上 長母寺縁起

  中 長母寺本堂

  下 野 仏                  


長母寺(臨済宗)

 東区の北、守山区との境に矢田川が流れ、その南岸の小高い岡の上に霊鷲山長母寺がある。この寺は名古屋市教育委員会の標札(写真上)では、治承3年(1179)に山田重忠が創建、その後荒廃していたのを弘長3年(1263)山田道園坊夫妻が母親のために再建長母寺となつた。この時天台宗から臨済宗に宗派を改め、無住国師を開山とした。天和2年(1682)尾張二代藩主光友の命により衰微していた寺は再興された。寺宝の木造無住国師坐像と無住墨跡三幅(六祖偈 、置文、夢想記)は国の重要文化財に指定されている。又尾張万歳は無住国師によって始められたと言われる。

 この縁起を見ると古い由緒あるお寺だが、戦後建て直したらしく建物が比較的新しく見え(写真 中)、参詣者もそれほど多くないようだし、参詣者が集まるような年中行事も無さそうだ。何時行ってもひっそりと静かな佇まいは気が落ち着く感がある。

 この寺の創建者山田重忠は美濃の武将で承久3年に起こった承久の乱に後鳥羽上皇の朝廷方について奮戦したが破れて自刃した。(承久記)



始めまして。今日からお仲間入りをしました。宜しくお願いします。