2009年10月の肺癌の手術から14年が経過し15年目に突入しました。再発無く14年経過となりました。




この1年の健康面での話題は8月のコロナ感染でしょう。重篤化はしませんでしたが、肺喘息になり1ヶ月間ステロイド吸入のお世話になりました。肺癌で右上葉を切除され、普通の人より肺胞の少ない身の上ですから、重篤化を恐れて、予防接種も6回目を打っていましたがダメなときはダメですね。しかし、夜眠れず、食欲も落ち、心身共に削られた1ヶ月でした。でも、後遺症がこのぐらいで済んだのはラッキーだと思わないといけないですね。テニススクールの振替が溜まってヤバイことになってますけど。。。


趣味のパーカッションはカホン継続中です。8月発表会はコロナで欠席。肺喘息で9月はお休み。10月から再開しました。思ったほど腕は落ちていなくてホッとしているところです。

去年、始めたスペイン語の勉強は一年でストップ。年齢的な問題、もともとオツムの問題、語学センス欠如と言った問題があって、忘れる速さがハンパないです。あまりの出来の悪さに先生にも申し訳ないので諦めました。

空いた時間でこの9月からオンラインで囲碁を習い始めました。正式には19×19のマス目に石を並べるのですが、初心者は9×9のマス目からスタートです。ただし、5月からの独学の成果で1回目のレッスンで13×13のマス目に昇格しました。1ヶ月に1回のレッスンと週に一度の宿題。結構、大変ですが、暗記は無いので、スペイン語よりはいけそうです。目標は19×19のマス目で打てるようになることと教室にはお話してます。でも、出来たら将棋のように段位を頂けるところまで頑張ってみたいと思います。もっとも今は13×13のマス目で13級のAIにたまに勝てる程度。まだまだ道のりは遠いです。


それから、えっと、家族が増えました。去年、一昨年とワンコがお空に。そして、3歳の保護猫を家族に迎えたところまでは去年お伝えしました。その1ヶ月後の11月末に、当時0歳7ヶ月の秋田男子(保護犬)を家族に迎えました。やっぱり我が家は犬がいないとだめなのです。そして、11ヶ月が経ちました。ふたりとも打ち解け、すっかり仲良しになりました。私の年齢的にも体力的にもこの子達が最後のワンニャンかなと思います。









このブログで繋がっている多くの方が癌との戦いに日々苦しまれているのに自分ばかり順調で申し訳無く思います。 

思うところがあり、2015年より年に1度目標で、記事をアップすることにしています。卒業の記事を書き、お祝いのお言葉を一杯頂いたにも関わらず継続することをお許し下さい。 当記事は後輩の方々がこのブログを読むのに邪魔にならないよう適当なタイミングで削除します。ご了承下さい。

私のことではない。
 

事情があって、最近の肺がんの治療状況を調べている。I期非小細胞肺癌(腺がん)と仮定される。腫瘤は1つ。大きさは5mm。すりガラスより少し色が濃い状態から始まり、5年の経過観察を経て色の集積がみとめられたところだ。

切り時ということになるが、本人は手術を拒否している。病院の先生が、「(癌と確定すれば)放射線治療もありうる」とお話してくださっているらしいのだ。

以前、私が、手術を受けたころには、放射線治療で根治を目指すのは難しいと言われていた。それが最近そうでもないようなのだ。

 
肺癌診療ガイドライン2018年版
II.非小細胞肺癌(NSCLC)

https://www.haigan.gr.jp/guideline/2018/1/2/180102050100.html

CQ34 を見ると
「肺葉切除可能なⅠ-Ⅱ期非小細胞肺癌で手術を希望しない場合は,根治的放射線治療を行うよう推奨する。」

とあり。

CQ35を見ると、5年生存率でも7割(手術と変わらない)結果が得られているのだ。

肺がんの手術を受けて10年。いまだに梅雨の季節には肋間神経痛がうずき、右腕は以前ほどあがらない。手術跡のケロイド治療は続く。肺胞が減ったためにコロナの重篤化を恐れる生活が続く。QOLを考えるとありだと思った。
 
