「東の大富豪」の教え  ユダヤを超える「成功の本質」
著者:ナタリー・ユエン(経済界 1400円税別)
ビジネス書評 「はじまりのとき」

タイトルにある「東の」は、華僑のことを表しています。

つまり、本著は華僑の成功哲学についてかかれたものです。



とはいえ、著者のナタリー・ユエンは日本人であり

香港人男性と結婚し香港に在住となられた方です。

1975年生まれと記載があるので、現在37歳でしょうか。



この著者が、こうして成功哲学本を出す

きっかけの大元は、結婚した香港人男性の

唯一の姉ジュリーさんが華僑であり、そして教えを乞うのです。


話は物語形式で進行していきます。




ジュリーさんは、極貧から大富豪になられました。



その過程におけるキーは、「意味のある偶然の一致」


これが成功法則であり、本文中 何度も出てくるフレーズです。



成功者においては「幸運の流れ」、

この「意味のある偶然の一致」が連続するのだという。

つまり、成功するためには、

この「意味のある偶然の一致」をキャッチするために、

常に感覚を研ぎ澄まさなければならないということらしい、

つまり偶然を必然と考えなければならないようなのです。



正直、小生 大富豪ではないため

この「意味のある偶然の一致」が連続する感覚はわかりません。


ただ、物事が進むときに うまく運ぶなと思う感覚や、

逆に思うようにいかず流れに逆らわないようしようと思ったことは

あるため、

一部の感覚としては理解できるレベルです。



本著の中で、私の関心がもっとも高かったことは、


逆境には必ず意味が存在するという章です。




私自身 2008年のリーマンショックからはじまって 

2009年に前厄を迎え

2011年後厄を終えるまで、どん底の日々が続いていました。


いわゆる何をやっても うまくいかない日々です。


本著にはこう書かれてありました。

「逆境によって古い現実が崩れ去ると、私たちは一度まっさらな白紙の様態に戻されますが、ここから新たな展開を自分で生み出す大きなチャンスである。」

「逆境は、大きな飛躍が訪れることを表す前兆」

「逆境は、人生の転機。今までの生き方を見つめなおし、もう一度本当の自分を探す棚卸しをさせてくれる貴重な学びの時間」




この本を読み終え、私自身

自分の厄年の3年間に

何を考え、

何の行動をしたのか、

誰と会ったのかを

振り返りました。



そして、その行動の延長線上が 

自分の進むべき道であるように思えてきました。


逆境を人生の転機、新たなはじまりの機会と解釈し

今 新たな自分に進めていこうと思いました。



■こんな方にオススメ

・成功したいと思われている方

特に 他の成功哲学書を読んで 何も変わらないなと思われている方

この本で新たな気付きが得られれば成功のきっかけになるかも。



・逆境に合って、何をやってもうまくいかないと思っている方

人生においては浮き沈みがあるため逆境になるときがある

ということは、誰しもが理解していることですが、

その逆境をどう解釈すればよいかが書かれており、

自分を見つめ直す いい機会となるかも。



■著者のはじまりのとき

日本におられた約30年間は逆境の連続であったと、

しかし香港男性と結婚し、海外に飛び出したことによって

はじまりのきっかけが生まれたと。


そして本著の企画書ができる直前も

最大の逆境があったものの 

この「意味のある偶然の一致」によってスムーズに事が運んだと。




「東の大富豪」の教え ユダヤを超える「成功の本質」/経済界

¥1,470
Amazon.co.jp