皆様、おはようございます。３連休みの最後はいかかお過ごしですか。土曜日はマーティンルーサーキングさんの誕生日のお話し、そして昨日は大統領の就任式について説明させていただきました。３連休みですので、私の雑学を本日もお話しさせていただきます。
昨日もお話ししましたが,アメリカの大統領就任式で就任したら、４年間,外交,国際関係に置いては独断で決められます。自分でやめると言わない限り、４年間絶大なる権限を保持できます。(o・・o)/、大統領が亡くなったら副大統領が就任しますがもし大統領,副大統領が一緒に亡くなったらどうなるのと思われるでしょう。
アメリカではそのような危機の時に以下の順番で大統領継承者が決まっております。
こちらは、昨年の年末の資料です。
継承順位 職名 氏名 所属政党
1 副大統領兼上院議長 ジョセフ・バイデン 民主党
2 下院議長 ジョン・ベイナー 共和党
3 上院仮議長 ダニエル・イノウエ 民主党
4 国務長官 ヒラリー・クリントン 民主党
5 財務長官 ティモシー・ガイトナー 無所属
6 国防長官 レオン・パネッタ 民主党
7 司法長官 エリック・ホルダー 民主党
8 内務長官 ケネス・リー・サラザール 民主党
9 農務長官 トマス・ジェイムズ・ヴィルサック 民主党
10 商務長官 ゲイリー・フェイ・ロック 民主党
11 労働長官 ヒルダ・ソリス 民主党
12 保健福祉長官 キャスリーン・セベリウス 民主党
13 住宅都市開発長官 ショーン・ドノヴァン 民主党
14 運輸長官 レイモンド・ラフッド 共和党
15 エネルギー長官 スティーヴン・チュー 民主党
16 教育長官 アーン・ダンカン 民主党
17 退役軍人長官 エリック・シンセキ 無所属
18 国土安全保障長官 ジャネット・ナポリターノ 民主党
上から順番で,大統領が辞任,もしくは死亡した場合以下の順番で大統領職が継承されるんです。この場合は大統領選挙で選ばれることなく大統領になれるんです。
この中に継承順位３番目のダニエル イノウエさんは最近亡くなりました。可能性は非常に低いのですが,日系人で最も大統領に近づいた日系アメリカ人であったのかもしれません。
１７番目のエリック シンセキさんもハワイ出身の日系アメリカ人です。アメリカの全体人口の０．４％しかいない日系人は,以外に高い地位に付いているんですね。
アメリカの歴史上で大統領選挙なしで大統領になった人もいます。フォード前大統領です。フォード大統領は,ニクソン大統領（２期目）の副大統領のアグニューが辞任して繰り上がり副大統領になりました。その後で、ニクソン大統領が辞任しましたので選挙なしで大統領になりました。
システム上の問題も指摘されております。例えば、大統領,副大統領が亡くなった時,今,現在では共和党のジョンべイナーさんが大統領になります。ただし、民主党の政権で共和党の大統領は実務をこなせるのでしょうか。日本で例えると自民党政権で自民党内で民主党員が首相の実務をすることが可能でしょうか。このような問題がニクソン政権の２期目のウォーターゲート事件で本当に起こりそうな問題になりました。あいにく上に書いたとおり,フォードさんがまず副大統領になり、その後大統領になりましたのでこの問題は本当には起こりませんでした。
もっとも、今ではこの継承がなされることイコール,テロや核戦争以外考えられませんが、そんな時代が来ないことを祈るばかりですね。
３連休の最後ですがみなさま、素晴らしい休みを過ごしてください。