ただ、これだけ初期だと癌と確定するのが難しいかもしれないとは思う。

もちろん、何でもかんでも放射線治療でということは勧めない。他への転移が考えられるならここで細胞を取っておくことは次の治療に役立つはずだ。部位によっては、放射線治療ができない場合もあると思う。医師とよく相談してほしい。
 
どなたか、知見があればお教え願いたい
 
2020年7月23日追記
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
初期肺がんの放射線治療についての要約
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
1.最初に
当要約やリンク先の情報は時間の経過とともに、内容が陳腐化していくものである。これらの情報をうのみにせずに、最新情報は各自の責任で集めて、確認して欲しい。

 とにかく一番大事なのは、自分でいろいろ調べて納得した上で治療を受けることだと思う。


2.治療概要

腫瘍が3cm以下の場合、体幹部定位放射線治療(SBRT)

の対象。
リニアック(直線加速器)などの放射線治療装置を使う。
強めの放射線を4回、6回、8回など分けて当てる。
 ※通常の放射線治療は6週間の事例あり

3.手術と放射線治療の比較
 〇5年生存率はいろんな情報あり
   手術も放射線治療も治療成績は同程度
   腫瘤が3センチを超えると手術が有利
   ⇒(全部を統計処理すると以下の数字になると思われる)
    5年生存率は手術は80%、放射線治療は70%
 〇定位放射線治療は腫瘍だけが治療対象

  (リンパ節転移はないと信じるのみ)
 〇経過観察は手術も放射線治療も変わらない   

       と見た気がする。

 〇副作用
  ・手術の場合(私の例)
   急性期のせき込み、タン、肋間神経痛、腕が上がらない
   テニスができるまでに2か月
   晩期(10年経っても)

    手術跡のケロイド、肋間神経痛、腕が上がらない
  ・放射線の場合
   急性期 皮膚炎、気管支炎、だるさ、食欲低下。
   晩期(数か月後、数年後)
     放射線肺炎、肋骨の骨折、動脈硬化、など

 

4.セカンドオピニオンについて

・別系列病院の別の診療科に意見をもらうと別観点のアドバイスをもらえることがあるので検討するとよい。

 

5.参考サイト

 簡素に暮らす 時々 肺がん

 肺癌診療ガイドライン(https://www.haigan.gr.jp/guideline/2018/1/2/180102050100.html)

 

肺がんの「定位放射線照射」治療の進め方は?治療後の経過は? – がんプラス

https://cancer.qlife.jp/lung/lung_feature/article571.html

 

6.最後に

 癌ブログのつながりで素晴らしいブログを教えていただきました。U様に感謝申し上げます。


ここまで、医学的な話は避けてきた。自分自身で最新医療を抑えていないので、書けないと言うのが正しい。


それでも相談に乗っている方の状況を聞くとCTによる経過観察の状況は大きく変化が無いようだ。


CTが肺がん検査において果たす役割は大きいと思う。以前に予告した状況整理のメモとCTの結果によって、大まかに自分の状況を知ることが出来るのだ。私が過去に学んだもので最新の情報でない可能性はあるが、CTの結果観察に関わるポイントを最後にまとめておく。


参考文献の記載が無いものは当ブログの過去記事の要約である


CT被曝

CTで影が見つかったときに

CTで見つかった影と治療法のセオリー


以下に詳細を述べる。


CT被曝

被曝を理由にCTを避ける人がいる。しかし、年間100ミリシーベルト以下では、線量とがん死亡のリスクは証明されていない。日本では年間の自然放射線量は2.1ミリシーベルトである。一方、通常のCT一回の被曝は5-30ミリシーベルトである。単純な四則演算より、大きい値の30ミリシーベルトを被曝したとしても年間3回はCTを撮っても問題あるとは言えないのである。


「参考文献」

ちょっと詳しく放射線|放射線が健康に及ぼす影響

医療被ばくリスクとその防護についての考え方Q&A | 放射線医学総合研究所(放医研)



