札幌 円山は今朝もカラっとした気持ちのよい空気。
こんな日は塗料の乾きがよいだろうと思い、
ダイニングで使っている椅子にチークオイルの塗りました。
デンマークの家具メーカーで1960年代に作られたローズウッドのダイニングチェア。
オイル塗装前の様子。
塗料は「チークオイル」を使います。
チークオイルはチークの木から採れるわけではなく、チーク材に最適な塗料という意味です。
主成分は亜麻仁油。ミネラルオイルや他添加物を混ぜることで、
乾燥を速め、浸透性もよくしたミックスオイル。
チーク材に限らず、ローズウッド、ウォールナットなども向いています。
デンマーク家具に詳しい島崎 信 氏の著書によると、
70年前にデンマークでチーク材の家具をつくるようになり、
チークのよさを活かすオイルとして開発されたそうです。
「亜麻仁油」は「リンシードオイル」(linseed oil)とも呼ばれています。
亜麻の種(あまのたね)の油なのです。
亜麻の茎の繊維は「リンネル」(リネン)。
亜麻の糸は「ライン」(line)。
など、亜麻が語源の言葉がいくつもあります。
昔から世界中の人々の暮らしと共にあった亜麻。
さて塗装の方は、
チークオイルをウエスに染み込ませて、そのウエスで椅子を拭くように染み込ませていきます。
ただそれだけ。1脚あたり5分程度の簡単作業。
本格的な方は、この後に耐水サンドペーパーで軽く研磨して、
研磨ペーストを木の導管に擦り込んでいくようですが、私はそこまでしません。
チークオイルを塗ったばかりのローズウッドはとても艶やか。次第に乾いて落ち着きます。
手入れをすることで、モノをよく観察するようにもなりますし、愛着も増していきます。
コンクリート打ち放しの空間
北海道札幌市中央区円山の住宅設計
家と庭の設計デザイン 建築設計事務所
hausgras ハウスグラス