2009/03/22 22:23
↑ついに集結した、5枚のシルバーエンジェルズ
おもちゃの缶詰は森永チョコボールのおまけである。
「金なら1枚銀なら5枚」のコピーは小さい頃から耳にたこができるほど聞いており、たまに銀のエンジェルが当たると、ちょっと嬉しかったものだ。
しかし、銀のエンジェルを5枚集める道のりは長く、険しいものである。だいたいは次の銀のエンジェルが当たるまでに何処かに行ってしまい、一からやり直しになってしまうのだ。
大学4年だったか、5枚の銀をついに集めた私は、官製はがきにエンジェル達を貼り付け、見事におもちゃの缶詰をゲットしたことがある。辛い研究生活の慰みにチョコボールを食べていたのが、妙な達成感に包まれた記憶がある。
そしてつい1ヶ月ほど前、1枚の銀のエンジェルを引いたのを契機に、もう一度チャレンジして見ようという気になり、私は活動を開始した。
知りたかったのは銀のエンジェルが出る確率である。インターネット調査によると、その確率は20分の1だそうだ。
私も理科教師の端くれ。確かめなければなるまい。
こうして始まったエンジェル捜しの旅。自らの学校帰りにコンビニに寄る習性を利用し、私はチョコボールを10箱ずつ買い、くちばしを開け続けた。
どうして10箱ずつにしたのかと言うと、子供達の分まで買い占めてしまわないようにするためだ。もしもチョコボールを買いに来たちびっ子が、売り切れで買えなかったら可哀想じゃないか。
↑コンビニで買ったチョコボールの山
私はちびっ子達に気を遣いながら辛抱強く活動を続けた。最初の1枚が当たったのは取り組みを初めて間もなくだった。イチゴ味のチョコボールからの出現だった。
↑ふふふ、見つけたぞエンジェル。頭隠して尻隠さず。
そしてとうとう私はお腹を壊してトイレに行く回数と時間が長くなってしまった。チョコ好きとして知られる私はチョコボールの一気食いを何度もしていた。個人的な事情で仕事に迷惑をかけるつもりなんか無かったのに…。こんなことでどうする。
私は1日あたりに食べるチョコボールを2箱とすることを自らに課した。
正直、だんだんと増えるチョコボールの箱を見ると、大好物のチョコボールでも見るのがイヤになってくる。部屋中どこを見てもキョロちゃんの視線でいっぱいだ。
かつてビックリマンチョコのシールを集めるため、中身のウエハースをゴミ箱に捨てた生徒を叱ったことがあるのだけれど、この時ばかりはその子の気持ちが分かった。きっとやむにやまれなかったのだと。
徐々にモチベーションが落ちてくる。すると、心に弱気が生じてくる。こんなことを続けて何になるんだろうという気持ちがフツフツと湧いてくるのだ。
この自分の中の弱気というヤツ、強敵だ。これまで何度夢をつぶされたことか。でも、今回は負けないぞ。
5枚の銀を集めるのに、おおむね100箱くらい買ったから、20分の1は正しいと言える。お金に換算すると、7~8千円くらいだ。
↑丁寧に一枚一枚貼り付けていく。