女医が伝えるくらしの雑学

女医が伝えるくらしの雑学

いろいろな事にいつまでも好奇心のあるおばさん女医が、肩の力を抜いて、あれやこれやと感じることを語ります。ときどきは、一生懸命書いたエッセイもあります。

※文章の無断転載はご遠慮ください


私が、家庭を持つ女医として身につけた雑学をご紹介しようと思い、ブログを始めました。

これまで書いたエッセイと、外来でお母さん達に教えている暮らしや子育てのアイデアなどを少しずつご 紹介していきます。

更に、2010年から始めたアジアの女性の手芸品フェアトレードの仕事Bandu Shopの活動の報告もしています。

一生勉強、一生青春!

欲張りな日々からの雑学、雑感におつきあい下さいね。





Amebaでブログを始めよう!
気持ちが落ち着いたので、

ゆっくり眠り

当日になりました。

足裏と膝にテーピングをして、着替えて

息子が最寄りの駅まで送ってくれました。


荷物を預け、トイレに行って、いよいよスタートです。

見捨ててくれていいからというと

夫が一緒に走ろうと言ってくれます。


スタートに列び、あ~なぜ私はここに居るんだろうはてなマーク
信じられないと思いながら、夫と肩を貸しあいながらストレッチして時間を待ちました。


トップがスタートしてから、なんと15分遅れでゲートを通過、
大村県知事が居るのをながめ、
私のペースよりかなり早いリズムの吹奏楽に見送られ、
いよいよ出発です。
友人の応援に来ていた職場の仲間を夫がみつけて手を振り、
だんだんとスピードを増して行く周りに追い越されながら最初の角を曲がりました。

ここから、関門までは6㎞です。
iPhoneのアプリで、1㎞毎のラップを聞きながら、時計をみながら走って行きます。
ちょうど1㎞過ぎたところで、
夫が、そろそろペースをあげようと声をかけてきました。
ここから、私の限界に挑戦です。
夫は、全く平気そうに話しかけてきます。
でも、私は呼吸を整えては走って行くのが精一杯で返事ができません。
ラップは、普段の練習よりかなり早く、1㎞7分ちょっとでした。

5㎞越した辺りで、ちょっとペースが落ちてしまうと、
夫が、もう少しだからペースをあげて頑張ろうと声をかけてくれます。

一番早いところで、1㎞7分を切るペースで走っていました。
息は苦しいのですが、脚は全く大丈夫でした。

関門は、十分な余裕をもって通過できました。
水を飲む事もできて、一息つけました。

さて、もう少しすると、恐怖の上り坂です。
夫に、見捨てていいからね、ともう一度声をかけて坂に入ります。
格好は走っているのですが、スピードは歩いている人達とほとんど同じです。
でも、ここで歩いてしまったら、もう走り出せないように思ったので、
必死で走り続けました。

夫は、相変わらず余裕しゃくしゃくで、
「脚が限界だから、見捨てるどころか必死だよ」
と、話しかけてきます。

そして、
ようやくちょっと平坦なところに来て、
私の顔の覗き込んで、
「ねえ、鼻で呼吸しているの?どうして口から息を吐かないの?」
と聞いてきます。
「えっ?口で呼吸しても良いの?」
と苦しい息の中で答えると
「だって、口で息しないと苦しいでしょう」
「口で息をしたら負けだから」と答えたところで
今度は、最後の急な上りに差し掛かりました。

道中、ボランティアさん達が、励ましのカードをもって立っていてくれたのですが、
そこに「今夜のビールはおいしいぜ」と言うのがありました。

心の中で、「こんなに苦しいのに、今夜のビールの事なんて考えられないよ~
やめてくれ~!」と叫んでいました。

その坂を上りきると、ようやくゴールのある瑞穂運動場の入り口がみえてきました。

トラックに脚を踏み入れたときの初めて体験するその感触と
私がここまで来れたんだという感激は、
一生忘れないでしょう合格

余裕しゃくしゃくの夫がまた話しかけてきました。
「どうやってゴールしようか?」
え~ビックリマークどうやってって、そんなこと苦しくて考えられないよう!!
沈黙していると、
「じゃあ、手をつないで万歳してゴールしよう!!
声なしで、うなずき、ゴール前で構えているカメラにむかってばんざ~い合格

やりました、完走しました。
ほんとうに苦しかったけど、限界を乗り越え、達成感、味わいましたドキドキ
時間は、1時間18分18秒でした。

次は、ハーフマラソンはてなマーク

ちゃんとトレーニングしたら、やれるのでしょうか!?

