海外へ行くときの魔法の呪文。


「パスポートとお金、航空チケットさえあればなんとかなる!」


いかんせん、仕事と育児の合間の旅行。


用意が適当で・・・。


幼稚園年長とはいえ、当時5歳児に自分の荷物が作れるはずはなく。


出発前日はバタバタ、睡眠時間4時間ほどで空港へ。


出発地点は北海道ですから、まず成田が遠い遠い。



4月14日、日曜。


朝9:00の便で新千歳空港を出発。


お仕事のあるハデ父は、もちろんお留守番。


空港でハデハデ娘と今生の別れ~と思いきや。


「じゃ、パパ、いってきま~~~す♪I love you!チュ!」

とアッサリ終了www


お菓子とドリルを自分のリュックに入れて、ルンルン飛び立った娘でした。



飛行機慣れしている娘は、旅にそんなに不安がありません。


二人きりの旅行ももう何度もしています。


しかも、成田発の飛行機は夜なので、羽田で大好きな叔母叔父と遊ぶ約束をしていました。


もう、パパバイバイ~ですよね、そりゃ。



さて、羽田でも遊びつくし、成田までの移動リムジンでしっかりお昼寝をしたハデハデ娘。


お目目パッチリで成田空港へ。


もうすでに異国感タップリ!!


英語はもちろんのこと、韓国語、中国語、ドイツ語、スペイン語、???語・・・。


いちいち


「ママ!あの人英語じゃない!」


と報告がきます。


指はささないように・・・と注意。


すでに異文化交流、売店で外国の子どもと目で交流~というか戦闘!?


子どもが触りたいものって、どこの国でも同じですよね。


私も頭を英語に切り替えて、さっそく英会話を、と思ったのですが。

身なりがどうあがいても日本人。


空港の方々は、しっかり日本語で対応してくれました・・・。


夜の9時発の飛行機、目的地はオーストラリア、ケアンズ空港です。


時差、一時間。

到着は現地で朝の5時。


寝て過ごせるからいいか~とLCCの席をエコノミーで二つとっていました。



出発、遅れました・・・。


空港で2時間待ち。


娘は元気いっぱい、国際線のキッズルームで外国のお友達と側転しています。


こういう時は親がぐったりです。



妊娠、出産、育児は、どんなに夫に支えられても、とても孤独で辛いものでした。


いままで一人でできていたことは、何もできない。


外出も、洗濯も、掃除も、仕事も、睡眠時間まですべて娘中心の生活です。


はい、キレました。


限界です。


「飛行機に乗りたい!遠出したい!自分の行きたいところに行きたい!」


「ミカに会いに行きたい!」


ハデハデ娘は当時、幼稚園の年長さんでした。


まさか、母なく一カ月、ハデ父と生活できるわけはありません。


よし、連れて行こう。


どうせなら少し長く滞在しよう。



4月の進級式をおえてゴールデンウイークも含め、2週間半をオーストラリアで過ごすことにしました。


幼稚園はその間お休みさせます。


私の仕事も休ませてもらいました。


もちろん、引継ぎはしっかりと。


娘の国語と算数、お絵かきドリルも買いました。



計画にあたり、短期ホームステイの目的も明確に周囲へ提示しました。


なんせ、お仕事と幼稚園を休んでいきますから・・・。


①母が日常として英語を話しているところを娘に見せる


②娘が先入観のない幼いうちに異文化を肌で感じさせ、広い視野を育てる


③第2子が来る前に、母娘でラブラブの思い出を作る


④現地の小学校やサークルなどの教育機関を視察する



③は私と夫だけの心に秘めていましたが、ポヤポヤ息子が生まれた今、娘にとってとても良い時間だったと感じています。


帰国から2年たちましたが、娘の心には異国の思い出が突然よみがえってくるようです。


異文化交流、というほど大げさなものではありませんでしたが。


5歳の雪国の少女の心には、常夏の国でできた「金髪の従妹」がしっかりと根付きました。


そしてその思い出が、彼女の英語を勉強するモチベーションにもなっています。


さぁ、思い出すまま綴っていきます。


皆様、飽きずにお付き合いください!


Let's fly to my home, sweet home.



oversea friends

私にはオーストラリア、ケアンズに友人がいます。


名前はMikayla、ミカちゃんです。


明るくて人なつこくて、探求心旺盛。


独身時代は一人で日本に来て、ALTとして働いたりもしていました。


私たちの友情の始まりは、彼女のお母様と私の母の妹の出会いまでさかのぼります。


ミカ母と私の叔母は同じ高校で学んだ旧友です。


交換留学生として日本に来ていたミカ母は、現在は日本語の先生。


私の実家が英語教室だったこともあり。


ミカはミカ母の伝手を頼って、はるばる北海道までホームステイにやってきたのでした。


「日本の普通の生活を体験したい!」


というミカと、


「留学から帰国後、英語能力がおちてきている!」


と感じていた私。


お互いのニーズがバッチリマッチ。


そして性格もピッタリでした!


夏の北海道、独身20代の娘が二人。


そりゃもう毎日くりだしましたよ、札幌ススキノ、小樽は花園。


はい、飲み屋街ですwww


ベッタリと一緒に過ごした夏、私たちは固く約束を交わしました。


「また必ず会おう、ケアンズで会おう」



ミカ帰国、私は公私とものパートナーを失い、傷心でした。


ミカロスです。


そんなさみしさに耐えかねている時、ハデ父(今の夫)に出会ってしまい(笑)


ミカロスの隙間を埋めるように結婚、出産。


修羅場のような育児・・・。


気づけばミカとの約束を果たさず、6年が経っていました。