重要度と緊急度(5) | 羽山直臣のランチェスター戦略の実践事例ブログ

重要度と緊急度(5)

重要度と緊急度(5)


最後にもうひとつ、


[(6)自分から進んで重要度が低い仕事を選んでいないか]  


ということがあります。


そんなことはないと考えがちですが、実は


一、重要度が高い仕事は、戦略領域に関する仕事で難しい


二、慣れていない。脳に汗をかかないといけない。頭が痛くなる。


三、周囲から見たら仕事をしていないように見られる  


ということから、目に見える戦術の仕事をしてしまいがちになります。


またこうしたとして、会社の中では誰も注意する人はいないからです。 




しかし何度も言いますように、重要度が高い仕事というのは、戦略領域に関する仕事です。


こうしたことからつぎのようにまとめることができます。 



(1)緊急度が高くて重要度も高い仕事は、ほとんどの人が1番目に選択することができる



(2)重要度は高いが緊急度は低いと考えるものは、期限を決める。書く。公表する。また緊急度が低いと見えるのは、見かけ上そのように見えるだけで、実際には最重要な場合が多い。例えば現状を正しく把握することなど



(3)重要ではないが緊急なことに社長の時間が使われていると戦略の時間が不足する 


→すると仕組みが作られていないために、さらに忙しくなる 

→社長がしなくてもよい仕事に社長の時間が使われるようになる 

→緊急なことが続くと疲れて重要(戦略的)なことに取り組む気力が奪われてしまうその結果、粗利益の補給力が少なくなる。 

→さらに疲れると、重要度も緊急度も低い仕事に時間を使うようになる。なぜならこの枠の仕事は、何も考えなくてよいから  




このようなことから本当の優先順位は以下のようになります。


羽山直臣のランチェスター戦略の実践事例ブログ-図2


また



一、3番目の場所が3番目として動くには、社長は左上を一番の仕事にして、仕組みを作ることです。



二、社長の仕事は1と2です。3と4は仕組みを作って人にさせます。3と4を社長がしないで良いようにするのが社長の仕事です







★次回は、12月20日(月)「実践事例で検証する転換の法則(1)」をご紹介いたします。