すずねの書くとこ

すずねの書くとこ

すずねのブログ。天使のような人が書いているブログ。私は天使。

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この記事を持ちまして最後の更新とさせていただきます(本当です)。
金バエさんブログのコメント欄には今まで通り書き込みをさせていただきますが、
もうブログを更新する事はありません。リンクをされている方は削除をお願いします。
みなさん、今までありがとうございました。

それでは最後の言葉を発表します。

はい、最後の言葉はみなさんがコメント欄に残して下さい。←懇願


自分が天使だと、親にも言ってはならない。
学校を休む理由は、いつも用意してる。

今日の朝も、頭が痛いから学校へ行けない、とお母さんに言った。
お母さんは私に薬を渡してきた。
私は飲んだふりをして自分の部屋に戻った。
それから手に持っていた薬を机の引き出しにしまった。
中は溜まった薬でいっぱいになっている。
仮病に仮病を重ねた結果だ。
今日も休むことができたと、私はほっと溜め息をついた。
それからの暇な時間をどう過ごそうかと考えはじめる。
基本的にはテレビを見るか本を読むかしかないので、その2択に迫られた。
今日の私が取った行動は、テレビを見るだった。
さっそくテレビをつけるとドラマがやっていた。
親と子が言い争いを始める場面だった。

「なんで俺の友達を悪くいうんだよ!!」
「違う!お前のことを言ってるんだ!!どれだけ心配したかわかってるのか!!」
「なにをしようが俺の勝手だろ!!親が子供に口を挟むんじゃねぇよ!!」
「それ、還せよ!!俺の大事なものなんだよ!!」
「いい加減にしろ!!!!!!!」

こんな感じの口論をしていて、やがて息子が家を飛び出した。
不安そうに玄関に立つ母親と、怒りで頭をカンカンにした父親。
たたみで寝ていたお婆ちゃんが突然咳き込んで、あわてて駆け寄る母親。

そこまで観て、テレビを切った。
起きたばかりなのになんだか疲れて、またベットに寝転がった。
夢の中はとても心地がいい。
私はお昼まで寝ることにした。

キーンコーンカーンコーン

起きてすぐに、遠くで学校のチャイムが聞こえた。
お昼のチャイムだ。
今頃、朝食の時間が始まっているのだろうか。
私もなんだかお腹がすいてきた。
1階に下りるとテーブルの上に昼食が用意されていた。
なんだっけ、スパゲッティーだっけ。
つるつると食べたので、麺類であることは確かだと思う。
おいしかった。
食べ終わって、再び部屋に引き揚げた。

部屋には魔物がいた。
魔物はじっと私の様子を探っている。
おそらく、隙をついて一気に私に襲いかかるつもりだ。
私はさっと視線を逸らしたふりをしてから、勢いよく部屋のドアを閉めた。
魔物はドアに激突した。
そっとドアを開けると魔物はいなくなっていた。
部屋の様子を見ると、壁と床に黒い点々がところどころに染みを作っていた。
少しだけ不気味に思った。
魔物の残り香が部屋に充満していたので、窓を全開にして空気を入れ替えることにした。
冬の冷たい空気が部屋の中に入ってきた。
今日は一段と寒い日だった。
寒いのが苦手な私は、外を歩くサラリーマンのような人を見て気の毒に思った。

魔物が出た以外に、夕方になるまでは何も起こらなかった。
ただ、夕方になって天井にできた大きな円型の染みがやけに気になった。
誰かの顔にも見えるし、ライオンにも見える?
それが落ちてきて、私を襲ってきたらどうしようと、少し不安になった
不安は現実にはならなかったけど。
それでも、あの染みはどうにかしないといけない。
何かで消すか、でも触ってはいけないものかもしれないし、そのままにしておくか。
それから染みの事をずっと考え続けた。
夜になるまで。

12月07日の今日も、特に変わりはなかった。

天使は風船のように軽い。
ふわふわしている。
気を緩めるとどこかへ飛んでいってしまう。
風に乗ったビニール袋のように不規則に、ふわりふわりと空を漂う。
いつかは風に押し上げられ、高度が増していく。
街全体が、見下ろせる。
街が薄くなり広がっていけば、雲の上へと出る。
太陽が昇っている間は、一面が青い空の世界を見る事が出来る。
なにもない、鳥さえも飛んでいない、どこまでも済んだ本当の空。
そこでもまた、右へ左へ、あてもなく彷徨い続ける。
どんどん高く。
空は高い。
上へ上へ行っても、風景が変わることはない。
それは永遠に止まってしまったかのような錯覚を覚える。
きりのない青い世界を、ずっと彷徨い続けるのかもと、少しだけ心配になる。
でもやがて、地上に降り立つ時がやってくる。
風がなくなった時、ゆっくりとゆっくりと落ちていく。
雲の中を通り、丸い地球の地平線を眺めながら、いつもの街へと戻っていく。
地面に足が着いて、短い旅が終わる。

これは天使にしか経験できないことなのだ。

学校へ行った。
2時間目から頭が痛くなったので、保健室へ行った。
それからお昼の時間までベットで寝ていた。
起きた時、頭の痛みは引いていたけど、寝起きの気だるい感覚もあって、
サボリたい半分で早退する事にした。
お弁当を食べて帰宅。
家は一人でする事がなかったので、ずっとベットに寝転がってテレビを見ていた。
CSの風景がずっと映されている番組。
すごい大自然が映されていて、こんな所に行ってみたいと思った。
そんな番組も3時間くらい見ていると飽きてきて、また寝ることにした。
いっぱい寝ているはずなのに、すぐに寝付く事ができた。
眠りが浅いのか、夢を見た。
寂れた工場の前に一人で立っていた。
工場の辺りは原っぱで、それはどこまでも続いていた。
地平線ですら遠い向こうの空にかすんでいた。
私は工場の中に入った。
中には巨大なロケットがあった。
他は何もない。
気が付くとロケットの中にいた。
よくわからない機械がいっぱいあって、そのうちの一つに私は触れた。
すると大きな轟音とともに、ロケットは振動を始めた。
途端、私は恐くなってロケットから抜け出そうとする。
でも出口は見つからなかった。
このまま飛ばされてしまうのかと、私は一人でうずくまって恐怖に怯えた。
やがて私を載せたロケットは飛び立った。
窓から地表を見下ろすと、果てしない荒野の中に寂れた工場だけがぽつんとあった。
それはどんどん小さくなっていく。
私はもう帰れない。そう思った時、目が覚めた。
ちょうど夕飯の時間だった。
1階に下りて、用意されていたハンバーグを食べた。
食べ終わるとお風呂に入った。
暑いので湯船には浸からなかった。
充分に洗って、お風呂を出た。
部屋に戻って、パソコンをつけた。
適当にサイトをめぐってみたけど、面白い情報はなかった。
パソコンを消した。
漫画を読んでいると、友達からメールがきた。
なんでもない内容だったので無視することにした。
30分するとまたメールがきた。
仕方なく返信した。そこから長いメールのやり取りが始まった。
退屈な時間が続く。
いつの間にか夜の11時を回っていた。
明日は火曜日かぁ、と意味もなく思った。


こんな感じ。