以下の全文章は当ブログの過去記事の要約である。古い一般論であるから、是非、医師と相談の上、最善の道を模索していただきたい。


CTで影が見つかったときに

CT検診で影が見つかっても、実際に癌であったのは2.3%


通常のX線写真で異常がなく、CTでのみ写るような肺癌は進行していないことが多く、そのような癌は1-2ヶ月ではあまり進行しないことが殆ど。



CTで見つかった影と治療法のセオリー


陰影の全体がすりガラスのようで、真っ白く詰まったような部分がないのであれば、1-1.5cm以下の病変は経過観察するのがセオリー。このような病変はごく早期の肺腺癌、その前段階の前癌病変、炎症の傷跡のいずれかであることが多く、後二者は手をつけない。ごく早期の肺腺癌は、組織を壊す性質が弱いので、胸膜にくっついていてもこれを食い破るようにはなかなかならない。


当面は半年から1年おきに経過を診て1-1.5cmを超えるくらいに育つ、または内部に真っ白く詰まったような部分(このような部分は本来の組織を壊してがんがよそへ広がろうとしている場所です)が出現してきたところで手術をすることが勧められる。

★☆★☆★☆


くどいようだが、これは過去に私が学んだ一般論で最新の状況でない可能性がある。是非、医師と相談して、ご自身の命を守って頂きたい。


以上で当シリーズを終わりとします


当シリーズにご自身の経験を補足して下さっている方もいます。もし、悩みに悩んでこのシリーズをご覧になった方がいらしたら、是非参考にして頂きたい。


お付き合いありがとうございました。

また、秋に近況をお知らせします。


肺がんの手術の後、道は大きく分かれる。実際に切除した部分を検査結果により、その後の治療は大きく変わるのだ。でも、どのような道を辿ろうと共通点もある。手術の後遺症だ。大きく、咳、痛み、体質の変化に分かれる。対策については以前書いた通りだ。ここでは私の場合、後遺症がどうなったかをご紹介する。


・術後の咳

 記憶がかなり薄くなっているので当ブログを読み直した。私の場合、1ヶ月で咳止め薬を止めようとして再開したと言う記載があったっきり、咳のことは記載がない。そして手術後2ヶ月でテニスを再開している。恐らく、手術後1ヶ月で咳はほぼ気にならなり、2ヶ月後にはそ咳き込みは無かったはずだ。


・痛み

実は今でも気候が変わると肋間神経痛に見舞われる。ただし、幸いにして鈍痛がある程度でテニスや打楽器など好きなことは出来る程度である。ペインクリニックのお世話になることも無く済んでいる。ただ、この痛みから逃げられる日は来ないと思う。多少の波はあるにせよ肋間神経痛とは一生の付き合いであろうと思う


・体質の変化

太り易くなり、足が冷え易くなった。年齢のせいかもしれないと言われればそうかもしれない。ただ、私はそうは思わない。切除された肺の細胞は復元されない。結局、24時間動き続ける肺細胞のうち、切除された肺細胞分の運動量が減ることになる。そのため、基礎代謝が下がり、消費カロリーが減り、身体が熱を発しなくなったのだと思う。だから、太り易くなり、足が冷えやすくなったのだと思う。


肺活量は40代にして78歳並みと医師に言われたことがある。ただし、この一年間、ゆっくり動くヨガで自分の呼吸を意識することで、肺活量は年齢平均を超えるようになった。ただ、残念なことに基礎代謝が上がっているようにはみえない。

入院・手術となると病院から入院の注意事項を説明される。ただ、私の経験上、その説明には限界があると感じる。ここでは私が説明を受けなかったけれども、入院院前にやっておくと良かったと思う点をまとめる。


まず、前提として理解しておいて欲しいことがある。手術後、すぐに元通りの身体に戻れば儲けものだと思った方が良い。咳き込み、手術痕の痛みや肋間神経痛に苦しむ人が多いのだ。そのため、杞憂に終わったとしても、退院後の生活の準備も入院前にしておいた方が良いと私は考える。


また、家庭面でのささやかなアクシデントによって、患者が家族の助けを借りられなくなる状況にも、最低限、備えておいた方が良いと思うのだ。


ポイントはざっと以下の通りである。

・散髪

・マスク購入の準備

・空調器具の購入

・腹巻、貼るカイロ購入(真夏以外)

・楽に寝起き出来る寝床

・下着の準備


以下に解説を加える。


・散髪

咳や術後の痛みで、しばらく、床屋・美容室で散髪可能な姿勢を保つこと、洗髪用に姿勢を変えることは困難となる可能性がある。そのために入院前の散髪しておくと良い。


特に短髪の人にはおすすめする。入院・手術からの体調回復で1ヶ月はあっという間に過ぎ、髪がボーボーになるのだ。手術の後で多少やつれるからこそ、小綺麗であれと私は思う。


