要 | Life With Giulietta, (古い車と暮らすといふこと)

 
 
 
突然ですが質問です、
車にとって“一番大切なモノ”って何でしょう?
 
流麗なスタイリング?
 
合理的なパッケージング?
 
それとも経済性?
 
速さや、一体感といった言葉に代表される操作性もあるでしょうし
快適性や安全性を挙げられる方もいらっしゃるでしょう、
 
あなたがもしアルフィスタなら“官能”の二文字が浮かぶかも知れませんね。
 
 
 
ではちょっと質問を変えてみましょう、
 
車の“心臓”といったら何処を指し示すと思います?
 
循環器系だからオイルポンプなんて意見もあるでしょうが、ほとんどの方がエンジンと答えられるはずです。
 
それでは更に突っ込んだ質問を、
 
“エンジンの命”
平たく言えばエンジンを構成する数多のパーツの内で最も重要、
これこそがエンジンの要 とあなたがお考えなのはどれでしょう?
 
 
 
ピストン・コンロッド・カムシャフト・フライホイール
 
勿論ボルト1本、ワッシャーの1枚に至るまでパーツに貴賤の別がある訳ではありませんが、
私が思うにレシプロエンジンの根幹を成すのはクランクシャフトなのではないでしょうか。
 
ピストンも、そのトップの形状によって理想的な燃焼室の形成=燃焼効率に寄与していますし、
カムシャフト=バルブタイミングはそのエンジンの性格を決定するのに重要な役目を担います。
 
しかしてもっと基本的なところ、
例えばある人がどんな人であるかという以前に、
人という生き物がどんなものであるかという、
 
性格=カムシャフト
能力=ピストン・フライホイール等
とするならば、
“本能”に該当するのがクランクシャフトだと私は考えます、
 
車を擬人化するだけにあきたらず、ついに内燃機関まで擬人化し始めたか‥と呆れないで下さいね。
(苦笑)
 
 
 
ま、それはさておきクランクシャフトご開帳♪
 
 
 
 
 
 
 
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思えば数年前、まだ嬢のエンジンにOHの兆候など微塵も感じさせられないにも関わらず、
このクランクシャフトを目にして以来ニューエンジンプロジェクトは密かに始動していたのです。