久しぶりに記事を書く。


書かずにはいられなかったから。


昨日から、ある女性のブログにコメントしており、その考え方に驚いている。


その女性、特に右翼というわけではなく、ごく普通の方なのだろう。



その女性の主張は次の通り。


「東京裁判やサンフランシスコ条約では、アメリカや連合国が自らのためにやったものにそれほどの価値があるとは思えない。

東京裁判のパール判事は”欧米こそ憎むべきアジア侵略の張本人だ”と述べている。


アメリカに限らず、大東亜戦争以前、アジア諸国を侵略していた欧米は戦没者を追悼している。
そもそも”侵略戦争”や”A級戦犯”という単語を使うこと自体が日本のために命を落とした2000万の人々に感謝の念が足りないと思う。

第2次世界大戦とは言い換えてみれば、有色人種と欧米社会の戦いであり、この戦争をやらなければアジアが今日のように活躍できる日はもっと先であったかもしれない。
そういう点では、一定のアジア地域には評価されていることを誇りに思っても良いのではないだろうか? 」



日本ではどんどん右傾化し、歴史を検証せず、それが当たり前という風潮が増していることに、すごく危険なにおいを感じている。


東京裁判が正当かどうか、疑問があるが、日本はS26にサンフランシスコ講和条約を締結している。

これは、東京裁判の判決は正しいと、日本政府が認めたことになる。


東條以下、有罪とされた被告は、戦争犯罪人だと、日本政府自身が認めたことになる。


それがあるために、A級戦犯が合祀されている靖国神社を今回安倍さんが訪問した際、中韓だけでなく、欧米からも強い批判を受けている。


それを今さら反論しても、国際世論が許さないだろう。


「有色人種と欧米社会の戦い」というもの短絡的な見方で、対米戦争が始まる前に、対中戦争ははじまっている。


そもそも、日本は、そういう理由で開戦していないので、後付けの理由といえる。


対米戦争は、自衛のための戦争と言えるかもしれないが、対中戦争も侵略戦争ではないと言い切ることができるのか?


自分はそうではないと思う。


アジアで日本軍がしたことを認識しなければならないだろう。


相手の立場に立って考えるとは、そういうことだと思う。