14   マミ 様 | 寄席ミシュランガイド

寄席ミシュランガイド

勝手に星をつけちゃう失礼なブログ

皆様こんにちは。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
ずいぶんと時間があいてしまい、お恥ずかしいかぎりです。
遅筆なうえに、取材もできないという状況でご迷惑おかけしております。

さて、先日第二回ボケキングが開催されました。
二回目ということもあり、非常に落ち着いた進行でした。
寄席のスタンダードイベントとして定着すれば、より多くの参加者があつまり
浅草が研鑽されていくのでは、という期待をもたされる内容だったように思います。
楽しい時間を提供してくださいました寄席の方々と、運営の皆様に感謝いたします。

さて、今回ご紹介させていただきますのはこちらの御仁



ヨセばいいのに、寄席ミシュラン



第二回「ボケキング」、寄席の清少納言ことマミ様です。

お名前は存じ上げておりましたが、長期におかくれになられておられました関係で
第一回ボケキングまでは噂だけの存在でございました。
そのボケはヒラりとかわしたかと思うと、突如ぶっ込んでくる。
時に情熱的、気がつくと一歩引いた感覚で何層にも続く波状攻撃。
まさに、ボケの十二単。
単発で終わらない、厚い知識量を感じさせられます。

笑いに対する努力は微塵もみせず、カラっとした立ち振る舞いは、
生まれもっての陽のセンスをお持ちのように思います。
そのあたりが小町でも、式部でもない所以です。
グラマーな「柔軟艶麗」でなく、斜にかまえた「もののあはれ」でもない
滑稽さを紡ぎ出すお姿は、飾り気のないボケの審美眼を感じさせられます。
マミ様のブログ「マミの大喜利ブログ」は、対外的な喧伝というより
日記に近い感覚で、押し付けがましさもなく淡々とした表現なので
さくさくと読めていきます。
まさに、「ボケの枕草子」といった感じではないでしょうか?

洋菓子のような見た目の派手さより、和菓子のような重厚さを持ち、
凛とした佇まいの中にしっかりとしたアンが詰まっている。
その案はただ甘くてうっとりするのではなく、大人向けにすこし塩味の効かされた
さっぱりとした仕上がり。

平成の時代に「をかし」を探求する知的な女性の繰り出すボケに触れたとき
これが大喜利だ!と寄席で平安を感じる事ができるのではないでしょうか?


ジャンル  ボケ

外観    ★★★★☆   飾り気のない佇まい。
お味    ★★★★★   噛めば噛むほど味が続きます。
安定感  ★★★★★   先発ローテーション入りを望みます。