たゆとうとも沈まず

たゆとうとも沈まず

キャンサーサバイバーのゆる~い日常



人間でも。動物でも。

癌で亡くなるという事は。

 

想像できない位に、厳しい。

 

アナは亡くなる4日前から、夜通し大声で鳴いていた。

最初は撫でると少し止む、でも直ぐに止めても撫でても

全身のチカラを振り絞って鳴いて。

それは、毎晩一睡もせずに続いた。

 

外ではまったく鳴かなかったコが。

一晩中寝ずに叫んでいた。

4日で一生分を鳴いてると思った。

 

朝になって、明るくなると疲れて止む。

その繰り返しが続いた。

 

亡くなる前の夜まで続き、痛み止めも効かなくなり。

荒い息で敷いてあるバスタオルが湿るくらいだった。

 

最後の専門病院では「安楽死」についても教えられていた

あまり苦しむ時間が長いようなら麻酔で安楽死も出来ます

その時は電話して下さい。と。

 

やさしい。本当にやさしい先生は言った。

眠るように、実際眠らせて、麻酔を増やして行きますと。

 

私は、まだ状況がそこまで逼迫するとは思えなくて。

でも、その数日後には。

 

これが1週間続くなら、安楽死でも良いと。

本気で思えるほどアナは苦しんだ。

楽にしてやりたいと思った。

 

ヒトなら「死なせてくれ」と言うくらいには苦しんだ。

 

地獄の14日間が過ぎ、朝9時ジャスト。

動かないハズの後ろ足を使って前進ノビをした。

 

人間の闘病記でも。

癌で死ぬという事は、壮絶だ。

 

その後の「絵文字」

許せない私を、誰が責められるか。

 

1年たって、やっと文字に出来た。

苦しみはこれだけでは無かったけど。

 

先月亡くなったゴールデンのそら君。

脳腫瘍だった。やはり最後は眠れずに大変だったという。

 

もう1度。

これをもう1度なんて、もう絶対に出来ない。

冷静に考えたら、そうなるのは仕方が無い。

 

まだ時間がかかるなぁ。

 

取り合えず。

風呂入って呑もうっと。