2011年11月12日11時5分

妻は他界いたしました。

からだの痛みもだけど、こころの痛みも

取ってあげられなくて、分かってあげられなくてごめんね。

あなたはこの頃誰にでも会話の終わりに「ありがとう」って言ってたね。

こちらこそ「ありがとう」

喋りづらくなって、ほとんど何も食べられなくなって

わたしが運んだスプーンにほんの少しのあなたの好きなゼリー

かすかな声で「おいしい」と言ってくれたときは嬉しかったよ。涙がでたよ。

好きだよ。




今日は介護タクシーを使って初めて通院する日です。

付き添いは息子に任せて、わたしは仕事に出掛けました。

昼過ぎに息子からの電話
「検査室で採血しようとしたら、ぐったりして、採血どころじゃないから婦人科にすぐ行くように言われた。緊急入院するよ・・・」

わたしは職場を飛び出し駆けつけました。
馴染みの看護師長さんに呼ばれ
「身体中がむくんでますね。
血圧が70を切ってます。くわしくは先生に聞いてください。」

主治医
「痛み止めにモルヒネを使っています。1年前脳転移したとき、だいたい3箇月だと思いましたがよく持ちましたね。もうだめでしょう。無理な延命措置はやめたほうが良いと思います。」

今日明日ということはとりあえずなさそうなので、帰宅し、気持ちを落ち着かせようと記事を書いてます。

いよいよか


介護認定2日目

今度は早速訪問看護の方が様子を見に来てくれる。
「在宅で出来ることは外に出ずにやりましょう。採血も点滴もできます。病院の待ち時間で疲れるだけですよ。」
来週には訪問診療で内科医も手配してくれた。

介護認定3日目
福祉用具の業者さんが、妻にあったものに屋内用介護車いすを交換。
玄関から道路までのスロープ(レンタル)の納品。
「これでベッドから段差なしで明日介護タクシーに乗れますね。」
ポータブルトイレウォシュレットタイプ(購入)の納品
業者さんのことば
「介護はひとりでしないでください。環境は私たちが整えます。ケアマネさんは心を含めて奥様とご家族をケアします。しんどいとき、困ったときは夜間でも構いません。何でも遠慮なく言ってください。」

ここ数日、妻の状況変化で張り詰めていたものがゆるみ、嬉しくなりました。


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