酸化還元剤

主な酸化剤とその半反応式
酸化剤

オゾン
O3→O2
過マンガン酸カリウム
酸性下
KMnO4→Mn2+
中・塩基性下
KMnO4→MnO2
ニクロム酸カリウム
酸性下
K2Cr2O7→2Cr3+
濃硝酸
HNO3→NO2
希硝酸
HNO3→NO
濃硫酸（加熱）
H2SO4→SO2
塩素
Cl2→Cl-
過酸化水素
酸性下
H2O2→2H2O
中・塩基性下
H2O2→2OH-
二酸化硫黄
SO2→S

還元剤
硫化水素
H2S→S
シュウ酸
(COOH)2→2CO2
二酸化硫黄
SO2→SO4.2-
塩化スズ
SnCl2→Sn4+
硫酸鉄
FeSO4→Fe3+
過酸化水素H2O2→O2
チオ硫酸カリウム
Na2S2O3→S4O6.2-

補足
H2O2,SO2は自分より強いか弱いかで酸化剤、還元剤の働きが変わる

過マンガン酸カリウム
黒紫色の結晶
水中で電離して赤紫色の過マンガン酸イオンを生じる
最も強い酸化剤と考えて良い
酸性溶液においてはほぼ無色のMn2+に
中・塩基性下においては黒色沈殿であるMnO2を生じる

MnO2に希硫酸を加えるとMn2+になる。

ニクロム酸カリウム
水中で電離して赤橙色のニクロム酸イオンを生じる

還元されて暗緑色のクロム(ⅲ)イオンを生じる

硝酸

濃硝酸では赤褐色のNO2を
希硝酸では無色のNOを作る

硫化水素
強い還元剤として働く

上述の色の変化は酸化還元の確認として利用されるため、試薬を必要としない
特に過マンガン酸カリウムはよく聞かれるので色を覚えておくと良い