龍若丸を騙したと?」

新助「まぁ、、、そうですね。」

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バシッ!!


綱成は新助を殴り飛ばしました。


綱成「武士ならば、なぜ最後まで戦わぬ⁈ 」

新助「⁈ 何を…」

綱成「義を違うものは恥辱を受けるのだ!!義を大事にせぬものは北条には要らぬ!!この者を処刑せよ!!!」

新助「なっ、なぜだ⁉︎ 憲政の嫡男を連れてきたのにぃー!」


新助は捕らえられ打ち首となり平井城下に晒されたのです。
綱成は我が父・氏綱(うじつな)が遺した「五カ条の訓戒」を守り、それを反するものを許せなかったのです。


コアラ憲政さんの嫡男、龍若丸くんは小田原城へ送られ処刑されたんだ…。



その後、憲政は関東の武家を頼ろうとしたが、既に北条方になっていたのです。

憲政「どいつも、こいつも!!」

憲政の家臣「殿、越後国へ行きましょう。越後国の長尾なら、まだ北条の手は届いておりませぬ。」

憲政「越後の長尾?わしの味方になるのか?」

憲政の家臣「今の当主は義を重んじる武将らしいですぞ。」

憲政「その名は?」

憲政の家臣「長尾景虎(ながおかげとら)です。」


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コアラ長尾景虎さん…後の上杉謙信(うえすぎけんしん)さんだよ。ついに登場したね。



憲政は越後国の長尾景虎の元へ逃げました。







我が北条軍が平井城を落とした頃、小田原城では暗殺者が牙を剥きました…。











つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜


















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