祇園祭真っ最中の京都へ。

しかし祇園祭りが目的ではない。でも、目的地は祇園の真ん中、巽橋近くの「ふく和うち」というギャラリーだ。

とある大御所イラストレーターの個展に来たのだ。その方とは以前よく仕事をしていた間柄だ。東京の方なので、そのころは月に一度、東京へ打ち合わせ、撮影などに行っていた。

ことの起こりは、コピーライター仲間のＡ井さんと先月飲んだときだ。Ａ井さんの奥さま（イラストレーター）とその大御所が師弟関係ということがわかり、しかも今月、京都で個展を開かれると聞き、一緒に誘っていただき、お邪魔をした次第なのだ。

最初、顔を合わせてご挨拶をしたときに、「どなたでしたっけ？お会いしたことがありますか？」と、怪訝な顔で言われ、アレー、あんだけ仕事をしていたのに、ボケはったのかなあ（笑）と、思うくらいショックを受けた。

けど、すぐに思い出していただいて、ホッとした。

それから、思い出話やら近況やらをお話しして、厚かましくも、美味しいお寿司屋さんに連れて行っていただき、ご馳走にった。

帰り際に、「また、仕事をしようね。」と、握手して約束してお別れし、Ａ井さんご夫妻とともに四条まで歩き、阪急電車で帰られるおふたりとも別れ、烏丸へ向かおうとして、なんと！四条河原町の交差点で祇園祭のお神輿と遭遇。はじめて、祇園祭のお神輿を見ることができた。

写真を撮って烏丸方面へ歩くも、どえらい人で、交通規制が敷かれ四条通りは歩行者通行止め。河原町まで引き返し、地下道を通って、烏丸にやっとたどり着いた。

祇園祭が目的やなかったけど、けっきょく、祇園祭は見れたし、懐かしい方と会えたし、美味しいお酒が飲めたし、いいことづくめの三連休最終日だった。

大御所は明日、伏見稲荷を見物し、明後日は朝から某広告代理店へ打ち合わせに行くので、明日、東京へ帰られるそうだ。ワシとはひと回りも違う、あの大御所にして、朝から広告代理店へ出向いて打ち合わせをされるとは。

Ａ井さんとふたり、背筋が伸びる思いだった。

まだまだ、ひよっ子のクセに、偉そうな口をたたかず、大御所を見習って、さ！明日からも、機嫌よく働こう！

祇園祭の京都へ。