『サムエル記』ep-5【Stand By Me-ドラえもん】

=前回までのあらすじ=

主は彼と共におられ、
その言葉は一つたりとも
地に落ちることはなかった。

主は御言葉をもって、
シロでサムエルに御自身を
示された。

(サムエル記/第3章-19節より)


【旧約聖書『サムエル記』第4章】

《The Edge of Glory》


サムエルの言葉は
全イスラエルに及んだ


ちょうど、その頃…
イスラエルは
最大の宿敵ペリシテ人と激突

が、しかし…

この戦いで
イスラエルは見事に惨敗xxx

約4000人が討ち死にした


それもそのはず。。

今までイスラエルが
勝ってこれたのは
全て神ヤハウェのおかげであり、

自分たちの力で勝った事など
一度もなかったのだ。


そして、
戦いに敗れたと言う事は
神がイスラエルに
力を貸さなかった…
と言う事。。


ハッキリ言って、
神様なきイスラエルなど、

マラドーナのいない
昔のアルゼンチン
みたいなもんである


イスラエルの長老達は
神様に見捨てられた事すら
気付かず、
ただ嘆くのみ・・・


しかも、この長老達は、
神が何故、
自分たちを見捨てたのか…
すら考えようともせず、

神が助けてくれなかったのは
契約の箱が近くになかったから

契約の箱を
シロから運んでくれば、

神が自分たちの代わりに
戦ってくれるはずだ…
と考えた。


これまで好き勝手やってきたくせに
都合の悪くなると神頼みxxx


まったく、、
困った人達である


ちなみに…
"シロ"とは

まだ聖地エルサレムが
他部族の支配下にあった
ヨシュアの時代、

神を祀った
かつての聖域のよーなトコの事

日本で言えば…
出雲か奈良辺りか？


しかし、
契約の箱とは、
持ってる者の願いを
何でも叶えてくれる…

そんな都合の良い
ドラえもんではないのだ


当然ながら、
神のいないタダの箱…
に頼りきっていたイスラエルは
3万人もの死傷者を出して
大敗xxx

挙げ句の果て、
大切な契約の箱までも
ペリシテ人に奪われてしまった


そして、
このアフェクの戦いにおいて
神がサムエルに預言した通り、

祭司エリの息子たち
ホフニとピネハス、戦死xxx


この報告を受けた父親エリは
動揺のあまり、椅子から
転げ落ちて死亡xxx


更にこの時、
妊娠中だった息子の嫁も
精神的ショックにより切迫早産？
を引き起こし
出産と共に死んでしまったxxx


こうして…

神ヤハウェの告げた
エリの一族へのお裁きが
まさに現実のモノと
なったわけである…

ちょっと可哀想な気もするがxxx


残念ながら…
神さまは
ドラえもんのよーに
甘くはないのだ

そして
この時、生まれた子供は
イカボド(栄光なし)と名付けられ

その名に示される通り
神の栄光は
イスラエルから完全に
消え去ってしまったのである…



アメリカの自由の女神、
フランスのエッフェル塔と並ぶ
日本の象徴☆

…と言っても過言ではない、
国民的アイドル
"ドラえもん"

今や日本のみならず
世界中で愛され、

かのmickeyをも凌ぐほどの
可能性を秘めた
我が日本の誇るドラえもんだが…


意外にもドラえもんが
全米デビューを果たしたのは
何と、つい最近の事。

何故、
今までドラえもんが
アメリカでは
受け入れられなかったのだろぉか…

理由は簡単。。


悪の元凶、
のび太クンの存在である

最凶、最弱にして
無敵の主人公、のび太クン。。


40年もの間、毎週毎週、
困った時は
「ドラえもんxxx」

どこか
古代イスラエルの愚民どもと
類似するモノを感じないだろぉか


これに加え、

どー見ても
子供への愛が感じられない
お母さんの叱り方。

暴君ジャイアンの恐怖支配。

そして、
しずかちゃんのお色気シーン。

などなど。。

客観的に考えれば、
子供への悪影響しか与えない
と言われても
確かに否定できない・・・
かもしれない


まぁ、物事を純粋に捉えられない
捻くれた大人の言い分だと
充分、自負してはいるのだが…



ドラえもんが誕生した1970年代、

まさに"科学万能主義"の思想が
蔓延していた時代であり、


科学が発達すれば、
何でも可能になると

信じる人が頻出していた。


(生まれてないので、
よく知らないがxxx)



