6月11日にダンス自由大学のダンス講義(芙二三枝子舞踊研究所2階)でマース・カニンガムについて講義しました。


最後に講義したのが東京大学でモリッサ・フェンレイが踊り、わたしが彼女のダンスとニューヨークのダンスについて講義したのは既に5年前くらい、したがってかなりの重労働でした。


しかし、この5年の間にカニンガムについて小論文を書いていたので論を構成しやすかったのは事実ですが、現役教授の松澤慶信氏の講義との格差に呆然と反省したのも事実。


ニューヨークのマンハッタンビル大学、ジャパンソサエティからの招聘、モスクワ、サンクトペテルブルク、東欧で日本の現代ダンスについて国際交流基金の派遣などで海外で講義したのもなつかしい昔。


また日本全国を水戸芸術館のアレンジでフランスの現代ダンスについて話して回った時は「フランス現在のダンス」(ダンスワーク舎)の編集を終えたばかりだったので情報が身体に詰まっていて、バリバリ話したのを今回、重要に思いました。


まだ講義は続きます。第2月曜の19時~。7月までは芙二三枝子舞踊研究所。講師は原田広美、佳手芙美など多彩。


8,9月はお休みで10月からはダンスワーク新宿で開催する予定です。


長谷川六 出演情報


以下公演に出演します。

ぜひとも、見にきてくください。



時空の基軸


7月10日火曜
開演19時30分/開場19時
明大前キッドアイラックアートホール
3322-5564


間島秀徳氏の絵画

湯浅譲二氏の音楽


贅沢の極み


前売:2000円

当日:2500円


予約:携帯・090-1807-1961(留守電にいれておいてください)

当日キッドでで受け取ってください。



PAS ダンス自由大学

ダンス講義2012:講義要項

第一講義:モダンダンスの始まり、ドイツ表現主義舞踊とアメリカン・モダンダンス

イザドラ・ダンカンが種をまいてその後育つことになったモダンダンスは、ドイツで根付くことになり、やがてアメリカで大きく成長して20世紀ダンスを確定することになります。ドイツ表現主義とアメリカン・モダンダンスの違いに留意しつつ、ダンスにおけるモダニズムとは何であったのかを確認します。その際に、表現主義ではないモダニスト・モダンとしてのフォルマリスティックな抽象バレエや抽象的モダンダンスにも触れます。

★必読参考文献『ダンスは国家と踊る』アニエス・イズリーヌ著:慶應義塾大学出版会、221頁講師執筆「20世紀ダンスのショート・ヒストリー」

4月9日月曜:19時-20時30分、芙二三枝子舞踊研究所2階

特別講師:松澤慶信・・日本女子体育大学教授:専攻舞踊美学

特別第一講義: 市田京美による談話。ダンサーの立場から見るピナ・バウシュの作品づくり。

5月1日と3日13時30分-14時30分、森下スタジオ会議室(特別参加費500円/各日、市田クラス受講者アノニマス舞踏会参加者は免除)

第二講義:ポストモダンダンスとコンテンポラリーダンス

ポストモダンダンスとは何であったのか。従来のモダンダンスと決定的に違って、舞踊作品の作品概念をメタ的にとらえたポストモダンダンスの生まれた時代背景、理論、プロセス、時代の与えた傾向、そしてその延長としてあるコンテンポラリーダンスを取り上げて、その両者の共通点と相違点を見据えつつ、20世紀ダンスを締めくくり、さらには21世紀ダンスのこれからに現状分析のメスを入れたいと思います。

★必読参考文献『ダンスは国家と踊る』アニエス・イズリーヌ著:慶應義塾大学出版会、221頁講師執筆「20世紀ダンスのショート・ヒストリー」

5月14日月曜:19時-20時30分、芙二三枝子舞踊研究所2階

特別講師:松澤慶信・・日本女子体育大学教授:専攻舞踊美学

特別第二講義:カニンガムは隅のテーブルでサイコロを振っていた

マース・カニンガム舞踊団で10年間ダンサーとして働いた講師が話すリアリティのある実話を中心に、その振付方法とマース・カニンガムの考えを講義。またカニンガムのメソドの特徴と効果についても言及。遺言による解散式に参列した経過も・・。

