引っ越しをして丸4か月が過ぎました。


すごい田舎で、徒歩圏内に飲み屋がありません。


そのため、家で過ごす時間がほとんどです。




最初はとてもものたりない生活にイライラしてましたが、

最近やっとこれが当たり前になってきて、時間をうまく使えるようになってきました。



Tさんときっちり話をつけようとしたあの日


私が会おうとしたときにTさんの都合が悪く


Tさんが「会える」と言ったときには私の都合が悪く



結局、会わないまま引っ越しました。




Tさんにけじめをつけてほしかった気持ちはあるけど、


田舎の暮らしがそんなこともうどうでもよくさせてくれてます。




先月一度Tさんからメールがありました。


「そちらの生活はどうですかー?」みたいな内容でした。


「おかげさまでぼちぼち快適です」と返信したら


それきり返信はなかった。


このメールについて


1.Tさんからメールが来ても、以前のように心躍らなかった

2.自分から近況を聞いておいて、返信をしない勝手さに呆れた


以上のことから、やっと私にとってもTさんへの執着がなくなったんだなとわかりました。


自分から「最近どう?」ってメールしたんだからさ、

返信に対して「それはよかった」とか、適当でもいいから一言返すのが普通ってか、マナーなんじゃないの?


と、Tさんという人間ににがっかりもしました。


なんちゅう地味な終止符でしょう。







旦那との小競り合いは日々絶えませんが、


自分に余裕が出てきた分、少しずつ旦那に対しても寛容になれてきたような気がします。



旦那の仕事柄、仕事もやめてついてきました。


今や人のうらやむ専業主婦です。


もうあんなしんどい思いはしたくないし

あんなことに気を削がれていた時間がもったいない。


旦那がくれた時間を大切にして、もっと有意義なことに心をかたむけ、


今までまるっきりすれ違っていた夫婦の時間も埋めていこうと思います。





自分でも何書いてるのか、どこにいきたいのか


よくわかんなくなるだらだら文章の多いブログでしたが、


覗いてくださっていた方々、ありがとうございました。



またブログやりたいなと思いますが、


どうせやるならもっと前向きなブログを一から始めたいので、


ここでひとまず「ただ悶」は終了したいと思います。




あーしんどかった。


ありがとうございました。


タイミングがいいのか悪いのか・・・



いや、悪いのだと思う。



**********



仕事終わり、翌日は休みだったので、のんびりTさんのお店で飲んでいた。


日付が変わり、そろそろ帰ろうかと思っていたころ、カウンターの隣に座っていた女性客がTさんに相談を始めた。



内容は、旦那さんに対して性欲がわかない、ということだった。



夫婦の性事情をからっとオープンに話す奥さん(新婚)。


自分は旦那さんに対してその気になれないので、風俗に行って処

理するのはOK。

ただし、浮気はされたくない。とのこと。



そこから奥さんはTさんに話を振った。



「店長は浮気したことあるの?」



Tさんは今までお客にもバイトにも手を出したことはなく(多分)


冗談でそんなことを聞いてくるお客さんはたくさんいたが、いつもTさんは


「NO」と答えていた。


「いや、それはまじでしたことないんす」って。


しつこくからかってくるお客さんには「いいかげんにしてください」ってちょっとマジで怒っていたくらい。


なぜなら過去にお客さんの冗談が悪い風に奥さんに伝わり、家庭に危機が訪れたという痛い思い出があるから。



私と一線を越えてからも、表向きは「NO」と答えていた。

私もそれでいいと思っていた。


それでまた変な噂がたって、店の印象を悪くしたくないし。


狭い土地だし、どこで誰に伝わるかわからないし。



だから今回も「したことない」っていうと思ってた。



ら。




「・・・厳密にいうと・・・・・・ありますね」



と返事した。




心臓が、ざわっっとした。

一瞬にして掌が冷たくなるのがわかった。

心拍数も一気に上がった。



一瞬、Tさんが私のほうを見た気がしたけど、私はとてもじゃないがTさんを見れなかった。




お客さんは「意外~、店長そんな人に見えないのにね」なんて盛り上がっていた。


「いや、僕もやると思ってなかったですよ」とTさん。



奥さん 「なんでしたの?」


Tさん 「まあ、タイミング的なものもあって」


奥 「魔が差したから?」


T 「魔が差したからではないです」


奥 「その人に気持ちが移ったの?」


T 「100%ではないけど」


奥 「何回もしたの?」


T 「・・・えーと・・・えふんえふん」(わざとらしい咳払い)


奥 「まだ続いてるの」


T 「いや、期間はそんなに長くはなかったけど」



途中でTさんは逃げるようにほかの話題に切り替えた。


私の頭は切り替わらなかった。




「期間はそんなに長くはなかったけど」


過去形であることで、Tさんの中では完全に終わっているのだと知った。


もちろん、何か月も連絡をとってなかったし、それ以上に二人で会っていない期間は長い。


頭では「もう終わったのだろうな」と思っていたが、いざその言葉を聞くと思いのほか胸にささった。


つーか終わってんなら「もう終わり」って閉会宣言ちゃんとしろよな。




あー、なんかわからんけど泣きたい。



会計の時、私におつりを渡すTさんの手が、いつもよりしっかりと私の手を握った気がした。


帰り際、私を送り出すTさんが、私の左腕を2,3度さすった。



あーーー!!終わってんならもうそういうスキンシップやめにしてくんない!?


そう言いたかったけど、ほかにお客さんがいるので言うわけにもいかず。



「さっきの会話、ちょっとおもしろかったですね」と


冗談ぽく言うのが、精いっぱいの強がりだった。




帰り道、少し涙が出た。


ずるい。Tさんはずるい。


自分から手を出したんだから、離れたくなったのなら、ちゃんと言わんかい。


でないと、頭ではわかってても、心がわかってくれないから。


ほんの少しのスキンシップに、しなくていい勘違いをしてしまうから。




思い返せば、Tさんと体を重ねるたび、


私への気持ちが引いていくのを感じていた。


私への接し方が、だんだん乾いていくのがわかっていた。




悔しかった。




一言くらい、「もう終わり」と言ってほしかった。



いや、



ここを去る前に



きっちり聞きたい。




他人との会話の中に終わりを見つけるのではなく、


私に向かってちゃんと言ってほしい。




さっきのお客さんとTさんの会話に触発されたせいもあり、

お酒が入っていたせいもあり、



帰り道の午前3時



Tさんに電話をかけていた。











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このまま


何にも話さないまま


この土地を出ていきたくない



そう思って、仕事の帰り、衝動的にTさんのお店に向かった







「お久しぶり~」とTさんはのん気に迎えてくれた。


店を離れていたのはほんの4か月ほどだったが、


久しぶりのお店の空気が懐かしく、嬉しかった。


お店のドアをあけるまではしこたま緊張したけど


いざその空気に触れると、自然に顔がゆるんだ。



引っ越しの件を告げると、Tさんは今までどおりの態度で聞いてくれた。



少し驚いた感じで。


少しも悲しむ感じはなく。



つきまとう女が違う土地に移るからほっとしているのだろうか?


できれば、付き合いの長い人間がこの土地から出ていくことを、少しだけでも寂しいと思ってくれていると嬉しいのだが。


あまり期待はしないでおこうと思う。




それよりも、今までどおりに話せたことにほっとした。




引っ越すまでは、また度々来よう。



また来れる。



まだ来れる。




帰りの足取りは軽かった。



今日のところは。