脱毛副作用のある抗がん剤をする可能性がある方は、短すぎるとコロコロで取れなくてなるらしいので要注意である。


※2018.3.1追記

長髪なら結べば大丈夫。中途半端は苦労すると言うコメントを頂きました。詳細は当記事のコメント覧をご覧ください。


・マスクの準備

私もそうだったが、術後しばらくは気流の変化によりすぐに咳込んでしまう人も多いようだ。マスクを買って置くと良い。ただし、機密性が高いものだと手術後で弱った肺には空気を吸うことが難しくなるようだ。薬局で50枚程度数百円で箱売りしている「息苦しくないもの」が良いと思う。


・空調器具の準備

エアコンは気流を生むので、咳き込みを産みやすい。冬であれば電気ストーブ、オイルヒーター、遠赤外線ヒーターなど、空気を吹き付けないタイプの空調器具を用意すると良い。部屋の広さ、暖房効率、器具費、光熱費のバランスで考えて欲しい。


夏の場合は悩ましい。エアコンのない生活は考えにくいと思うのだ。それでも、出来ることはある。エアコンからの直風は避けるよう通風口の角度を調節することは大切だ。そして日差しを遮るシェードや身体を冷やすマットなどを使い、なるべくエアコンの風を控えめにする工夫が必要だと思う。


・腹巻、貼るカイロ購入(真夏以外)

私は今でも手術の後遺症として肋間神経痛に悩まされている。特に手術の直後はキツイものがあった。そんな痛みを和らげてくれたのが、腹巻と貼るカイロだ。寒い季節に手術をされる方は、是非入院前に準備されておくことをお勧めする。夏の間に手術をされる方は、、、どなたか、良い策をお持ちではないだろうか? 是非アドバイス頂きたい。

  

・楽に寝起き出来る寝床

退院直後の肋間神経痛はかなりきつく、一度寝てしまうと自力で起き上がることは出来なかった。そのため、起き上がる時はベッドから転がり落ちながら足で着地して立っていた。ベッド生活の方は転がって降りれるように布団落下防止の柵がついていれば取っておいた方が良い。また、敷き布団生活の方は立つのを補助出来るような掴まれるものが準備出来ると良いと思う。


・下着の準備

他のものほど強くおすすめはしないのだが一応書いておく。使い捨てのつもりで、100円ショップの安い下着を1週間分、ストックしておいた方が良い。


あえてこの項目を設けたのは私の体験による。当初、下着は数日置きに家内が洗濯に持ち帰ってくれる予定だった。


しかし、インフルエンザが我が家を襲った。発症はしていなかった家内の見舞いを私から断った。私の入院する呼吸器病棟にインフルエンザが蔓延するれば文字通り死者が出ると思ったのだ。


その結果、私の清潔な下着が枯渇した。病院にコインランドリーはあるが、洗って乾くのに数時間はかかる。それに手術後、咳き込み、痛みが激しい私には洗濯は重労働だった。病院の売店のパンツは目玉が飛び出るほど高かった。


結局、このときは看護師さんが医師の外出許可を強引に取り付けてくれて、100円ショップに下着を買いに行くことができた。


当時、咳き込みと肋間神経痛がピークにあった。健常体のときにはどうと言うことのない人の流れが速くて恐ろしく、二度とあんな思いはしたくない。だから、事前準備をお勧めする。


洗っていない服を直接身につけることに抵抗はあったが、下着は綺麗な方がスッキリする。風呂に入れない身には、有り難い清潔感だった。


※2019.4.21追記

上半身の下着は綿100%のストレッチ性がないシャツを1サイズ大きめで着ていた。特に前開きのシャツではない。ポリエステルや綿がザラザラしたものは傷口が擦れて痛くなりそうなので。私が愛用しているのはヘインズの赤ラベルだ。


※2019.4.23追記

私が受けたのは、腹腔鏡手術による右上葉の手術である。開胸手術となった場合は、切られる範囲も異なるため、もう少し他の考慮が必要かもしれない。どなたか経験がある方、アドバイスを頂きたい