【体験談】参観日の恐怖を乗り越えた時 <感覚過敏> 自閉症スペクトラム | 宝塚市から全国へ★宝塚発達コミュニティ『花』 親と支援者の会、親の会、発達障害、発達凸凹、グレーゾーン、自閉症スペクトラム、ADHD

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こんにちは、ひかりですラブラブ

昨日は久々の晴天。

本日は息子いっぽんの幼稚園で

外でお絵描きをするイベントがありました。

久々のおひさまにみんなのびのび音符

笑顔がキラキラ輝いていました乙女のトキメキ

 

さて、

発達障がい児さん、

集団が苦手な方が多いかと思います。

いっぽんも例外なく集団が苦手です。

 

ちょっとした待ち時間が苦手です。

ウロウロします。

ぐで~っとなります。

ちょっと大きめの声でしゃべります。

 

間違いなく悪目立ちしております。

 

家や集団行動以外は

結構落ち着いて過ごせているし、

先生と話しをする時は

だいたい頑張っていることを教えてくれるので

 

運動会とか生活発表会とかでの

周囲との差や

普段とのギャップに

真に現実を突きつけられて

針で膝をチクチクされるような

小さな痛みが目立つたびにやってきます。

夫に至っては、頭が真っ白になるらしい汗

 

だけど、先日あった参観では

同じように悪目立ちしていたけれど、

全然チクチクしませんでした。

 

理由はこの本の中にありました。

 

自身が自閉症の大学教授が書いた本です。

 

帯には自閉症研究の草分け

杉山登志郎先生のコメントが

 

本当に沢山の当事者の声がちりばめられているのですが

とくに感覚過敏について

当事者、研究者としてページを割いて

とても丁寧に書かれていました。

 

もちろん感覚過敏については

知ってはいましたが、

一体どれほどのレベルで感じているのか

ということについては

本人以外が実感することは

殆ど不可能なことです。

私の中で

言葉と実態が一体とはなっていませんでした。

 

特にいっぽんはまだ幼いので

それを表現する術ほとんどないし

他人の感覚も

きっと私と同じようにわからないでしょう。

 

 

この本には目に見えない当事者の感覚が

具体的にたくさん書かれています。

言葉と実感を結びつける

非常に強力な助けとなりました。

 

内容を抜粋すると…

<視覚処理問題>

・人の視線が突き刺さるように感じる。

・コントラストがきついと物が見えにくい。

・印刷物の文字が揺れて見える。

 

<聴覚処理問題>

・雑踏ですべての音を同じレベルの爆音として拾ってしまう。

・大きな音が苦手な。(しばしば癇癪をおこす)

・沢山の音を拾いすぎて、音の発生源がわからない。

 

<触覚処理問題>

・親しい人でもハグされると身を引いてしまう。

・特定の素材の服しか着ない。

・軽く触れるだけで癇癪が起きたりキレたりする。

 

<味覚・臭覚処理問題>

・特定の臭いを避けるまたは好き。

・特定の食べ物しか食べない。

・特定の舌触りのものが苦手

 

ざっと見ただけでもこんなにあります。

 

より具体的には

・濡れた砂が我慢できない

・激しすぎる感覚から逃れるために思考がすべて遮断される

・気の抜けた炭酸飲料は絶対に飲めない

などなど。

 

とにかく、当事者は困ってるんですよね。

癇癪を起こしたり、全てをシャットアウトする

ことでしか乗り切れないくらい

この上なく不快なんですよね。

 

 

だから、やっとわかったんです。

 

いっぽんにも

そうせざるを得ない理由がある

 

私がもしも

本当に不快な事を

どうしても必要に迫られてしなくてはならない時…

例えば黒板を爪でひっかき続ける、なんてこと。

そりゃ、叫びたくも逃げ出したくもなるな、

と思いました。

みなさんもなりません??

 

これまで、自分の経験値とスキルで

他の子と意識せずとも比較していて

出来ない部分をフォーカスして見ていたんです。

だから、チクチクした。

主体は自分の価値観。

 

だけど、フォーカスする部分を

いっぽんの悪目立ちの理由に替えたら

みんなと同じように出来ないほど不快で困ってる。

だけど、集団と同じ空間にいる。

と、温かい気持ちで見られるようになりました。

こちらの主体はいっぽんの気持ち。

 

メインを親にするか子どもにするかで

世界の見え方が180°変わります。

 

すっごく気持ちが楽になりました。

 

そして問題行動は困りのサイン

だから

次の一手はどんな一手が必要か

いっぽんを応援しながら

脳みそフル回転で考える。

 

出来ない理由を探すより

建設的で健全でしょ?

 

だからもう参観日は怖くない!

 

むしろ誇らしいくらいです♡

 

皆さんも

問題行動で悩んでいたら

お子さんの困りを探してみてくださいね。

きっとヒントがいっぱい隠れているはずです。

 

 

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