結果が良くて父は喜んだものの、素直に喜べない私。
それよりもこの先、どういった手を打って行けばいいのかばかり気になって先生にいくつか質問をさせていただきました。
1つ目はガンマナイフ治療のこと。
父が肺がんで既に脳転移をしてしまっていると知ったとき、私は色々な方のブログやサイトを見て私なりに情報収集を行いました。
その中で父と同じように脳転移をされた方でガンマナイフ治療を行い、効果が出ている方がたくさんいらっしゃったので先生の考えをお聞きしてみたかったんです。
先生は以前、脳には全脳照射を行わなければならなくなるかもしれないとおっしゃってましたが、ガンマナイフで症状が良くなっている方がたくさんいらっしゃいます。
先生はなぜガンマナイフではなく全脳照射とおっしゃったんですか?
なぜ先にガンマナイフではなくて抗がん剤治療なんでしょうか?
確かにガンマナイフという手段もあります。
ただ、お父様の場合は既にがん細胞が血液に乗って全身に回ってしまっています。
例えるなら見えない癌細胞だらけの液の中に脳が浮かんでいる状態なので、ガンマナイフよりも全脳照射の方が良いのではないかと思っています。
これは肉眼では見えない転移が脳の中にまだまだ存在している可能性があるためです。
そして放射線治療を行うということは全体の被爆量も関係してきます。
全脳照射を受けた後でもガンマナイフ治療を行うことができますよ。
もちろんガンマナイフ治療を受けた後でも全脳照射をすることもできます。
ただ、放射線治療を行った後の副作用は長期にわたって継続してしまう場合もあります。
今、放射線治療を優先せずに抗がん剤治療を行っているのはお父様の場合、抗がん剤が効きにくいと言われている脳転移にも十分の効果が出ているからです。
なので今は放射線治療よりもまずは全身に回ってしまった癌細胞を弱める為に抗がん剤治療を行っていきたいと考えています。
・・・・と言った内容のお話をして下さいました。
もちろんお医者様が変われば違う治療方針もあるでしょうし、患者の希望や体質によっても治療方法は色々違うとは思いますが、私にはこの先生の説明が納得できたので今のまま抗がん剤治療を父に受けていってもらおうと思いました。