「あとは緩和」といわれたら

- 診察室からの独り言,その他いろいろ −


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患者さんの許可を得て掲載.

1mg/bodyの抗PD-1抗体薬(オプジーボ)を
投与開始してから約1年経過.

腫瘍のコントロールは良好で,
副作用もなく経過してきたのだが,

最近,口内炎が出現.

口腔内のあちこちに多発.
ヒリヒリ痛い,と.


約1年前に,
40mg/body(1mg/kg)3週毎から開始し,

腫瘍コントロール良好のため,
その後,4週毎と投与間隔を延ばし,

最近は,
6週間間隔で40mg/body(1mg/kg)使用していた.


口腔外科のコメントは

『炎症のパターンは扁平苔癬と類似しており,
薬剤性の扁平苔癬あるいは扁平苔癬型の薬疹としても
矛盾しない』

とのこと.


処方されたデキサルチン軟膏(デカドロン)は
症状の軽減には一役かってはいる.


副作用なく腫瘍制御効果を見る薬剤は

少量投与の累積では,殆ど問題を起こさないだろう,と

当院の他の抗がん剤投与経験から思っていたのだが,


免疫チェックポイント阻害剤に関しては
その辺りの認識を少し修正する必要がありそうだ.

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