help-palau 台風30号被害の「パラオ」の支援情報ブログ 

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2013年11月、台風30号で甚大な被害を受けたパラオの復興支援のため、各種情報を収集・翻訳します。2chやTwitter、Facebookなどで情報拡散して下さってる方、ありがとうございます!

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皇太子ご夫妻 来月トンガを公式訪問 6月12日 11時34分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150612/k10010112031000.html


皇太子ご夫妻のトンガへご訪問決定が本日報道されました。


天皇皇后両陛下のパラオご訪問に続き、皇室の太平洋諸国へのご訪問が続きます。


以前、親日国トンガでは、中尾重平さんが王族と結婚なさったことなどを書きましたが、トンガと日本との関係で忘れてはならない方と言えば、もう一人。トンガと日本をスポーツでつないだ「又平直子」さんです。


又平直子さんについては、昨年のTV東京のトンガ特集を見ていただいたほうが早いかと思います
http://www.miomio.tv/watch/cc94059/


又平直子さんご主人のトンガ人、タシ・アフェアさんは阪神淡路大震災ボランティアとして大活躍なさった方ですが、ご主人がガンでお亡くなりとなった後、直子さんはトンガと日本との架け橋となるべく、多くのトンガ人をラグビー界や相撲界へと送り込むことに尽力なさいました。


この来日トンガ人の活躍で日本ラグビーはより強くなりました。そして、今色々と取りざたされております「新国立競技場」(建設予定)では、2019年にラグビーW杯が開催されメインスタジアムとなります。


その直子さんもガンでお亡くなりになってしまいました。


今回の皇太子ご夫妻ご訪問報道で日本でトンガという国が再認識され、又平直子さんや中尾重平さんのご活躍にもスポットライトが当たり、両国の絆がさらに深くなっていくことを願っています。

「我々の支援は本当に役に立ったのだろうか?」


昨日、阪神大震災や311の復興支援のことでお話をする機会がありました


ガレキの下敷きになった方の救出など、早急な救助活動が必須なのはもちろんですが、

もう一つ重要なのは、その後の支援・・・自立して皆がやっていけるまでに回復するのを支援することです


たとえば食料や毛布などの必需品は、比較的早期に支援が行われます


しかし、一方で、


・仮設住宅への転居で、地域コミュニティが離散し崩壊

・支援金・補償などで世帯格差が生じ、それがもとで嫉みや中傷がおき、深刻な住民対立に

・寄せられた支援がうまく分配されない

・支援金を途中で掠め取ったり、自分達へ利益を誘導するなど、悪用する人間が後を絶たない

・震災の間に他の地域の会社が仕事を受注してしまい、復興してもその仕事が戻ってこない


こういった諸問題への対策については、阪神大震災での教訓がどの程度311に生かされたか?


ほとんど生かされてない、同じ過ちを繰り返しているだけでは?、というのが結論です


日本ですらこの有様です


パラオでは、どうだったのでしょうか?


こういった問題を解決するには、現地へ頻繁に訪問してコミュニケーションし、

今はどのような状況か?、今は何が必要か?、そして支援はきちんと行き渡っているか?、

などチェックしなければならないでしょう


これを無償でやるのは無理です

誰かがこういったことを有償でやれるような仕組みづくり、

体制づくりを支援することが、もっとも必要なことかと感じました


また、現地でも、一番欲しいのは「離島(カヤンゲル)への高速通信環境」とのことでした


通信環境の再整備が実現すれば、少なくとも、現地で何が求められているのかを、

もっと把握しやすくなるはずでしょうし、日本にいながらにして、

現地の被災者の方々と心からの相互交流ができるのでは?と思うのです。

パラオは二十年前までアメリカ領だったので、天皇陛下の車は、セキュリティーの為に、アメリカ流に空港から晩餐会場まで、百二十㌔の高速で突っ走るつもりだった。


しかし、陛下は、それではいけない、沿道のパラオの人々と接しながら行きたい、と言われた。


それで、陛下のお車は、最徐行で進まれることになった。


http://www.n-shingo.com/jiji/?page=1087
(西村眞悟の時事通信 平成27年4月13日(月)より)

2013年台風30号でもっとも被害の大きかったとされるパラオ・カヤンゲルですが、地元メディアによると「ほぼ平常に回復し、人々も元の場所へと戻った」とのこと。
しかしながら、まだ復旧していないインフラもあるようです。

