HGR(Hangai Great Runner)的ランニングライフ
初出場の「津軽ジャーニーラン263km」での記録・装備・行動計画の領域から考察をする。
1.記録:47時間14分 総合順位:16位 出走137名 完走:53名(完走率 38.6%)
2.装備リスト(個人的な見解)
シューズ:アシックス NOVABLAST 3 27.5cm
⇒本州縦断1550kmスペシャルで使用したシューズで現在信頼度が高い
ソックス: ITOIX ラウンドショート
⇒皮膚保護剤は使用せず、ザックに予備を持参
雨が止んだ時に履き替えるために用意
ザック: ノースフェイス TR10L
⇒本州縦断時は16Lを使用、長時間利用していてもストレスを感じない
パンツ: Patagonia インナー一体型
⇒皮膚保護剤は股ズレ対策、長時間履いていてもストレスを感じない
Tシャツ: SAYSKY M
⇒軽く速乾性が高く、オシャレ感の高いものを着用
雨具 : MIZUNO BERGTECH EX (上着のみ)
⇒防水・防寒として準備
※龍飛岬では風雨による気温低下のリスクがあるため用意
ヘッドライト: Ebergizer ハンドライト:GTーLite
⇒ヘッドライトは自分の存在を、ハンドライトは自分の確認したい方向を照射
行動食: スポーツ羊羹・経口補水パウダー・BASEブレッド・参加賞のお菓子
携帯・モバイルバッテリー・貴重品・大会からの地図・マイカップ
3.行動計画 赤字は計画 青字は考察
① スタート⇒鰊御殿(92.5km)
龍飛岬のアップダウンに備えてダメージを最小限に抑える走りを意識
天気予報での大雨に備えていたが、シャワーラン程度だったため余裕度を
保ちながらのペースでこの区間を終了。食欲は問題なかったが睡眠不足を
感じていたため5分間の仮眠を2回行った。
② ⇒龍飛地区コミュニティセンター(122.5km) 到着: 16日11:20 (18時間20分)
登りで8km、下りで6kmあるが、ここを攻略しても中間点ではないことを意識
龍飛崎の最後の上り以外は、リズム良く登り下りはダメージを受けないように
抑えて走る。濃霧対応でヘッドライトを使用、下りきった所で雨天になったが
ミズノの雨具着用で問題なく過ごすことが出来た。
※薄いジャケットやビニールタイプの選手は苦しんでいた
③ ⇒ふる里体験館(178.6km) 16日22:30到着、17日0:30出発
二晩目に入るために仮眠のタイミングと転倒に気を付け余裕度を意識
比較的平坦であるが海沿いのため景色を楽しみながら走り、時間帯に応じて
仮眠をどのように取るかを考えながら移動していた。
ふる里体験館では90分間の休憩を取った。
④ ⇒ゴール(263km)
200kmを超えた所でリズムとフォームを意識して走ることを意識
200kmを超えた所で残りの距離と残りの体力の関係から設定スピードをあげ、
気温が高くなってからはパワーウォークに切り替えて対応することが出来た。
結果的にはこの区間で26位くらいから16位へ順位を上げることが出来た。
全体的には250kmクラスのレースでは難易度の高いコースであり、自問自答・試行錯誤を
行いながら攻略する経験値を上げることが出来る設計になっている。
周囲の選手に感じた事は前半のペースが速すぎる(一斉スタートのため自分のペースを見失っている)と感じた。エイドステーションでの小食などは内臓的ダメージでありオーバーペースである。また、雨による影響か股ズレや肉刺に悩まされる選手が多数いた。普段の練習で試着や試用を行い、自分に合っている方法を捜した方がよい。
最後に走っている時に話かけられたが自分ではコントロールできない事は考えない方が良い。
津軽ジャーニーラン263kmの完走は容易ではない、今回他大会で上位でゴールする選手も
途中リタイアや制限時間ギリギリでの記録になっている。
どの様にしたらあのコースで思い描いた通りに走ることが出来るかは、1年間かけて取り組む価値はあると思う。