毎日、本当に頑張ったと夫婦の話題は、マラソンで持ち切りです音譜
それにしても、黙って黙々と走っているから、心配したんだよという夫に昨日は平謝りでした。

最後にゴールまで迎えに来てくれた娘達に感謝です。
みんな、私の挑戦に付き合ってくれてありがとうございました!!



土曜日、

本番前日は、

ナゴヤドームまでゼッケンをもらいに行く日です。

ドームには、ウィメンズマラソンのゴールがあり、沢山のイベントが催されていました。

昨年見た光景でしたが、

みんな早く走れそうで、圧倒されました。

ちょうどタイミング良くやっていたテーピング講習会で

テーピングを習い、テーピングテープを買って

あちこちを確認して帰りました。

私が、だんだん不安になって来た事を伝えた福ちゃんに

楽しく自分のペースで行けるところまで行けば良いじゃないと言われ、

そうだ、

これは、私のランニングのスタートだったじゃない。

完走できるかどうかなんて、よかったはずじゃないと、

初心を思い出そうビックリマーク

そう思ったら、気持ちがぐっと楽になりました。

本番2日前に

大変なことに気づきました。

制限時間100分ならばいけると思っていたのですが

トップがゲートを通過した時間から100分なのだということに気づいたのです。

なんということでしょう叫び

私達が出発するのは、ずーっと後なので、
スタートから15分から20分位後でゲートを通過するのです。

つまり、ハンディが20分位あるのです。
ということは、80分で走らないといけないということなのです。

実は、1㎞8分以内で走っていくなんて、やった事がありません。

あ~~~、もうだめなんだ、私はゴールできないんだ汗

ガックリしていました。


そこから、夫のシュミレーションが始まりました。

最初の1㎞は、ランニングに慣れて来るまで時間のかかる私のためにゆっくりスタートしよう。

そこから、関門までは、時間制限前に通過できるようにスピードアップして行くよ。

時間制限までに、関門を通過すれば、

後は40分あるから、ゆっくり走って行ってもゴールできるから!!


言うのは簡単だか、そのように本当にできるのだろうかはてなマーク
不安で、金曜日の夜は寝不足になってしまいました。
出会いとは、不思議なもので・・・。

2年前、ダイビングで沖縄に行った時

台風で帰れなくなり

その場限りのお友達だったYさんと

その夜、再会しました。

彼女は、ランニングガールで、

ダイビングする日も、ちょっと5㎞走ってから来たと言っていました。

私にとっては脅威でした。

その彼女と、台風、飛行機欠航、仕事に穴を空けるという大事件を共有して

励まし合ったことで、その後も交流ができたのです。

彼女のマラソン出場の話をいつも聞いて、ランニングの魅力について聞いて
そして、彼女が名古屋ウィメンズマラソンにエントリーしたので、
昨年の3月に名古屋で再会しました。

彼女との出会いと交流がなければ、さすがにランニングしようとは思わなかったでしょう。

人生は、出会いで変わるものですね合格



夫が、マラソンについて語ったことがあります。

マラソンって何が魅力だと思うはてなマーク

マラソンはね、苦しくて苦しくて、もう限界と思いながら
でも、それを乗り越えることに達成感と快感があるんだよ。

う~~~ん汗

私には無理なのかもしれない。
息切れするほど何かをするなんて、大嫌いだし、
苦しさの後の限界なんて、私には乗り越える必要のあるものだとは思えないし。

でも、ひょっとしたら、
私の体力のなさを克服する何かがランニングの向こうにあるのかもしれない。
そんな風に思えるようになりました。