Hurricane Ravaged Kayangel In Palau ‘Back To Normal’
Displaced families back in prefabricated homes
http://pidp.eastwestcenter.org/pireport/2015/January/01-16-16.htm


上記英文記事によると、各国の援助などにも助けられ、観光業も復活したようですが、通信インフラ、ネット接続などでまだ問題があるようで、

「携帯は通じるが、電話回線が(上記記事の1月時点で)復旧しておらず、そのためFAXや学校向けネット回線が復旧していない」とのこと。

しかしながら「すべて完了すれば、カヤンゲルは、台風被害以前よりも、さらに素晴らしいものとなる」と州知事は語っています。

また、カヤンゲル島への日本旅行会社ツアーも、4月から再開となったようです

パラオ、「カヤンゲル島」へのツアー、再開に(4月~) 2015年3月20日(金)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=6639


カヤンゲルへの日本の無償支援事業のJFK高校の復旧工事も完了しており、在パラオ大使館サイトに記事が掲載されています。

草の根無償資金協力「ジョン・エフ・ケネディー小学校再建計画」
http://www.palau.emb-japan.go.jp/ODA/GGP/JFK_j.htm
2014年8月22日、カヤンゲル島にあるジョン・エフ・ケネディー小学校にて、平成25年度「ジョン・エフ・ケネディー小学校再建計画」の引渡式が執り行われました。

アントニオ猪木参議院議員、予算案採決を行う参議院本会議を欠席 理由はパラオ訪問のため
http://www.yamatopress.com/c/34/182/10611/
(やまと新聞 15-04-10 16:48 配信 記事)


天皇・皇后両陛下が、8日からパラオをご訪問されます。パラオ、ペリリュー島は激戦地で、多くの方が玉砕されました。 今回、私も大統領のご招待で慰霊のためパラオ に出発いたします。戦後70年、改めて世界平和への気持ちを新たにしています。
https://twitter.com/Inoki_Kanji/status/584549427601252352
(アントニオ猪木氏 公式Twitter 2015年4月4日)


なお、IGF恒例の猪木劇場は、現在アントニオ猪木がパラオにいるということで会場には来れずビデオメッセージ。戦後70周年で天皇皇后両陛下がパラオのぺリュー島を訪問していることで、パラオの観光大使も務める猪木にも招待状が届いたとのこと。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/fight/all/2015/columndtl/201504110004-spnavi
(スポーツナビ 2015年4月11日記事)



、、、ということで、パラオに陛下と同時期に訪問していらっしゃった猪木氏ですが、帰国後、参院の外交防衛委員会でさっそくのパラオ発言が!これ↓


「元気ですか!元気があればパラオにも行ける!」

https://www.youtube.com/watch?v=mtLsbzsu8lI
(参議院 外交防衛委員会 2015年4月14日 にて発言)

あんまり日焼けしていたら「あの野郎なにやってたんだ」と言われるので、パラオで日焼けしないよう気を遣ったとのこと(笑)。お疲れ様でした!

一方、AFPは一足早く現地入りしていた日本メディアの過熱ぶりを取り上げている。通りに掲げられた日の丸には日本のテレビ局のカメラが「まとわりつき」、記者たちは地元住民から「インフラ整備などでいかに日本がパラオを援助したか」という話ばかり聞き出そうとしている、と同メディアは皮肉っている。http://newsphere.jp/national/20150409-2/


AFP配信記事ではこう報じているとNewSphere(日本)が取り上げました。これを引用し、2ちゃんねるスレなどでは批判的な意見が書き込まれています。

しかし、肝心な部分を(わざと)NewSphereの記者は省いています。

元英文記事には、この前文に「皇室に批判的報道をしない御用メディアが・・・」といったニュアンスで書かれているのです。米Yahooに掲載された記事を見てみますと、、、

Japan's media, which covers royal matters with a deep and uncritical reverence, has been excitedly reporting the visit for days.
日本メディアは、無批判かつ深く畏敬の念を抱いて皇室情報を取り上げているが、今回の訪問も熱狂的に報じていた。
Television footage has lingered on Japanese flags adorning the streets and interviews with locals have concentrated on how Tokyo has helped Palau with grants and infrastructure.
TV映像ではストリートに飾られた日本国旗ばかり映し続け、地元民へのインタビューでは、いかに東京が補助金とインフラ整備でパラオを援助したのか、ということばかり聞き出そうとしていた。 http://news.yahoo.com/japan-emperor-visits-former-colony-palau-wwii-mission-072618551.html


