お久しぶりです。

40歳で第二子妊娠、ということでこのブログを再開しましたが、

残念ながら、流産という結果になりました。

稽留流産、妊婦の15%はなるというもの。

でも、エコーで全然育ってない、心拍もない赤ちゃんを見たときは、、
何とも言えない絶望感に襲われました。

今まで、友人の流産報告は何度か聞いたことがありましたが、
いざ自分がなると、こんなに悲しく辛いものなのかと。

たった一か月弱でしたが、
2人の子どもの母となる気持ちを抱えて暮らしてきたので、

それが一瞬にして消える、その虚しさ、
そして、手術の恐怖、
息子を再度一人っ子にしてしまった申し訳なさ、
夫に二人目の子どもを抱かせてあげられなかった申し訳なさ、

いろんな気持ちがぐるぐる渦巻いて、

病院の隅で大泣きしてしまいました。


看護師さんがそんな私に気づいて、
個室で休むようにうながしてくれました。

そして、個室で、手術のための採血と、手術の説明をしてくれました。

手術は来週の予定です。


病院を出て、近所に住む夫の母のところに向かいました。
いなかったら帰ろうと思ったけど、いたので、家に入り、
キッチンでいつものように洗い物をしている義母を見たら、涙が止まらなくなり、

「お義母さん、赤ちゃんダメになっちゃった」

と泣きつきました。

義母は優しくなぐさめてくれました。



それから、夕方までそこにいて、
幼稚園から帰ってくるはるを迎えに行きました。

はるに「赤ちゃん死んじゃったよ」と伝えると、

「ふーん、赤ちゃん、注射いやだいやだって言ってたからねえ」
とよくわからないことを言いました。

でも、死んじゃったことは理解したみたい。

昨年、義父(はるのおじいちゃん)を亡くしたので、
「人が死ぬ」という意味は理解しているはる。




赤ちゃんがおなかの中で無事に育って、
無事に生まれてきて、無事に成長する、というのは、
とんでもなく奇跡的なことなんだということを、
今回のことで痛感しました。


はるを妊娠した時、つわりはひどかったものの、
それ以外は何のトラブルもなく、順調だったので、
どこかで、妊娠出産は普通にできるものと思ってたところがありました。

でも、そうじゃない。
妊娠も出産も、そして育児も、
何があるかわからなくて、
こうして、はるが元気に生きていることも、
それこそ自分が今まで元気に生きてこられているのも、
何もかもが「当たり前ではなく」奇跡の連続なんだと。



夜、帰ってきた夫は、

「辛かったね」と一言言ってくれました。

辛い。本当に辛い。
それをわかってもらえてうれしかった。

「手術の日、会社休んだ方がいいよね、明日上司に確認するよ」
とも言ってくれました。

ありがたい。




はるが、いつものように抱っこをせがむけど、
16キロ越えのはる、さすがにキツイ。

「なんで抱っこできないのー?」としきりに聞いてくるので、
これはやっぱり言わないといけないな、と思い、ついに伝えました。


「はるくん、あのね、

お母さんのおなかの中に赤ちゃんができたの。
だからね、はるくんを抱っこすると、赤ちゃんがびっくりしちゃうから、
しばらく抱っこできないの、ごめんね」


すると、はるは黙って、私に抱きついてきました。


な、泣ける・・・


でも、それで理解したみたいで、
それ以降、抱っことは言わなくなりました。


今までのように抱っこもできないし、
自転車に乗ってあちこち行くこともできなくなった。
ずっとふたりで、いろんなところに行ってたから、
やっぱりさみしさはある・・・





旦那が、「はるくん、弟と妹と、どっちがいい?」と聞いたら、

「うーん、いもうとラブラブ



はるとベビちゃんがいっしょにいるところを想像するだけでニヤニヤしちゃう( ´艸`)

やっぱり、これでよかったのかな。


2016年9月になったばかりのとき、

「生理遅れてるなー、でも最近何日かずれるからなー」
と思っていた私。

それまでも何度かずれていて、
実際に1週間もずれたこともあって、でも妊娠してなくて、

「そろそろトシだもんね、卵巣が衰えてきたってことかな・・・」

なんて思っていました。


そして、2016年9月3日。

その日は、義父の1周忌法要。
長男の嫁である私は、せかせか働き、
無事に法要も終わり、帰宅。

生理予定日から3日過ぎていて、
とにかく、はっきりさせたかった私は、ドラッグストアで「生理予定日から使える検査薬」を購入。

帰ってきて検査してみると・・・



うぎゃーーーーーー!!!!!!!





あわてて夫のところに行って、検査薬の結果を見せる私。

「で、でたーーーー」
「え、なに、これどういうこと?」
検査薬の見方がわからない夫はキョトン。


「陽性ってことだよーーーー、赤ちゃんできてるってことだよーーーーー!!!」


夫は目を丸くして、口もあんぐり。

そして、
「そうか、そうか・・・俺もっとがんばらないかんな・・・」

と、いきなり責任感を背負いなおしてる様子。


はるは、
「なに?なに?なにかあったの?」と聞くので、

「また今度話すね」とお茶を濁してごまかしました。




2016年9月6日、
近くの産婦人科に行って、検査。

その日は、生理予定日からちょうど1週間後。

エコーを見ると、ちいさいけど胎嚢が見えました。

「ここに小さいけどあるねー、間違いないでしょう」と先生。



そっかー・・・ほんとに妊娠したんだなあ・・・



でも、心拍確認できてないから、まだ両家の親には言えない。

心拍確認は2週間後。
そこで確認できたら、予定日もわかるし、
そしたら、両家の親に伝えよう。
そして、はるにも伝えよう。

「はるくん、お兄ちゃんになるんだよ」って。