ジャガーの修理 | 徒然草 RC2

ジャガーの修理

カオマイルドでベースを弾いてる碧がジャガーを貰って来たんだが、どうやら音が出ないらしい。
と言う訳で白羽の矢を立てられた俺が修理する事になりました\(^o^)/


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と言う訳で預かって来たのがこれ。
Fender Japan製のJaguarですね。
長年大学の部室で放って置かれてたらしく状態は結構凄惨…。
とりあえず音が出る様にしなきゃ。。

確かめてみると、プリセットスイッチをオンにした時は音が出るけど、オフにしたら出なくなる。

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回路図を見て分かる通り、ジャガーの配線はプリセット部がホストで、PUセレクタ部がスレイブ。
と言う事はプリセット部からジャックまでの配線は問題ないって事。
つまりプリセットからPUセレクタ部へのループ内に問題がある!と仮定して見てみる事に。

プリセット部からの配線を追ってくと、まず1箇所配線が切れかかってるとこを発見。
なので手持ちの絹巻線に代替。
この線だけえらい配線のグレードが上がったwww

で、よくよく見てみたらPUセレクタ部の配線が全部逆になってるΣ(゚Д゚;)
普通は前から【フロントPUのOn/Off・リアPUのOn/Off・ローカット】で上にするとOnなんだけど、この配線だとそれが【ローカット・リアPUのOn/Off・フロントPUのOn/Off】で下にするとOnになってる。
なんでこんな改造を…。
めんどくさいからとりあえず放置。

配線を直して音を出してみてもやっぱり出ない(´・ω・`)
って事はPUセレクタ部じゃなくて、コントロール部なんだなと思ってコントロール部を開ける事に。
そしたら仰天、トーンからボリュームに繋がっているべき1本の線がないじゃないかwww
なるほど、そりゃ音出ねぇよ\(^o^)/

こちらにも手持ちの配線を足して音出ししてみたら見事に音が出ましたw
なんだってこんな事したんだ、前所有者よ。。


とにかく音は出る様になったので後はメンテナンス。
最低な状態だったフレットもしっかり磨きまして。

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右3本が磨いたフレット、左3本が元のフレット。
ホントに酷いwww
後は積もり積もった塵と埃と垢を丹念に落とすだけの簡単なお仕事…('A`)


最後に弦を張って色々調整。
相変わらずこの手のブリッジは弦落ちマンドクセ…。
一旦全部マスタングブリッジに交換したら指板のRと合わず、3、4弦がやたら弦高が上がってしまったので、とりあえず弦落ちの激しい6弦のみマスタングブリッジに交換して後は純正のものに。
と言っても元々付いてた奴は錆び過ぎて使い物にならんかったのでこれまた新品に交換。




なるべく金をかけずにとにかく音が出る様にして欲しいとの事だったのでとりあえずここまで。
実費としてはブリッジの代金と幾ばくかの配線材代、弦くらいか。
ま、こんなもんかな。

で、早速次のスタジオに持って行ったらそれなりに満足してもらえたので良かったw
と言っても今度は「バズストップバー付けて欲しい」と言われ、再び手元に戻って来たんだがwww

個人的にはMastery Bridgeを付けたい。。
自分でも使ってるけど、これ系のブリッジとしてはMasteryは最強。マジお勧め。
やっぱ純正のコマは弦高調整ネジが緩むんだよね、弾いてると。
対策としてはネジ止め剤で固定するしかないんで、そうなると色々めんどくさいなーとか。
Masteryも似た様な機構だけど、何故かこいつは全く緩まないんだよなー。
かと言って、人にギターなので2万もの出費を強制する訳にも行かず。
少し悶々としてたりしてなかったり\(^o^)/

ジャガーはジャズマスの発展系なので、ジャズマスをいじり倒した俺なら楽勝!とか思ってた頃もありました。
その実、ジャガーはジャズマスよりよりいっそうめんどくさい電装系だったって言う/(^o^)\






後、最後に。
どのメーカーも大抵そうなんだけど、

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この配線はないわ。
お前らちゃんと絡げやれよと小一時間(ry


と言う訳で今回はこんな感じでw
ではでは(・∀・)ノシ