声には癒しの力がある。
学校の進級・卒業制作展に出した冊子に書いたコラム。――― 声優とは、アニメや洋画吹替など声だけで演じる役者である。そして、私の目標だったものだ。 私の好きなキャラを演じる人と同じ場所で働きたい。そう思って目指し始めた。何度かオープンキャンパスにも顔を出した。その時はまだ夢があったんだ。その中でも物語を書くことはやめなかった。たとえ、まともな文章じゃなくても、会話だけで続く物語でも、ずっと書いていた。 声優になる。その夢は諦めてはいない。キャラクターに声をあてること自体は好きだから。いつか妹と一つの作品を作れたらいいなと思ってたりする。キャラクターを作ることが好き。物語を作ることが好き。話すことが好き。物語の続きを書くときも細々と声を出して読み返しているときもある。 冒頭に戻るが、声優とは役者の一部であり、俳優と同等の職業。私が声フェチであり、男性声優が主に好きだということを前提としてこれから話していく。 正直、私の耳では女性声優の声の聞き分けができない。特徴的な声を持つ人なら私だ絵とは言わず、誰でも聞き分けができる。女性声優の中でも、私にわかるのは少年を担当することの多い声優。名前を挙げるとするならば、田中真弓さんや斎賀みつきさん。(他にも該当声優は居るが、多いので割愛させていただく。)女性の低音ボイスはとても魅力的で、男性にはない何かを感じる。私はそんな女性声優に憧れた。 男性声優の音域は人によって様々だが、高い人は女性の高音よりも高かったりする。特徴的な声もあり、男性声優のほとんどは私の耳で聞き分けが可能だ。ただ、若手と呼ばれる20代の声優は声が似ていて聞き分けるのが難しい。中には動画投稿サイトで歌動画を登校していた声優も居る。(花江夏樹さんや島﨑信長さんが有名どころ。) 現在の人気声優や有名声優と呼ばれている年齢層はだいたい30代か40代。大御所と呼ばれるベテラン声優も居るが、病に倒れてしまった人や、亡くなった人も居る。まるで、世代交代とでも言わんばかりのそんな状態。それでも、現在のアニメ業界や洋画の吹き替えなどを支えているのは30代、40代の声優たちである。10代や20代の声優は人数こそ少ないが、若手声優として先代たちが築いてきた道を歩みつつ、後輩の道標として道を構築している。 ここまで書いてきたものは私の偏見かもしれない。だが、それが私の中の声優像なのだ。そして、私の目標だった。 それにしても、声というものには癒しの効果があると思う。特に低音ボイス。性別関係なく低音ボイスは癒される。さらに間延びしたのんびりボイスを加えることにより、催眠効果もあるようだ。これに関しては何かの研究結果というわけではなく、私が聞いてきた声たちへの感想の一つに過ぎない。おすすめの低音ボイスの声優は福山潤さん、中井和哉さんのお二人だ。私の好きな声優でもあり、とても心地のいい低音ボイスを持っている。高音ボイスも併せ持つが、低音ボイスはぜひ聞いてほしい。―――以上。コラムなんて、授業以外で書いたことはなかった。けど今回、テーマもなしに1000字でコラムを書いてと言われていくつか思いついたうちの一つがこれだった。「声優」というのは目標の一つだった。そして、このコラムに関してテーマにしたのは「目標だったもの」と「声」の二つ。ここまで見てくださり、感謝する。