生まれた！

目が覚めると

そこは分娩室じゃなくて

病室に移動してた



病室には、旦那と

お父さん、お母さんがいた



まだお腹が痛いなぁ

重苦しい感じ｡｡｡


あれ

そーいや、あたし生んだの



こんなにお腹が痛いのって

まだ出産終わってないの



赤ちゃんが下りてこなくて

もう少し待とうねパターン




と、グルグル考える




旦那があたしが目覚めたのに気付いて

『お、気が付いた？』

『うん。あたし生んだの？』

と即座に質問。

『生まれたよ。帝王切開したんだよ。覚えてない？』


そうか、生まれたのか。

そうだった、帝王切開したんだ。

お腹痛いのは手術の痛み？


『そっかぁ。生まれたか。よかったぁ』

と安心してまた寝た



また目が覚めると、また振り出しに戻って

同じ質問をして同じ会話を繰り返す



これを３回くらいして

よーやく意識がハッキリしてきた



会話もまともになってきたところで

旦那に赤ちゃんの写真を見せてもらう


見た途端、旦那にソックリだぁ～って思った



赤ちゃんの写真見たり

旦那と話してるのも束の間



お腹の痛みがハンパなくなってきた



我慢できずにナースコール


けど、痛み止めの点滴は

３時間ごと？にしか出来なくて

すぐは点滴してもらえず


点滴するまでと

点滴効果が切れる頃が辛くて



この日の夜～朝方まで

痛みとの戦いでした



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出産②

切るとは

いわゆる帝王切開ってやつ？


部分麻酔？

それとも全身麻酔？



そんな質問する暇もないほど

分娩室が慌ただしくなる



お医者さん、看護婦さんも

いつの間にやら増えている



『今から帝王切開するから、こっちの手術台に移動ね』


けど、痛みで自力で動けず

手術台に運んでもらう


『麻酔を腰に打つからねー』


と言われ、痛いなぁと思いつつ


自分がコンタクトしてることに気付く


あれ

手術で眠ったら

コンタクトしてるのヤバいなぁ


『せんせー、コンタクトって外した方がいいですよね？』


『え？外して外して!!』


ってことはやっぱり


全身麻酔になるのね



コンタクトを外してる時すでに

意識が薄れてきていた。


麻酔って初めてだけど

頭の中が真っ白って感じになって

なんとなく怖くなった



けど麻酔はすぐきいた


ドラマとかでよく数字かぞえたりするけど

そんなことしなくても

即意識が飛んでいった気がする




それから目が覚めたのは

午後2時過ぎでした



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出産。

病院のインターホンを押すと

すぐに対応してくれた。



そして助産師さんと分娩室へ。

出産用のパジャマ？着物？

みたいなのに着替えて

いざ分娩台へ



この時、陣痛とゆうよりは

生理痛みたいな感じで。



診察を受けながら


この痛みだと、出産までまる１日かかっちゃうのかなぁ～とか


子宮口開くまで、どこまで痛くなっちゃうのかなぁとか


そんなことを考えてたら


『子宮口結構ひらいてるね～』


と助産師さん。



え、そうなの



全然そんな感じしてなかった


陣痛もまだ余裕…


あれ？痛くなってきた


『今痛いでしょ。機械で陣痛の波が分かるのよ。この間隔がだんだん短くなるからね。』


なるほど～


今は痛い～と大丈夫の間隔が長いけど


これが、だんだん苦しくなってくのか


あれ

これってもう産まれる


『あの～、立ち会い出産を希望してるんですけど。もう旦那呼んだほうがいいんですかね？』


『そうだったの？じゃあ、もう呼ばないと！』


もう産まれるのか

ノー天気すぎたっ


分娩台の上で旦那に電話


『産まれるみたいよ。すぐ来て』


『分かった！なんか持ってく～？』


お、旦那が冷静だ。


『とりあえず水飲みたい！』


『OK！すぐ行く！』


言葉通り15分くらいで旦那到着。


その頃には陣痛もしんどくなってきていた。


なんとな～く午前中には産まれる予感がしてた


そして子宮口がいよいよ全開に

主治医も到着


先生の内診があるため

いったん旦那は廊下へ


先生の内診が終わるころ

ますます痛みが強くなる


大きな陣痛きたらいきんでね

と言われる。


最初は、どーゆうこと？

と思ったけど、だんだん要領がつかめてきた


『旦那さん呼ぶ』


て助産師さんに聞かれたけど


『もう少し頑張ってからにする』

て答えた。


立ち会いを望んだけど

この顔はやっぱ見られたくないかも

って急に思い立って。



あと２～３回いきめば産まれるよ

って所まで頑張って

それから旦那を呼んで

産まれる瞬間を一緒に｡｡｡

って感じにしよう、と自分の中で決めた



ビビっていた会陰切開は

突然やってきた

何も言われずに切られるのね～


でも麻酔の注射のチクッと感はあったけど

切ったのは気付かないくらいで

意外と平気だった


切開が終わったなぁ～と思ってると

何やら吸引の道具みたいのが見えた


なんだあれは｡｡｡

と思ったのも束の間



痛ッッッ～い


吸引が痛くて痛くて

暴れながら叫ぶ


なんで吸引？

あたしのいきみが弱いのかな？

そ～れにしても痛い



『頑張って！ほら！お母さんになるんだから！』

『お母さん！赤ちゃん頑張ってるんだよ！』

と周りの看護婦さんたちが言う


そ～んなこと言われても

痛いもんは痛いし耐えられない


そのうち酸素マスクをかけられるも

途中で邪魔～って投げた。



分娩台から逃げだそうとするも

看護婦さんに取り押さえられる



暴れてるうちに苦しくなって

ぶん投げちゃった酸素マスクを

手探りで探して

自分で装着するも

なんだかその酸素も気休めに思えてくる。



そんなこんなで苦しんでると主治医が


『ダメだ。切るか。』


と。


え～


切るって



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