大西みつるさんの

『 最高の自分の作り方 』
~ビジネス×アスリートトレーニング式を

サクサク読んでみた。

この本は、

簡単に言うと、


ゾーン状態が作れるようになれば
最高の自分を引き出し続けることが出来る。


自らの能力開発は

自らの手で行うということを
解説している本。



一流アスリートたちが実践している


心・技・体を整える習慣を、
ビジネスに応用すれば
最高のパフォーマンスが持続できる。

ということが前提。



トップアスリートの

トレーニング法である


ビジネス×アスリートトレーニング法は、


科学的な観点から

 

ビジネスパーソンの
心・技・体を鍛え上げる

能力開発手法。



勝者と敗者を分けるのは

たった一つ、


自分の思考と

自分の習慣であるということ。


本の中では


ティモシーガルウェイ
著書『 インナーゲーム 』の

引用もあって、

ここでのインナーゲームとは、


勝負において

競技者の心中で行われる

もう一つの勝負のこと


この中の

インナーゲームに勝つことが
アウターゲーム(実際の勝負)に

勝つための近道であるとのこと。  



目標の難易度には

最適な挑戦の水準があり

自分の能力を冷静に考えて

到達できそうにない


目標よりも努力すれば

できるかもしれないという

 

現実的な目標設定するほうが

モチベーションを高めることができる。



また、達成した時の感動や

喜び満足感が得られ


自己効力感も

高めることができるとのこと。

最適な挑戦レベルには

個人差があり


挑戦意欲を

最大限に引き出せるように


最適な温度の

目標設定することがポイント。

じっくりと自分を 内省 することで


教訓を引き出し

修正する行動が明確になる。



最近のビジネスマンは


日常の忙しさと

自分の仕事に埋没してしまい


内省するということ忘れているので、
結果よりも過程に目を向けて
次に活かせる教訓について考えること。

そのために自問自答する

内省のプロセスを大事にしていく。



【 自問自答 】

・ 今日学んだことは何?

・ 今日から次回に生かしたい経験は?

・ 今日最も重要だった決断は?

・ 今日一つやり直せるとしたらどこを修正する?



このような自問自答を

自分自身に繰り返し行うことで

気づきが生まれる。

この気付きがなければ

意識や行動の修正が行えない。



世界で勝つという

大きな目標を達成するのは

 

超一流


一流と超一流の差とは

 

【 心 】

 

心と身体はつながっている。

次に
良いストレスとは


目標達成し

人間的な成長を促すストレス。


悪いストレスは

結果として行動に問題が出たり
健康阻害に結びついてしまうストレス。

ストレスという生理的な反応は


自立神経の

交感神経が働くために起こることで
体に緊張状態を生み出します。

逆に副交感神経が働くと


心身ともに

リラックスした状態を保つことができる。

リラックス効果の高い

丹田呼吸法取り入れることで

交感神経を優位に働かせ

自律神経の調律を行うことができる。

自分の感情が

高まる動きを察知したときには、


まず自分の行動を

少しゆっくり落ち着かせるためにも

一呼吸入れるとよい。



「 メンタルマネジメント
   ~折れない心をつくる 」には

サイクル診断を毎日行うことで、


自分の思考の癖や

行動の習慣が分かるようになる。


【 サイクル診断 】


1、

具体的な日々の経験を洗い出す。
その日一日の行動をよく振り返る。



2、

現状をしっかりと自己内省する。


自分が行ったことについて

客観的に評価し課題を把握する。



3、

自己内省から導き出された

課題の解決策を明確化する。


課題についての打開策や

新たなの発想アイデアを考える。



4、

意識や行動修正して

自己修正行動を決める。


人の見方や考え方を変えてみて
これから自分がなすべきこと
行動すべきことを決める。



1にもどる


先に述べた書籍

『 インナーゲーム 』の中で


1人の人間の中には

2人の自分がいると考えている。

1人は

本能的にしている

プレーをしようとする自分A


もう1人は

命令を出して評価をし

もっと上手にやらせようと

叱咤する自分B。

スポーツにおける

コーチの仕事とは


プレイヤーの心を

自分Bに支配させずに

自分Aに自由にプレーさせること。


このことが

人間の潜在能力の発揮に

大切であることを示した。

つまりコーチングは
主体性を発揮するための

 

動機付けコミュニケーションスキル。


最後に、

スポーツの現場では

ゾーンという状態が

しばしば出てきますが、


それは感性の高まりと

究極の集中力がなせる

人間の無限の力のこと。

このゾーンを

ビジネスに置き換えると


仕事をする上で

長期的活力(エネルギー)に

溢れる状態が続き、


プライドややりがいなどに

裏付けされた仕事に対し

 

貢献的に取り込むことで
フロー作り出せる状態と

定義できる。

フロー状態になることで


仕事や組織会社に対して

肯定的な感情が出ること


自主的行動が促進されること。


成長志向の姿勢が出ること。


それが心身の健康状態が

向上することなど

その結果として

顧客満足度や

業績の向上につながる
可能性が高くなる。

 

ということが書かれており

フロー理論の提唱者である
心理学者 チクセントミハイ 著書
『 フロー体験、喜びの現象学』の引用も
本の中に下記のようにあった。

フローについて次のように示しています。


行為する人の技能と

必要する挑戦がバランスをとることで


他の何物も問題とならなくなる状態が生まれる。

その経験それ自体が楽しいので


純粋にそれをすることのために
多くの時間と労力を費やすことが可能となる。

現代のビジネスパーソンを中心に
一番欠けているものは

 

「 感性 」を高めていくスキル。


感性を高めるには


身体感覚 

感受性 

想像力 

 

この感覚を鍛える。


つまりは 

 

自感 (自分の身体心と対話し
自らの身体心の変化を感じ取ること)が大切。

トップアスリートは、

 

ありたい姿をイメージし

心を込めて継続的

かつ反復的に

トレーニングを繰り返すことで


ゾーン状態の素地である

感性が研ぎ済まされていく。



個人的には


自問自答と自己内省


ありたい姿をイメージし
心を込めて
継続的かつ反復的に作業を繰り返す


この2つを実践していこう。

 

 

Hiron