気持ちが落ち着いたので、
ゆっくり眠り
当日になりました。
足裏と膝にテーピングをして、着替えて
息子が最寄りの駅まで送ってくれました。
荷物を預け、トイレに行って、いよいよスタートです。
見捨ててくれていいからというと
夫が一緒に走ろうと言ってくれます。
スタートに列び、あ~なぜ私はここに居るんだろう
信じられないと思いながら、夫と肩を貸しあいながらストレッチして時間を待ちました。
トップがスタートしてから、なんと15分遅れでゲートを通過、
大村県知事が居るのをながめ、
私のペースよりかなり早いリズムの吹奏楽に見送られ、
いよいよ出発です。
友人の応援に来ていた職場の仲間を夫がみつけて手を振り、
だんだんとスピードを増して行く周りに追い越されながら最初の角を曲がりました。
ここから、関門までは6㎞です。
iPhoneのアプリで、1㎞毎のラップを聞きながら、時計をみながら走って行きます。
ちょうど1㎞過ぎたところで、
夫が、そろそろペースをあげようと声をかけてきました。
ここから、私の限界に挑戦です。
夫は、全く平気そうに話しかけてきます。
でも、私は呼吸を整えては走って行くのが精一杯で返事ができません。
ラップは、普段の練習よりかなり早く、1㎞7分ちょっとでした。
5㎞越した辺りで、ちょっとペースが落ちてしまうと、
夫が、もう少しだからペースをあげて頑張ろうと声をかけてくれます。
一番早いところで、1㎞7分を切るペースで走っていました。
息は苦しいのですが、脚は全く大丈夫でした。
関門は、十分な余裕をもって通過できました。
水を飲む事もできて、一息つけました。
さて、もう少しすると、恐怖の上り坂です。
夫に、見捨てていいからね、ともう一度声をかけて坂に入ります。
格好は走っているのですが、スピードは歩いている人達とほとんど同じです。
でも、ここで歩いてしまったら、もう走り出せないように思ったので、
必死で走り続けました。
夫は、相変わらず余裕しゃくしゃくで、
「脚が限界だから、見捨てるどころか必死だよ」
と、話しかけてきます。
そして、
ようやくちょっと平坦なところに来て、
私の顔の覗き込んで、
「ねえ、鼻で呼吸しているの?どうして口から息を吐かないの?」
と聞いてきます。
「えっ?口で呼吸しても良いの?」
と苦しい息の中で答えると
「だって、口で息しないと苦しいでしょう」
「口で息をしたら負けだから」と答えたところで
今度は、最後の急な上りに差し掛かりました。
道中、ボランティアさん達が、励ましのカードをもって立っていてくれたのですが、
そこに「今夜のビールはおいしいぜ」と言うのがありました。
心の中で、「こんなに苦しいのに、今夜のビールの事なんて考えられないよ~
やめてくれ~!」と叫んでいました。
その坂を上りきると、ようやくゴールのある瑞穂運動場の入り口がみえてきました。
トラックに脚を踏み入れたときの初めて体験するその感触と
私がここまで来れたんだという感激は、
一生忘れないでしょう
余裕しゃくしゃくの夫がまた話しかけてきました。
「どうやってゴールしようか?」
え~どうやってって、そんなこと苦しくて考えられないよう
沈黙していると、
「じゃあ、手をつないで万歳してゴールしよう」
声なしで、うなずき、ゴール前で構えているカメラにむかってばんざ~い
やりました、完走しました。
ほんとうに苦しかったけど、限界を乗り越え、達成感、味わいました
時間は、1時間18分18秒でした。
次は、ハーフマラソン
ちゃんとトレーニングしたら、やれるのでしょうか
毎日、本当に頑張ったと夫婦の話題は、マラソンで持ち切りです
それにしても、黙って黙々と走っているから、心配したんだよという夫に昨日は平謝りでした。
最後にゴールまで迎えに来てくれた娘達に感謝です。
みんな、私の挑戦に付き合ってくれてありがとうございました
私が、家庭を持つ女医として身につけた雑学をご紹介しようと思い、ブログを始めました。
これまで書いたエッセイと、外来でお母さん達に教えている暮らしや子育てのアイデアなどを少しずつご 紹介していきます。
更に、2010年から始めたアジアの女性の手芸品フェアトレードの仕事Bandu Shopの活動の報告もしています。
一生勉強、一生青春!
欲張りな日々からの雑学、雑感におつきあい下さいね。