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おはようございます!



幻冬舎ルネッサンス新社の10月の新刊をご紹介していきますおやしらず




幻冬舎ルネッサンス新社 10月の新刊~2冊目~






「幸せ」を建てるしごと
(clover住工房・編)1300円+税











<はじめにためし読み>

「いえを建てる」って、どんな仕事だと思いますか?
一口に「いえを建てる」といっても、そのなかにはさまざまな段階があります。
まず、お客さまと出会い、話を聞く。
一緒に、将来設計を立てる。
資金繰り計画を立てる。
銀行のローンの相談に乗る。
土地を探す。
間取りを考える。
設計図を引く。
資材を決める。
施工する。……
「いえを建てる」という言葉ひとつに、これだけの局面があるのです。その一つひとつを着実にクリアしてゆかなければ、お客さまの満足のいく「いえづくり」は、決して叶いません。
私たちヤマタホームの住宅事業部であるclover住工房(クローバー住工房)は、一九七一年に創業して以来、四六年間にわたって、「鳥取で一番多くの『小さな幸せ』を集める」ことをテーマとし、地元・鳥取県の住民ニーズに合わせた住環境を提供し続けてきました。実際に、二〇一五年度の鳥取県東部の新築着工数は、大手ハウスメーカーなどを抑えて一位。地域でもっともお客さまのニーズを理解しているという自負があります。
私たちの会社は設立当初、蛇口の修繕などの「小さな依頼」に一つひとつ対応することから始まりました。そのなかで、たくさんの「感謝」や「喜び」を得、その初心を忘れずに、今もお客さまの「小さな幸せ」を生み出し続けることを目指しています。
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こんばんは星


引き続き、幻冬舎ルネッサンス新社10月の新刊をご紹介します!!




幻冬舎ルネッサンス新社 10月の新刊~1冊目~






ある愛の姿
(野上慶介・著)1600円+税













<はじめに ためし読み>

青山真一郎と三田奈津子は奥多摩湖を遙か見下す高台の小さな公園で、一いっ時ときの間休息をとりすぐに車を走らせた。しばらくするともう睡魔に襲われたらしく、奈津子は気持ちよさそうに目を瞑つぶっている。
 その愛らしくも妖艶な寝顔を、真一郎は恥ずかしそうに横目でちらりとみては、遙か彼方の頂きに、うっすらと青い雪を塗り込めたようにくっきりと浮び立ち、幾重にも連なって聳そびえる大菩薩嶺をめざして、山間の細い路を注意深く走らせた。 
そういえば奈津子にとっては強行ともいえる行程であった。昨夜は気心の通い合った十数人の学友達と表参道近くのレストランで飲みあかした。誰からともなく結婚の祝いと、しばらく会えなくなるということから、送別会らしき会を催してくれたらしかった。楽しい雰囲気の中、御開きはすでに深夜にまで及んだという。
 その後、当面必要になる化粧品や洗面道具などの小物を用立てた。女性はこのような身の回り品を必要とする時、男性からは想像もつかないような念入りさを発揮するという。奈津子は女性の中でも特にその傾向がみられる方だった。これらの小物用の作業量によっても疲れが加重していたのだろう。
 そのような心労が積み重なり奈津子を疲れさせたのに違いなかった。すでに三時間近く走行し、後一時間足らずで赴任先の学校に着けそうである。
 山間の路の右側に広がる斜面には、すっかり落葉した落葉松の茶褐色に覆いつくされた山肌が、寒々と続いている。その景色は溶岩の砂礫が積み重なった山肌に似ていた。
 大菩薩領を望む谷の左側の裾野から中腹にかけて、くっきりと黒い縦縞模様が延びている黒い影は植林された杉か檜に違いなかった。
 黒い縦縞模様は谷川深くまで及んでいて、そのあい間をぬうように赤く光った狭い山道がまるで蛇を思わせるように蛇行しながら、深い谷間へと吸い込まれるように続いている。
 随分と山深くに入り込んできたことが、車窓のすき間から忍び込む風の冷たさに気づかされる。頰をかすめる冷気から奈津子を守るために暖房を一段と高めた。
 山路の側の繁みには、ところどころに猫柳らしい白い小さな珠が流れて見える。もう春の香りがこんな山奥にも息づいていることに真一郎の心の中は温かで、甘く切ない程の幸こう福ふく感に満たされていた。夢の中で微ま ど睡ろ むような不思議にも、自分自身でない自分を快い感覚の中で感じ取るもう一人の自分を意識していたのだった。
 隣席には心から愛しているいとしい奈津子が安心しきった身を、そのまま真一郎にゆだねている。
 奥深い山々は果てしなく続き、奈津子が心細く思うのではないかと考えると、真一郎は申し訳ないと思い辛い気持ちになる。
 奈津子が揺れるたびに快く真一郎に身をまかせ、愛くるしい少女のような横顔を恥らいもなく向けている。美しくも妖艶な肢体のすべてをためらいもなくさらけ出している。
 真一郎は思わず車を停止させて、口づけをしたくなる衝動にかられるが、かろうじて思いとどまった。
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幻冬舎ルネッサンスですクラッカー
幻冬舎ルネッサンス新社の9月の新刊をご紹介していきます宝石ブルー

幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~10冊目~






アタックライン
(中城廉太・著)1200円+税






<帯文>

バレーボールは、ネットを挟んだケンカだ。
少年が足を踏み入れたそのコートは「戦場」だった!
全てのバレーボールファンに捧ぐ、痛快青春小説

<はじめに ためし読み>

京輔は中学時代からずっとバレーボールを続けてきた。自分の通う中学校で一番強いクラブがバレーボール部だったので、『強くなりたい』という思いだけで入部した。しかし、そんな固い意志を持って入った京輔ですら、このバレー部の監督に出会った時、『こいつはやばい教師だ』
と気持ちが引いた。京輔は朝6時半から8時までの朝練、放課後の4時から6時までの午後練、その後監督が作った夕飯を食べて9時までの夜練を毎日した。この練習時間だけ見ても普通ではない。
「バレーは根性だ。ネットを挟んだケンカだ」
というのが口癖だ。練習もボールを触らない練習が一番きつい。監督が不機嫌になると体育館から部員全員をグラウンドに出し、グラウンドの外縁400mを『腕だけ』で匍匐前進させる。その匍匐前進の擦り跡によって、その部分だけきれいに雑草がなくなり、一本の道ができている。これが通称『バレー部ロード』。バレー部の異常な練習の象徴だ。匍匐前進をしながら京輔は『いつかあいつ殺してやる』と、監督のことを思いながら、根性だけで匍匐前進してきた。この時、匍匐前進してゴールまでたどり着いた1年生は京輔だけだった。
それに加えて、監督は酒を飲みながら練習を教え、殴る蹴るも平気でやるような人物だ。自分が気に入らないプレーをすると、飲んでいる酒ビンを投げつける。京輔も殴られ蹴られ、そして酒ビンを投げつけられ教えられてきた。
「何だ、今のは!」
コップ酒のビンが飛んできて、京輔の左目の下に当たったことがある。酒ビンが体育館の床に落ちて派手に割れる。京輔の左目の下は裂けて血が噴き出したが、それでも監督は、「大丈夫か?」
ではなく、「早く片付けろ。練習できねえだろ」である。
夜、9時半ごろに家に帰ると、もう血は止まっていたが、ぱっくりと目の下は裂けていた。それを見た母親はびっくりして京輔に尋ねた。
「どうしたの、それ?」
「いや別に。切れただけ」
「病院行かないと」大騒ぎしているところに父親が来た。
「どうしたんだ。ケンカでもせんと、そんな傷できないだろう」父親を嫌っている京輔は、つい囗が滑った。
「うるせえなあ。先生に酒ビン投げつけられて切れただけだ」
『しまった』と京輔は思った。ところが昔気質の父親は、
「先生にそこまで怒ってもらえるのは良いことだ。そうか、そうか」
と、笑いながら自分の部屋に戻っていってくれた。
『危なかった』と思った。中学生ながらにこれがバレたら先生が何かしらの罰を受けることはわかっていた。京輔は監督を『ひどいやつ』とは思っていたが、嫌いではなかった。監督の選手に対する真心のようなものは伝わっていたからだ。
『自分のクラブの生徒とはいえ、毎日、赤の他人の夕飯までは面倒見きれない』
監督が夕飯を選手に作って食べさせている意味を、京輔や部員たちはわかっていた。決して先生としてウケの良い言葉も出ないし、行動もできない人であったが、京輔にとっては先生ぶって『正なること』を言う先生よりもずっと信用できた。
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幻冬舎ルネッサンス新社編集部です!
こんばんは新月


引き続き、幻冬舎ルネッサンス新社9月の新刊をご紹介します!!




幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~9冊目~






DJ
(DJ Ritchy・著)1300円+税









<はじめに ためし読み>

1 Dreamer – B.B. & Q. Band
 六本木の夜を楽しもうとする人間たちのラッシュは、午後7時頃から始まる。
 でも、実際にこの街の夜をセッティングする人間達は、このラッシュの2時間前にはすでに街に入り込んでいる。
 そいつらはこの街に群がってくるゲスト達を、いい気分にしてやることができる術を身につけているこの街の魔法使い達だ。
 光や音を巧みに操って、訪れた人間達に甘い魔法をかけるのは、みーんなこいつらの仕業。
 彼らは、自分のテリトリーをアピールするため、それぞれのポイントにたむろして、巧みな話術を使いこなし、ターゲットを陶酔の世界へと導いてゆく。それを生業としている魔法使い達。
 また、彼らとは別の世界に存在し、自分のテリトリーに足を踏み入れた者達を、さらに深くて強力な陶酔へといざなう能力を持ち、蜜よりも甘い呪文を耳もとで囁く、魔女などがその大半をしめている。
 それらの者の中にまぎれていても、秘めた存在感の大きさを抑えきれない者がいる。
 光と音を自由自在に操り、なによりも強力な魔法を使う能力を備えた者達がいる。
 その者達はこの街でDJと呼ばれていた。
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幻冬舎ルネッサンスです!!
幻冬舎ルネッサンス新社の9月の新刊をご紹介していきますロケット


幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~8冊目~






連続的随想断片 あるいは、日々の夢想の果てに得られた307の「真理」と「発見」
(時任 光流・著)1300円+税







<帯文>

カオス。 無。 情報。 理解。 性。 切断。 存在。 認識。 生。 神。 ベクトル。 異次元。 素数。 郡。 生。 空間。 永遠。

<はじめに ためし読み>

この私が綴った文章は、あえて表現するのならば、既存する形式の中では『随想』に最も近いものである。読み通していただければ直ぐにわかると思うが、あくまで『数学』『物理学』『哲学』『論理学』を体系的に扱ったものではない。だからこれを生業にしている専門家の方々が、これを読み、『○学』としておかしい、と憤慨されても、『○学ではない』『単に私の頭をよぎった考えである』としか言えない。本書はこのようなチリのような考えを寄せ集めた私の中での、その時折の『真の想像図』のようなものである。ましてや宗教書ではない(しかし私はほぼ毎日、仕事前に先祖の位牌と本尊に手を合わせている)。心は仏教徒ということになるが、あらゆる宗教法人などに在する人間でもない。全体のテーマとしては、統一学を主張し、こんなことを言うのも変であるが、私の言うことを数学的・物理学的などで証明・利用・理解していただけたら最高の喜びである。私の考えを否定する結果も私にとって収穫であると思う。私は何人たりとも非難しないよう気をつけてきたし、間違いの指摘はあると思うが、誰かの著作権や名誉・人格を傷つけないよう充分な注意を念入りに払ったつもりである。また、本書は頭に浮かんだ考えをそのまま書き留めるという経緯から原稿を作成しているため、話の流れが一定していないところを認める。読みやすいよう工夫はしたが、あらかじめ幾分なりとも了承いただけるとありがたい(また、私の考えも日々変わっていることを理解していただきたい)。
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幻冬舎ルネッサンス新社編集部です!
こんばんは本


引き続き、幻冬舎ルネッサンス新社9月の新刊をご紹介します!!




幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~7冊目~






神秘の光
(金子 順一 ・著)1500円+税













<はじめに ためし読み>

ヨハネス・エックハルト、通称マイスター・エックハルト(一二六〇?~一三二八?)をご存じだろうか。名前は聞いたことがあっても、或いは神秘思想家であるということは知っていたとしても、その言葉や思想に実際に触れたことのある人は少ないのではないか。中世ドイツに生まれたこのドミニコ会修道士は、生前、その特異な思想がキリスト教会内部で汎神論的だとして異端審問に付され、死後、異端宣告が下されて多くの著作は焼却されてしまった。しかし、残された数少ない著作と説教は、一九世紀半ばに再発見されるまで、歴史の表舞台から消えた後も、書き継がれ読み継がれして命脈を保ち続けた。信仰心を持っていたわけではなく、知的好奇心によるものなのか、或いは思春期の不安定な心のせいだったのか、キリスト教の神に対して一〇代の頃から消えない興味を抱いていた私は、数年前に偶然、ユングの論文(「エックハルトにおける神概念の相対性」)を通してエックハルトを知ったのだが、そのエックハルトが語る不思議な神に強く惹きつけられた。ユングの言う神概念の相対性とは、「神が『絶対的に』、すなわち人間主体から切り離されてあらゆる人間的条件の彼岸に存在しているのではなく、人間主体にある意味で依存するという意味であり、また人間と神の間には相互的な不可欠の関係があるため、一方では人間が神の一機能であり他方では神が人間の一機能であると理解することができるという意味である」そのことを例証するためにユングは、次のようなエックハルトの言葉を引用していた。
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個人出版(自費出版)の幻冬舎ルネッサンス編集部ですお月見

幻冬舎ルネッサンス新社の9月の新刊をご紹介していきますチューリップ紫




幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~6冊目~






ほんものの逐語の書き方・学び方
(青木羊耳・著)1000円+税









<はじめにためし読み>

逐語を作成・検討することによって、自分の受け応えの傾向・特徴・癖・基本との乖離に気づくことができる。このため逐語の学習は、産業カウンセラーとしてのスキルを磨くうえで、きわめて有効な方法である。
臨床の場を持つプロの産業カウンセラーであればあるほど、常日ごろの応用対処の連続から、ときおり基本の基の原点に立ち返る必要がある。そのためにも、自分のカウンセリングを、随時、逐語に起こしてふりかえってみることが大切である。
臨床の場を持たない初心者の産業カウンセラーあるいは学習途上の人の場合は、せっかくそれまで身につけた、空気、呼吸、間合いの感覚を忘れないためにも、随時、自分の面接を録音して、逐語に起こしてふりかえってみることが大切である。
ところが、逐語記録のつくり方・検討の仕方については、各地各方面で多岐にわたる様々な口伝が存在してはいるが、文字にして残されたものが少ないのが現状である。そのためか、まだまだ定見・定説が確立されているとは言えない。そのため、これからカウンセリングを学ぼうとする人にとって、安心できる手がかり・手引書が少なく、口伝による各論各説に振り回され惑わされる人を多く見てきた。
そのような現状に一石を投じるため、たたき台のつもりで、乏しい知見をかえりみず、「私見ではあるが」と随所に断りながら、先年、思うところを率直に書き並べて出版した。
それが、『産業カウンセラーが逐語を楽しむ本』(2011年)、『産業カウンセラーに逐語を教える本』(2012年)、『産業カウンセラーが逐語を楽しむ本・改訂版』(2013年/いずれも朱鳥社刊)の3冊であった。
幸いカウンセリングを学ぶ人たちにとって格好の手引書として受け入れられ、講座の副読本にも採用され、多くの版を重ね、それなりの手応えを感じることができた。
すでに出版から日時を経たので、このあたりで前著を統合し、新たな知見を加えて、新訂版として出版することにした。
引き続きカウンセリングを学ぶ人たちのお役に立てることを願うとともに、逐語学習の領域における知見と定見がさらに明確になるための一助になることを願っている。
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幻冬舎ルネッサンスですもみじ
幻冬舎ルネッサンス新社の9月の新刊をご紹介していきます晴れ



幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~5冊目~




アレルギー治療革命 免疫療法の核心に迫る
(櫻田二友 ・著)1200円+税








<はじめにためし読み>

 30年以上も前のことである。医師になってまもなく、大学病院の救命救急センターで仕事をすることになった。大学病院の夜間救急外来は様々な患者であふれかえっていた。交通事故、脳卒中、心筋梗塞、吐血、下血、ガス中毒、自殺未遂、子供の溺水など。夜間はほとんど一睡もできないまま、翌日の仕事を迎えるという過酷な労働環境であった。
しかし、自分にその場を離れようなどという思いは浮かんでこなかった。医学部を卒業したとはいえ、薬ひとつ自分の判断だけでは出すことができない。将来に向けての勉強のためと思い、ただひたすらオーベン(指導医)の一挙手一投足を観察し、まねするだけである。一言一句がお手本。それでもオーベンにとって研修医は足手まといになることが多い。重症な患者ばかりで、ゆっくりと教育している場合ではなかった。言われたことを忘れないように、私がメモをとっていると、「そんな暇があったら頭に入れろ」とカルテで頭をたたかれたこともあった。私はこの時言われたことが忘れられず、今でも日常メモをとらない。習慣とは恐ろしいものである。いま思えば理不尽極まりないとも思うが、一人前の医師になるためには誰もが通ってきた道である。
大晦日の夜も仕事であった。仕事を終えた明け方、車で病院から帰る途中に、居眠り運転で民家の塀に激突、買ったばかりの車が大破し、重傷を負ったこともあった。その時は自分が働いている救命救急センターに運ばれ、なんとも情けなかったが、それだけ緊張の連続であった。
しかし、ほっとする時間もあった。治療が奏効して、患者さんとその家族がまだ若輩者の医師に「ありがとうございました」と頭を下げて帰っていく後ろ姿を見ると胸が熱くなった。また病棟の詰所で、仲間と教授やオーベンの陰口をたたくのも楽しい時間であった。
さて、本題は救命救急の話ではない。
今から30年以上前、この夜間救急外来に搬送されてくる患者の約半数が喘息発作であった。
くしくも日本の3度にわたる高度経済成長期が終焉を迎え、バブル景気が崩壊しようとしていた時期である。不幸にして亡くなってしまう人も多かった。
今、喘息発作で夜間救急外来にかかる人はほとんどいなくなった。それは吸入ステロイドのおかげである。吸入ステロイドを「ステップ1(軽症)」(詳細は後述)の段階から使えば重症化しない。今では当たり前のことであるが、その当時まだまだ吸入ステロイドを十分な量、使う医師はいなかった。毎日のように搬送されてくる患者さん用に気管支拡張薬の点滴と吸入がセットで作られ、壁に貼られていたぐらいである。
今や、日本のアレルギー疾患は国民病となった。約半数が何らかのアレルギーに罹患し、3人に1人が花粉症である。このような病気はほかにない。
日本には日本内科学会、日本外科学会、日本循環器学会、日本消化器病学会など、数えきれないほど多くの学会がある。そのなかで、当時日本アレルギー学会はマイナーな学会で会員は数百人しかいなかった。先日事務局に問い合わせたら、昨年会員が1万人を超えたことがわかった。それだけアレルギー疾患が増え、専門家が必要になったということである。私がその後、喘息などのアレルギーを見ていくことになる必然性が30年以上も前にすでにあったということである。
日本では2014年から「スギ」、その翌年から「ダニ」の舌下免疫療法がようやくできるようになった。これが日本のアレルギー治療にどれだけの変革をもたらすことになるか、一般に医療従事者も含めて十分に認知されているとは思えない。
これからわかりやすくその意義をお話ししてみたいと思う。
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こんばんはカクテルグラス


引き続き、幻冬舎ルネッサンス新社9月の新刊をご紹介します!!




幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~4冊目~






エマニュエル・マクロン フランスが生んだ革命児
(伴野文夫・著)1000円+税










<はじめに ためし読み>

フランスに前代未聞の大統領が登場しました。一〇〇年に一人現れるかどうかという神がかりな男です。確立した組織も政党もないのに、わずか一年の政治活動で、フランスという人口六七〇〇万人の大国の頂点まで一気に駆け上がりました。ひと癖もふた癖もある、ひねくれもので溢れるフランス社会で、あらゆる既成の政治勢力を蹴散らし、なかでも急拡大する極右ポピュリスト、マリーヌ・ルペンの率いる国民戦線(FN)を圧倒的な差で下しました。
 その男とは、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)。弱冠三九歳。世界でも記録的に若い国家元首です。フランスには時々こういう若い天才が現れます。戦後の最年少記録だったジスカールデスタン大統領の就任が四八歳。彼がドゴール政権の蔵相として東京のIMF総会で演説したのが三八歳の時でしたから、マクロンのスピードの凄さがわかります。これ以上に若い元首は、一八〇四年、三四歳で皇帝の座についたナポレオンまで遡らなければなりません。
五月のフランス大統領選挙、それに続く六月の総選挙は、マクロン新大統領の圧倒的な勝利でした。そう言うと投票率が最低だったとか、当選した新人議員が素人ばかりだとか、いろいろケチをつける人も多いのですが、ここは素直に圧倒的な勝利を認めるべきです。これまでにない新しい活気が、フランス全土に溢れています。
フランスは再生のための戦いを始めることになります。メルケル首相率いるドイツとの緊密な独仏同盟関係が再構築されます。ヨーロッパ連合(EU)は新しいニーズに応えて改築され、ユーロには組織的な飛躍が準備されます。アメリカのトランプ大統領が迷走を続け、地球を破壊しかねない暴走を繰り返している時、ヨーロッパが独仏同盟の確立でしっかり踏みとどまってくれるかどうかは、日本にとっても重大な関心事です。今や世界で頼りになる、まともな政治をするのは、EU(統合ヨーロッパ)だけになりました。
マクロン新大統領が推進しようとしているのは、単なる改革ではありません。オバマ大統領の「change」より壮大です。まさに「革命(レヴォリューション)」です。革命といっても現代の革命は武器を取って立ち上がるわけではありません。たとえばミャンマーのスー・チーさんの軍事政権に対する、静かで粘り強い戦いは、現代の革命の一つです。フランスには近代化を妨げるさまざまな桎梏が残されています。これを一気に取り払おうというマクロンの戦いは歴史的な挑戦です。それは核なき世界、脱炭素社会を視野に入れた文明の大変革でもあります。単なるフランスの革命ではなく、人類共通の戦いです。われわれ日本人もこの文明の改革という発想から目を離すわけにはいきません。
《フランスの起床ラッパ》は鳴り渡りました。フランス国民はこれにどのように応えるのでしょうか。注目の戦いが始まります。
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幻冬舎ルネッサンス新社の9月の新刊をご紹介していきます合格




幻冬舎ルネッサンス新社 9月の新刊~3冊目~






病の中で
(江津 水澄・著)1200円+税








<帯文>

「生きるひと」と、「死にゆくひと」と、それぞれの思いが、交差する。
「病院」という「日常」のなかで、内科医が見つめた10篇の「いのち」。



<はじめにためし読み>

朝のミーティングで明日の入院予定患者が発表され、私は越川敏和という患者を受け持つことになった。私は早速その場で患者のカルテを開いて病歴を確認した。
患者名:越川敏和、七十六歳男性、職業医師
診断名:上行結腸癌腹膜播種、ステージⅣ、P2
現病歴: 平成十七年一月十八日の夕方に突然強い腹痛が出現し、救急車にて当番の救急病院に搬送された。身体所見と腹部XPにてイレウスと診断され、当院に搬送となる。腹部CTにて上行結腸の腫瘤性病変とそれに伴う閉塞性イレウスが確認され、緊急手術となった。回盲部より口側四センチの上行結腸に鶏卵大の腫瘤と病変部位を中心に広がる腹膜播種巣を認めた。腫瘤病変部位の切除と腸管断々吻合に加え、腹膜播種病変も可能な範囲で切除を行い手術終了となった。病理検査所見では、adenocarcinoma(腺癌)、クラスⅤ、腹膜播種P2と診断。
本人ならびに妻と長男に告知した後に、化学療法を実施して三月二十五日に外科退院となった。
その後は、抗癌剤投与のために通院と短期入院を繰り返して加療を継続していた。経過は比較的良好であったが、平成十七年八月十六日に癌性腹膜炎による腹水貯留と食欲低下、全身倦怠感などの全身状態の悪化を来して内科入院。抗癌剤投与を再度行うも改善を認めず、緩和ケアの適応と判断され、在宅支援病棟へ転科となる。
既往歴:十七歳時に虫垂切除、六十歳時より高血圧にて降圧剤服薬。
家族歴: 四人兄弟の長男で弟二人と妹一人は健在、結婚して子供は一人、現在は妻と二人住まい。その他には特記すべきことはない。
社会歴: 機会飲酒。喫煙は煙草一日二十本を四十数年間、十年前より禁煙。常用薬は降圧剤のみ。内科医院を開業する現役医師。
癌性腹膜炎を来した上行結腸癌で終末期を迎えつつある七十六歳の現役医師を受け持つことになった私は、同業の老医師にどう対応したものかと思った。
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