そして、日本が中国や韓国から戦争犯罪の謝罪を求め続けられていることや、安倍総理が歴史認識を見直そうとしていることなどが触れられています。

また、このYahoo記事のコメント欄投稿にあったのですが

「英BBCでも本件が報道されたが、その放送では、『日本人の大量死が正当化されるわけでもなく、米海兵隊は戦争犯罪を犯した』といったトーンでの報道で、日本人は降伏することが許されていなかったことなど触れられていなかった」

とのこと(おそらく米国人の投稿?)。米軍に批判的な報道は、昨今欧州では多いように思います。

その他、パラオ以外での海外報道では、パラオ現地のジャーナリスト、bernadette carreon さんが取材したものが多く使われていたようです。
(彼女のツイッターから各記事へのリンクあり https://twitter.com/carreondet )

パラオ現地記事は、チェックした限りでは、日本のマスコミ報道とあまり大差ありませんでしたが、上記の bernadette carreon の取材協力した記事によると、「想定を超えるパラオ人が詰め掛け、陛下来訪を歓迎した」とのことです!

Large crowds greet Japan's emperor and empress in Palau
http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/large-crowds-greet-japans-emperor-and-empress-in-palau/1434850
Journalist Bernadette Carreon says the crowd was even bigger than expected.


少し脱線しますが、パラオへ(おそらく初めて?)渡っていった頃の日本人エピソードを一つご紹介。



昔邦人中パラオに於て一本のナイフを与えて能く莫大の地所を得たるが如き事は貨幣流通の風漸く盛んなる今日困難となり来れるも兎に角南洋貿易の将来は益々有望なりといふを得べし  時事新報 1914.1.20-1914.1.28(大正3) 裏南洋の富源 (一~五)より


まだパラオにナイフ(日本の包丁?)が無かった時代なのでしょうか?


ナイフと、パラオの莫大な土地を交換してゲットした幸運な日本人がいたとのこと!!現地では伝説となっていたのでしょうか?


ドイツ領だったパラオが日本領になるのは、第一次世界大戦への日本参戦後(1914年。正式な統治は1920年開始)。よって、上記のエピソードはさらにそれ以前の出来事かと思われます。。。


イノキアイランドもびっくり?!

ペリリュー島での島民との懇談では、「ペリリューに来ていただいて名誉なことです」と話す男性に、天皇陛下は「戦争はありましたが、平和なペリリューはきれいなところですね」と話した http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015040900667


ご訪問を感謝する島民に、両陛下は「ずいぶん戦争はありましたが、平和なペリリューはきれいなところですね」と語りかけられた http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00289983.html


陛下の平和を愛する心が、この一言に詰まっていらっしゃると感じます

みなさまご無沙汰しております。パラオ支援ブログ管理人です。


いよいよ明日となりました。ご存知の通り、天皇陛下・皇后陛下様が明日、パラオご訪問なさいます。


それに合わせ、期間限定でこの支援ブログの更新を復活し、現地や周辺国目線で報道されている多くの英語ニュースをピックアップしてお届けするつもりです。


また、台風被害から1年で、パラオの被災地がどう復興しているのか?課題は何か?もお伝えしたいと思います。


ここからは私の想像ですが、天皇陛下はご体調が思わしくない中、命を賭けてパラオご訪問を決意なさったのだと思います。


日本が平和な国であり続けるよう、そして周辺諸国と力を合わせて新しい未来を築いていけるよう、頑張っていらっしゃるのと感じます。陛下のここ最近のご発言に、それが滲み出ているように思うのです。


天皇陛下、皇后陛下、宮内庁の皆様、そしてパラオ現地の皆様や、また2ちゃんねるやツイッターを通じてパラオ復興支援を頂いた皆様! ありがとうございます!


一番情報量が多いパラオ現地新聞 Island Times の自動英文翻訳リンクは↓

http://www.excite-webtl.jp/world/english/web/?wb_url=http%3A%2F%2Fislandtimes.us%2F&wb_lp=ENJA