ドラえもんはまさに

その人類の夢を
具現化した象徴であり、


のび太クンが
どんな危機に陥っても
科学技術で生み出した未来の道具で
パッと解決してしまう
ドラえもんの存在は

これこそ、まさに

科学万能主義の思想
そのものだと言える。



しかし、

もしも本当に近い将来、
ドラえもんに登場するような
便利な道具が実際に生産され、
科学で何でも解決できるような
世界になった場合、


自分では何の努力をしなくとも、
科学が生み出した道具で
何でも願いが叶ってしまう。



もしもそのような未来が
本当に訪れたら、


きっと世界中は
のび太クンだらけに
なってしまうことであろう。



何だか…
巷を騒がす
なんちゃらとか言う秘密結社の
陰謀論に似てるよーな…



新世界秩序…
改め

地球のび太化計画であるxxx



近年、
ニートと呼ばれる
ニュージェネレーションに
代表される様に

今ある便利な世の中によって、
少しずつ世の中の人間が
のび太クン化されている



モバイルがないと
生きていけなくなってしまった
自分もそのイイ例であるがxxx



スマホとスタバとAmazonは
日本人にとって欠かせない
新たな三種の神器になりつつある


小さな頃、
のび太クンが嫌いだった


はじめは
ドラえもんとゅぅ
世界中が羨むスーパーヒーローを
独り占めする のび太クンへの嫉妬…

によるモノかと思っていたが、

たぶん、もっと根底にある
自分と重ね合わせた近親憎悪…

強欲にして怠惰

自分一人じゃ何も出来ない
のび太クンの存在が

自分を見ている様で
許せなかったのだと思う


しかし…

そんなのび太クンだからこそ、
誰もが抱えて生きている
弱い心を持った
人間の具象化であり、

そんな弱いのび太クンを
広く大きな愛で
いつも見守るドラえもんの存在は

偉大なる神の具象化とも
言えるのではないだろぉか


何もできない
自堕落なのび太クンと、

何でも願いを叶えることが出来る
スーパーマン的…

いや、神さま的存在の
ドラえもんという
相反するふたつの存在が、

１つの目的に向かって
葛藤し合いながら進んでいく。


それは
のび太クンの心の葛藤であり、
言うならばそれは

のび太クンに投影した
自分自身の心の成長への過程
とも呼べるのかもしれない


自分の弱さを知り尽くしながらも
一歩でも二歩でも
前に進みたいと願い、

いつまでもいつまでも
今よりもっと良い人間になろうと
努力を続ける のび太クン。


そんな彼だからこそ、
いつも のび太クンの言葉は
弱い者の味方なのである


仕事や勉強に熱心になるあまり、

負けん気が強くなって
優しさがなくなったり、

周りと衝突してしまったり
するようになりがちな
競争社会のこの世の中で、

他人の弱さを否定せず、
ダメな部分をそのまま受け入れ、
優しさに繋げる

しずちゃんのことが
好きだからこそ、

のび太クンは
しずちゃんの幸せを真剣に考え、
ときに悩み苦しむ

いつもダメダメな
のび太クンが
心の友のためなら
無償で動く直向きな姿は

忘れかけてた自分に
純粋な心を
思い出させてくれる


大人になるとつい、
損得勘定が
先走ってしまいがちであるが、

自分の幸せより
人の幸せを優先して動くことは、
結果的に全ての幸せに
つながるはずである


残念ながら、
ドラえもんは空想の産物であり、
この世には
存在しない生き物なのかも
知れない

しかし、人間とは
なんらかのトラブルにぶつかって、
いろいろ悩みながら
切り抜けていくことで
日々、成長していくモノであり

ドラえもんのように
まとまった形での
助っ人は存在しないけれども、

自分が本当に困った時、
さまざまに
助けてくれる人がいたり、

そういう状況を
奇跡の様に乗り越えていけるのは

皆、心にドラえもんを持っている
確かな証拠なのではないだろぉか


ドラえもんに限らず、
サンタさんでも、
ミッキーマウスでも何でもイイ

信じる心を失わなければ…

ドラえもん(神)は
いつもあなたと共にある。。

なんちゃってxxx


つづく。。。

”Stand By Me-ドラえもん/2014”