6月10日日曜:20時-21時30分、ダンスワーク新宿ROOM304(特別参加費500円4,5月森下スタジオPASクラス受講者は免除)

特別講師:水田浩二・元カニンガム舞踊団ダンサー。10年間在籍した筋金いりダンサー。

第三講義:マース・カニンガムの革新性

とことん、そのことを考えて見ましょう。カニンガムはダンスの概念を変えた人です。その影響下でポストモダンダンスが生まれました。その時代背景は松澤慶信教授の第二講義にまかせ、カニンガムの理論、発展のプロセス、マース・カニンガムとポストモダンダンスの日本公演を紹介します。

★必読参考文献::『カニングハム・動き・空間・リズム』ジャクリーヌ・レッシャーヴ著、新書館

★参考文献:ダンスワーク18、カニンガム、ニコライ

6月11日月曜:19時-20時30分、芙二三枝子舞踊研究所2階/長谷川六:ダンスワーク編集長

第四講義:アンナ・ハルプリンの魂、その生命力は・・

ポストモダンダンスを始めたダンサーたちが私淑したアンナ・ハルプリンのダンス理論と実践。驚異的な生命力をみせる魂のダンスを解析。

★参考文献:『魂にささげるダンス』越地清美著・アートダイジェスト

7月9日月曜:19時-20時30分、芙二三枝子舞踊研究所2階

特別講師:原田広美・舞踊評論家

-上半期終了-下半期の会場は、http://ameblo.jp/hasegawaroku/ またはEmail・pas@yf6.so-net.ne.jpで確認してください。

第五講義:コンテンポラリーダンス研究1:フランス・ダンスコンタンポレンヌ初期と矢野英征

ダンスワーク舎刊行「フランス現在の舞踊」(売り切れ)をテキストにして、なぜフランスにコンテンポラリーが発生したか、その特質。

10月8日祭日、19時-、ダンスワーク新宿ROOM304/17時よりDVD上映(DVD上映は無料)/講義:長谷川六:ダンスワーク編集長

第六講義:コンテンポラリーダンス研究2:ヨーロッパの現代ダンス

アンテレサ・ドゥ・ケースマイケル、ヤン・ファーブルを中心にヨーロッパの現代ダンスの特質を研究する。

11月12日月曜19時-20時30分、ダンスワーク新宿ROOM304

特別講師:佳手芙美:メディアプロデューサー、批評

第七講義:クルト・ヨース論

ピナ・バウシュが師事したクルト・ヨースの仕事とピナ・バウシュがダンサーの訓練法に採用したクルト・ヨースのテクニークについて語る。

12月10日月曜19時-20時30分、ダンスワーク新宿ROOM304

特別講師:池田愛子バレエ評論家

第八講義:ピナ・バウシュ

どこまで語ることができるか・・・。DVD、写真集、インタヴュなどから、彼女の仕事を皆で考える時間にしたい。

必見映画『pina』ヴィム・ヴェンダース

1月14日祭日19時-20時30分、ダンスワーク新宿ROOM304/17時よりDVD上映(DVD上映は無料)/講義:長谷川六:ダンスワーク編集長

第九講義:コンテンポラリーダンス研究3:フランスを中心に新しいダンス

フランスを中心に、ヨーロッパの第二、第三世代のダンスの傾向を見る。

2月11日祭日19時-20時30分、ダンスワーク新宿ROOM304/17時よりDVD上映(DVD上映は無料)

特別講師:佳手芙美・メディアプロデュサー・批評

第十講義: ダンスのジャーナリズムとダンス批評

1967年にダンスワークを創刊、70年代から多くの媒体に寄稿した体験からダンスジャーナリズムと批評について語る。

3月11日月曜19時-20時30分、ダンスワーク新宿ROOM304/講義:長谷川六:ダンスワーク編集長

*講義の順番、日程、会場は変更する可能性があります。

http://ameblo.jp/hasegawaroku/ をご覧ください。またはEmail・pas@yf6.so-net.ne.jpで確認してください。

*資料の準備の都合上、前々日24時までに申込みが必要です。

PAS東京ダンス機構/ダンス自由大学